弘明寺駅 (京急)

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弘明寺駅(ぐみょうじえき)は、神奈川県横浜市南区弘明寺町にある、京浜急行電鉄本線である。駅番号KK43

駅構造

相対式ホーム2面2線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有している。ホームはおおむね南北方向に伸びており、駅舎は北側に位置する。

開業時は弘明寺を模した朱塗り瓦屋根の個性的な駅舎だったが、利用者増加に伴い1984年昭和59年)12月、近代的な橋上駅舎に建て替えられた[1]

のりば

1 テンプレート:Color本線 上大岡横須賀中央浦賀三浦海岸方面
2 テンプレート:Color本線 横浜京急川崎品川新橋方面

ホーム上大岡寄りの照明には、自殺による死傷事故抑制の為に青色防犯灯が試験的に導入されている[2]

利用状況

2013年度の1日平均乗降人員は29,379人である[3]。近年の1日平均乗車人員推移は下記の通り。

年度 1日平均
乗車人員[4]
1997年 14,622
1998年 14,289
1999年 13,905
2000年 13,790
2001年 13,708
2002年 13,651
2003年 13,866
2004年 13,888
2005年 13,930
2006年 13,923
2007年 14,084
2008年 14,342
2009年 14,303
2010年 14,163
2011年 13,913
2012年 14,014

駅周辺

駅のすぐ東側に瑞応山蓮華院弘明寺が位置し、周辺はその門前町として栄えてきた土地である。当駅付近から鎌倉街道にかけて東西に伸びる弘明寺かんのん通りは商店街(弘明寺商店街)として発展した。1957年(昭和32年)には全長270メートルのアーケードが架けられ、2002年(平成14年)に架け替えられると312メートルの規模となった。商店街を東へ抜けた地点を南北に延びる鎌倉街道の地下には横浜市営地下鉄ブルーライン弘明寺駅が設置されているが、当駅からは600メートルほど離れている。

商店街の中ほどを横切る大岡川に架かる観音橋から井土ヶ谷駅近くの鶴巻橋に至る川沿いは、「大岡川プロムナード」と呼ばれる並木になっており、桜開花の季節になると地元の花見客らでにぎわう。

また、駅の南方には京急グループの京急開発が運営するスーパー銭湯みうら湯」が立地する。ここでは2008年9月までは三浦市で採取した海洋深層水を使用していた。企画乗車券として、みうら湯の入湯割引券と京急線各駅から弘明寺駅までの往復乗車券とをセットにした「弘明寺みうら湯きっぷ」が発売されている。

バス路線

駅前への乗入れはないが、北側徒歩2分ほどの平戸桜木道路上に弘明寺口バス停があり、神奈川中央交通の路線バスが発着する。路線の詳細は神奈川中央交通舞岡営業所を参照。

また、南側の弘明寺商店街を通り徒歩10分ほどの市営地下鉄弘明寺駅付近には弘明寺バス停がある。こちらについては弘明寺駅 (横浜市営地下鉄)#路線バスを参照。

  • 弘明寺口
    • 東方向乗り場
      • <横43・横44> 横浜駅東口行
      • <戸03・東06> 県庁入口行(平日土曜朝のみ)
      • <戸01・井10・井11・井12・東01> 井土ヶ谷下町行
    • 西方向乗り場
      • <横43・戸01・戸03> 戸塚駅東口行
      • <横44> こども医療センター経由戸塚駅東口行
      • <東01> こども医療センター経由東戸塚駅東口行
      • <井10> 別所中里台経由こども医療センター行
      • <井11> 南永田団地行
      • <井12> 横浜パークタウン行
      • <井14> 不動坂行(深夜バスのみ)

歴史

湘南電気鉄道が黄金町 - 浦賀・湘南逗子を開通させた際に開業した。駅用地は弘明寺の裏山を買収したもので、駅舎を寺社造りとすることを条件に提供された[1]。なお、1914年(大正3年)には横浜電気鉄道(後の横浜市電弘明寺線、1968年廃止)の軌道線が弘明寺停留場まで開業していたが、こちらは後年開業した市営地下鉄線と同様に鎌倉街道上へ敷設されており、当駅からは離れていた[5]

開業後は利用者の増加に伴い改良が進められ、橋上駅舎化や駅前整備、ホームの延伸が実施されている。1987年にはホームを8両編成対応とし、急行列車が夕夜間の下りおよび朝ラッシュ時に限り停車することとなった[6]。しかし列車運行形態の変更に伴い、1999年以降は再び普通列車のみ停車となっていたが、2010年5月の改正で11年ぶりに当駅停車の優等列車が設定された。

  • 1930年昭和5年)4月1日 - 湘南電気鉄道の駅として開業。複線、直流 1500V 電化。
  • 1936年(昭和11年)12月25日 - 架線電圧を 1500V から 600V に降圧。
  • 1941年(昭和16年)
    • 2月3日 - ホームの南側に渡り線を設置し、当駅折返し列車を設定(1944年以前に廃止)[7]
    • 11月1日 - 湘南電気鉄道買収により京浜電気鉄道の駅となる。
  • 1942年(昭和17年)5月1日 - 京浜電鉄が東京急行電鉄に統合され、東急湘南線の駅となる。
  • 1945年(昭和20年)12月 - 架線電圧を 600V から 1500V に昇圧。
  • 1948年(昭和23年)6月1日 - 東急から京浜急行電鉄が分離発足、京急本線の駅となる。
  • 1969年(昭和44年)10月 - ホームを延伸し、6両編成の停車に対応。跨線橋を設置し構内踏切廃止[1]
  • 1984年(昭和59年)12月 - 橋上駅舎化。
  • 1985年(昭和60年)4月 - 駅前広場および駐輪場の整備が完成[1]
  • 1987年(昭和62年)12月 - ホームを延伸し、8両編成の停車に対応。急行の臨時停車を開始。
  • 1999年平成11年)7月31日 - 白紙ダイヤ改正により、京急蒲田-新逗子の区間で急行列車の運行を廃止。普通列車のみ停車となる。
  • 2010年(平成22年)5月16日 - ダイヤ改正によりエアポート急行の停車駅になる。

隣の駅

京浜急行電鉄
テンプレート:Color本線
テンプレート:Color京急ウィング号テンプレート:Color快特・テンプレート:Color快特(金沢文庫駅以南は特急)・テンプレート:Color特急
通過
テンプレート:Colorエアポート急行・テンプレート:Color普通
井土ヶ谷駅 (KK42) - 弘明寺駅 (KK43) - 上大岡駅 (KK44)

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:京急本線
  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 佐藤良介『京急の駅今昔・昭和の面影』JTBパブリッシング、2006年、105頁
  2. テンプレート:PDFlink - 京浜急行電鉄
  3. 京急まちWeb「駅別1日平均乗降人員」
  4. 横浜市統計ポータルサイト「京浜急行線(駅、月別乗降車人員)(随時更新) 」
  5. 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳4号 関東2』新潮社、2008年、25, 37 - 40頁
  6. 吉本尚『京急ダイヤ100年史』電気車研究会、1999年、211頁
  7. 吉本尚『京急ダイヤ100年史』電気車研究会、1999年、35、39頁