持続可能性

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テンプレート:参照方法 持続可能性(じぞくかのうせい、テンプレート:Lang-en-short)とは、人間活動、特に文明の利器を用いた活動が、将来にわたって持続できるかどうかを表す概念である。経済社会など人間活動全般に用いられるが、特に環境問題エネルギー問題について使用される。この概念は「ブルントラント報告」(国連環境と開発に関する世界委員会、1987年)[1]で提起された。

水産資源の持続可能性

もともと、sustainability(持続可能性)は水産資源を如何に減らさずに最大の漁獲量を得続けるかという水産資源における資源評価という分野の専門用語であった。日本政府も、国際連合食糧農業機関(FAO)に対し持続可能な開発と水産物貿易に関する日本提案を行っている。

限りある資源の持続可能性

可採年数に限りのある物質を消費し続ける人間活動は持続可能性がない。

  • 化石燃料は採掘しつくせば得ることはできなくなる。化石燃料の可採残量には限りがあるため、化石燃料に依存した文明は持続可能性がない。代替エネルギー源として再生可能エネルギーが期待されている。
  • 金属レアメタル等)にも可採残量に限りがあり、これら金属を消費し続ける人間活動は持続可能性がない。リサイクルによる資源の再生利用や、代替金属の開発が期待されている。

廃棄物処理の持続可能性

廃棄物処理が完全でなければ持続可能性がないとされる。

  • ゴミの埋立地はやがて埋まってしまう。

持続可能な開発

ブルントラント委員会は「将来世代のニーズを損なうことなく現在の世代のニーズを満たすこと」を持続可能な開発の条件として挙げており、開発に限らずこの条件は、"持続可能性"の条件となっている。

learning for sustainability(持続可能性への学び)は、愛・地球博地球市民村のテーマとなっている。

脚注

  1. Report on the World Commission Enviroment and Develepment

参考文献

関連項目

外部リンク

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