弥富駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:駅情報 弥富駅(やとみえき)は、愛知県弥富市鯏浦町中六にある、東海旅客鉄道(JR東海)・名古屋鉄道(名鉄)のである。

乗り入れ・接続路線

JR東海関西本線と、当駅を起点とする名古屋鉄道尾西線との接続駅であり、両社の共同使用駅となっている。また、当駅南側に100m程離れて近畿日本鉄道(近鉄)名古屋線近鉄弥富駅があり、徒歩連絡が可能である。JR東海・近鉄・名鉄の3社が乗り換えが可能な駅は名古屋駅と当駅だけである。

名鉄は当駅始発電車の大半が豊明駅(平日の昼間は吉良吉田駅)まで直通する。ただし、名鉄名古屋方面へは津島須ヶ口を経由するため大回りになり(名古屋駅までは名鉄が約40分、JRが約17分、近鉄が急行で約15分)、名鉄名古屋駅までの運賃も近鉄やJRに比べて高い(名鉄が540円、JRが320円、近鉄が340円)。

駅構造

6両編成対応の単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅。駅舎天井中央には、弥富市の名産である金魚の模様が施されたステンドグラスが飾られている。(旧駅舎では水槽で飼育された弥富金魚が飾られていた。)駅舎側(構内南側)に単式ホーム(1番線)、構内北側に島式ホーム(2・3番線)があり、2つのホームは跨線橋で連絡している。1・2番線の間には貨物列車待避用で非電化中線がある。島式ホームに自動販売機がある(向きはJR側)。

弥富駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 テンプレート:ColorJR関西本線 下り 四日市松阪方面[注釈 1]
2 上り 名古屋方面[注釈 1]
3 テンプレート:Color名鉄尾西線 - 津島方面

かつては、3番線の北側に貨物側線があり、名鉄・旧国鉄間の渡り線があった。テンプレート:要出典範囲、名鉄尾西線の貨物営業廃止後に撤去されたため、現在は駐車場となっている。名鉄線には留置線等が設けられておらず、名鉄電車は佐屋方面からの列車がそのまま折り返す。

配線図

テンプレート:駅配線図

改札関係

JR東海が業務を実施し、東海交通事業業務委託している。桑名駅管理となっており[1]、窓口営業時間は5:45 - 22:20である。名鉄連絡先は名鉄一宮駅である。駅舎内部にはみどりの窓口自動券売機1台、TOICA簡易改札機やTOICAチャージ機が置かれている。改札機はTOICA(相互利用可能なカードを含む)ならびに名鉄線におけるmanacaにのみ対応するものであり、磁気式乗車券には対応していない。

なお、自動券売機はJR東海様式のタッチパネル式であり、名鉄線乗車券は画面右下の「名鉄線」の表示をタッチし名鉄の運賃の画面に切り替える。名鉄線の乗車券もJR東海の地紋の磁気券で発行されている。また、窓口においては名鉄線定期券(manaca定期券含む)が発売されているが、名鉄の企画乗車券は発売されていない。

TOICA又はmanacaでJR線と名鉄線を乗り継ぐ際は簡易改札機での記録が必要である。2012年4月21日のTOICA・manaca共通利用開始までは2・3番線ホームに簡易ICカード改札機がなかったため、名鉄線津島方面(3番線)からJR線名古屋方面(2番線)を移動する場合、跨線橋を渡り改札機まで行きカードをタッチしまた戻るという動線になっていた。

利用状況

  • JR東海
    • 2005年度の一日平均乗車人員は914人である。
  • 名古屋鉄道
    • 2010年度の一日平均乗車人員は1254人であり、尾西線の駅では、22駅中7位である。

両線共停車する列車の本数が少ない(日中はJR・名鉄共普通列車が毎時2本)ため、名古屋方面へ出る地元住民の多くは近鉄名古屋線近鉄弥富駅を利用することから、利用者はそれ程多くない。ただ、津島市愛西市(永和駅周辺を除く)方面と桑名市四日市市方面を行き来する場合は改札内で乗り換えられるため、当駅で乗り換える乗客もいる(ただし接続は悪い)。

駅周辺

歴史

トランパス・manacaへの対応

名古屋鉄道では、尾西線にトランパスを導入していたが、例外的に当駅には導入されなかった。テンプレート:要出典範囲。そのため、名鉄は2008年3月27日のプレスリリースにおいて、当駅へのSFカードシステム導入はしない事を正式に発表していた。

しかし、名鉄が2011年2月11日からICカード乗車券「manaca」を当駅にも導入したことで、簡易ICカード改札機で両方のICカードが利用できるようになった。ただし2012年4月21日よりTOICA・manacaの相互利用が行われるまで、両線を乗り換える場合は、いったん改札外へ出場の上、Uターンして再入場しなければならなかった。また同時期には、出場の際にmanacaの残額が不足していた場合には係員に申し出てチャージを行い、改めて簡易ICカード改札機にタッチして出場処理を終える必要があった。早朝・深夜ならびに係員の昼休み中などにはmanacaのチャージができなかった(当駅のTOICAチャージ機はTOICA専用)ため、出場処理ができなかった場合には別の機会に名鉄の係員配置駅に申し出て出場処理を行う必要があった。

2012年4月21日からは、manacaとTOICAとの相互利用開始により、当駅でmanacaのチャージがいつでも出来るようになった(TOICA用のチャージ機での対応)。ただし、TOICAまたはmanacaを用いて当駅で両線を乗り換える場合は、構内に設置している乗換用の簡易ICカード改札機(JR→名鉄はピンク、名鉄→JRは青)に必ずタッチしなければならない。また当駅より名鉄線のみに乗降する場合には、改札口・ホーム上の簡易ICカード改札機双方に都合2回タッチする必要がある。特殊な改札口のご利用方法を参照のこと。

トランパスでの当駅利用方法

2012年2月29日まで、当駅窓口ではトランパスの処理ができず、ホーム上にも自動精算機などトランパスを精算する機械は設置されていなかった。トランパスで入場して当駅で下車する場合には、発駅からの運賃を現金で支払った上で証明書を受け取り、次回利用の際に名鉄のトランパス対応駅においてカードの入場状態を取り消す処理を受ける必要があった。当駅は昼間時間帯に窓口が閉鎖されるため、この時間帯に下車すると証明書が受け取れないことになっていた。当駅から乗車して着駅でトランパスで出場する場合は、最短区間の乗車券を現金で購入して、着駅でトランパスで精算する事になっていた。

これらの取り扱いは、トランパスの利用終了に伴い2012年2月29日で終了した。トランパスカードは当面の間無手数料で払い戻すことになっているが、上記の通り当駅にはトランパスを処理する機器がないため、当駅では払い戻しは取り扱っていない。

日本一低い駅

ファイル:JRC-yatomi sation-lowest notice.jpg
地上で日本一低い駅の看板

当駅は海抜ゼロメートル地帯の中にあり、日本一低いところにある地上駅(海抜マイナス0.93メートル)である。ただし、実際には南に隣接する近鉄弥富駅の方が低いのではないかと鉄道評論家の川島令三が著作で指摘したことがあり、レイルウェイ・ライターの種村直樹も同様の指摘をしたことがある。近鉄では調査を行っていないので実際のところは不明であるとされているが、同駅南の踏切は標高マイナス1メートルを下回ると言われ、書籍によっては同駅を地上駅最低海抜としているものもある。

隣の駅

東海旅客鉄道
テンプレート:Color関西本線
テンプレート:Color快速「みえ」・テンプレート:Color快速
通過
テンプレート:Color区間快速
蟹江駅 - 弥富駅 - 桑名駅
テンプレート:Color普通
永和駅 - (白鳥信号場) - 弥富駅 - 長島駅
名古屋鉄道
テンプレート:Color尾西線
弥富駅 - 五ノ三駅

脚注

注釈

  1. 1.0 1.1 駅掲示用時刻表の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(2011年2月現在)。

出典

  1. 『東海旅客鉄道20年史』、732 - 733頁。

関連項目

テンプレート:Navbox テンプレート:Navbox