形稽古

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形稽古(かたげいこ)は、芸道武道武術等におけるを磨く為の稽古(けいこ)。自己の学んだ(流儀)技術の正確な所作・動作・趣旨を理解し確認するのが目的。

類似:⇒形試合演武試割り
反対:⇒乱取り、地稽古、互角稽古、竹刀稽古

形稽古の趣旨

「形にはまる」という言葉があるように、形は応用がきかない、 無個性などのマイナスイメージをもって語られることもある。 しかし形の修練を最も基本的な段階に据える流儀は多い。 技芸の上達についての言葉で、守破離という言葉がある。 守=まずは決められた通りの動き、つまり形を忠実に守り、 破=守で学んだ基本に自分なりの応用を加え、 離=形に囚われない自由な境地に至るというものである。 つまり形をしっかりと身に付けることではじめて、高度な応用や個性の発揮が可能になるということである。

関連

参考文献

  • 藤原稜三著『守破離の思想』ベースボールマガジン社
  • 前林清和著『近世日本武芸思想の研究』人文書院テンプレート:Asbox