新開地駅

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新開地駅(しんかいちえき)は、兵庫県神戸市兵庫区水木通一丁目にある、阪神電気鉄道阪急電鉄神戸電鉄である。駅番号は阪神と阪急はHS 36、神戸電鉄はKB 01

概要

神戸高速線への直通運転を行っている阪神電気鉄道(阪神)、阪急電鉄(阪急)、山陽電気鉄道(山陽)および神戸電鉄(神鉄)の車両が一同に会する駅である。

神鉄のホームは同社の神戸側におけるターミナル駅となっている。また、阪神・阪急のホームは前者と相互乗り入れを行う山陽の車両が行き交うほか、後者の神戸本線から乗り入れる列車が当駅で折り返す。

各社による共同使用駅で、駅業務は阪神が受託している。

利用可能な鉄道路線

当駅に発着する全ての路線は神戸高速鉄道第三種鉄道事業者(阪神・阪急の区間は「東西線」、神戸電鉄の区間は「南北線」)として線路を保有し、上記の3社が第二種鉄道事業者(高速神戸駅 - 新開地駅間は、阪神・阪急の第二種鉄道事業の重複区間)として営業を行っている。

歴史

  • 1968年昭和43年)4月7日 - 神戸高速鉄道の開通と同時に開業する。
  • 1973年(昭和48年)7月5日 - 南北線ホームで冷房の供用を開始する。
  • 1974年(昭和49年)9月5日 - 東西線ホームで冷房の供用を開始する。
  • 1986年(昭和61年)3月31日 - 神戸高速鉄道では初となる自動改札機を、高速神戸駅とともに導入する。
  • 1992年平成4年)4月12日 - 東西線下りホームにエスカレーターを設置する。
  • 1993年(平成5年)10月1日 - 東西線と南北線の間に中間改札を設置する。
  • 1994年(平成6年)4月1日 - 東西線上りホームにエスカレーターを設置する。
  • 1995年(平成7年)
  • 1999年(平成11年)5月 - スルッとKANSAI導入を前に中間改札を撤去する。
  • 2003年(平成15年)10月14日 - 近畿の駅百選に認定される。
  • 2010年(平成22年)10月1日 - この日までに東西線ホームのみ、駅名標を阪神が採用しているデザインに変更(神鉄ホームとその周辺のサイン類はこの時点では更新せず)[1]。あわせて山陽が全線の、阪急が当駅から大開駅側(新開地駅 - 西代駅間)の第二種鉄道事業をそれぞれ廃止する。なお、山陽車の乗り入れおよび山陽乗務員の阪神車への乗務は継続している。
  • 2014年平成26年)4月1日 - 駅番号導入。

駅構造

テンプレート:注意 地下1階に神鉄のりばと改札口、地下2階に阪神・阪急のりば(高速神戸駅 - 新開地駅が重複区間)がある。改札口は東西に各1箇所あり、西改札は神鉄のりば付近にある。隣の高速神戸駅とは改札外で地下街「メトロこうべ」を通じてつながっている。

1990年代の一時期、不正乗車防止のため東西線と南北線の間に中間改札が設けられていたが、スルッとKANSAI導入を前に撤去された。阪神・阪急各ホームから西改札へのみ、エスカレーターが設置されている。

地下1階の改札口の横に駅そば店がある。自動体外式除細動器 (AED) が設置されている。

阪神・阪急のりば

島式ホーム2面3線を有する地下駅。上りホームと下りホームで挟まれた1線(阪急線特急などの折返し列車が使用)を2・3番のりばとして共有しているため、ホームは4番のりばまである。ホーム有効長は1番線(6両編成)を除き8両編成分である。

テンプレート:Nowrap 路線 方向 行先
1 テンプレート:Nowrap テンプレート:Nowrap 阪神神戸三宮尼崎大阪(梅田)難波奈良宝塚京都方面
(主に山陽須磨方面から)
2 テンプレート:Nowrap テンプレート:Nowrap 阪急神戸三宮・尼崎・大阪(梅田)・難波・奈良・宝塚・京都方面[2]
(主に当駅折返し阪急線、土休日の朝の阪神なんば線直通の快速急行)
3 テンプレート:Color神戸高速線 テンプレート:Nowrap 明石姫路方面(原則当駅終着列車の降車用)
4 テンプレート:Color神戸高速線 テンプレート:Nowrap 明石・姫路方面

神戸電鉄のりば

頭端式ホーム2面3線を有する地下駅。中央の1線を2・3番のりばとして共有しているため、ホームは4番のりばまで存在する。ホーム有効長は6両編成分である。

ホーム 直通路線 行先
1・2 テンプレート:Color有馬三田線 谷上有馬温泉三田方面
3・4 テンプレート:Color粟生線 三木小野粟生方面

案内における特徴

阪急では神戸側の特急の終着であることを強調するため、梅田駅と十三駅における駅自動放送および車掌による発車時の放送において当駅を「神戸新開地」と呼称する(それ以外の駅では単に「新開地」と呼称する)。また、神戸高速線内では「特急 大阪梅田行き」とは案内せず、「阪急 大阪梅田行き 特急」(車掌による放送)や「阪急 阪急梅田行き 特急」(自動放送)といったように、冒頭に社名を冠するほか行き先と種別の順序を阪急線内とは倒置して案内している。

神戸高速線内の駅自動放送は、ほとんどが山本恵子の担当であるが、当駅東西線ホーム2・3番のりば(合わせて2番線)で列車が到着・出発する際のみ、この駅独自の警告ブザーおよび片山光男による自動アナウンスも流れる。

ダイヤ設定における特徴

阪神から乗り入れる普通は基本的に高速神戸駅で折り返すが、2往復のみ当駅まで運転される。一時期は東須磨駅まで直通するものもあったが、2009年3月20日のダイヤ改正で消滅した。また、夜間を中心に当駅で折り返す特急も設定されている。

開業当初は山陽のターミナル的性格が強かったこともあり、山陽から乗り入れて三宮方面に直通しない列車は原則当駅の中線で折り返していた。1984年以降は高速神戸駅で折り返すようになり、姫路方面→新開地駅→(回送)→高速神戸駅3番線→姫路方面、または姫路方面→高速神戸駅2番線→(回送)→新開地駅→姫路方面のパターンで運行するようになった。なお、東須磨駅からの始発列車は、当駅1番線到着後は高速神戸駅まで回送せず、1番線から少し進んだ所で折返し、3番線へ転線して姫路行きとなる。これは前述した阪神線へ乗り入れる普通列車と連絡するためである。

また、阪急・阪神からの新開地止まりの列車の一部では、4番乗り場に到着する電車が存在する。この電車は到着し乗客を降ろした後、少し進んだところで折返し、2番線に転線し梅田・奈良方面へ向かう電車となる。これは2番乗り場に阪急・阪神車が停車して2・3番乗り場で折返しができないためである。2番乗り場に電車がなくなると折返し電車が入ってくるが、入ってすぐに発車する電車もある。

2006年10月28日のダイヤ改正までは、山陽の上り普通の半数は当駅を終着としていた。この場合は当駅で直接折り返さず、高速神戸駅下りホームまで回送され、同駅始発姫路行きとなるものが殆どであった。現行ダイヤではかつて当駅終着だった列車が阪急神戸三宮駅まで運転されているが、2009年3月20日のダイヤ改正では逆に日中の阪神神戸三宮駅始発・終着列車が山陽須磨駅始発・終着に短縮されている。

2012年3月20日のダイヤ改正より、土休日の朝に当駅始発の快速急行近鉄奈良行きが3本設定された[3]。ホームの有効長は、1番線は阪神・山陽車の6両編成、2・3・4番線は阪急車両の8両編成に対応しているが、近畿日本鉄道(近鉄)の車両は乗り入れない。

その他

当駅は阪急電鉄では路線としての最西端かつ最南端の駅で[4]、神戸電鉄では最南端の駅である。

駅周辺

ファイル:Kobe Shinkaichi02s3200.jpg
神戸アートビレッジセンター

テンプレート:See also 駅東口の国道28号上の南北両方に、タクシー乗り場が設置されている。

隣の駅

阪神電気鉄道
神戸高速線(神戸高速鉄道東西線 阪神元町・西代方面)
テンプレート:Color直通特急(A直特)
高速神戸駅 (HS 35) - 新開地駅 (HS 36) - 高速長田駅 (HS 38)
テンプレート:Color快速急行(当駅始発土休日3本上りのみ運転)
高速神戸駅 (HS 35) ← 新開地駅(HS 36)
テンプレート:Color山陽特急(下りのみ運転)・テンプレート:Color直通特急(B直特)・テンプレート:ColorS特急・テンプレート:Color阪神特急・テンプレート:Colorテンプレート:Color普通
高速神戸駅 (HS 35) - 新開地駅 (HS 36) - 大開駅(HS 37)
阪急電鉄
神戸高速線(神戸高速鉄道東西線 阪急神戸三宮方面)
テンプレート:Color特急・テンプレート:Color通勤特急・テンプレート:Color快速急行・テンプレート:Color急行・テンプレート:Color普通(急行は到着列車のみ)
高速神戸駅 (HS 35) - 新開地駅 (HS 36)
神戸電鉄
神戸高速線(神戸高速鉄道南北線)
テンプレート:Color特快速(到着列車のみ)・テンプレート:Color快速・テンプレート:Color急行・テンプレート:Color準急・テンプレート:Color普通
新開地駅 (KB01) - 湊川駅 (KB02)

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

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テンプレート:近畿の駅百選
  1. 2013年現在、神鉄ホームの駅名標の一部が神鉄仕様のデザインに変更されている(外枠は従来の物を流用)。
  2. 宝塚方面は西宮北口駅で、京都方面は十三駅で乗り換え。
  3. テンプレート:PDFlink(ニュースリリース) - 阪神電気鉄道(2012年1月20日付)
  4. 阪急の管理駅では花隈駅が最西端かつ最南端の駅で、最東端は河原町駅、最北端は嵐山駅。