幌内線

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カッコ内は実キロ

|} 幌内線(ほろないせん)は、北海道旅客鉄道(JR北海道)が運営していた鉄道路線地方交通線)。北海道岩見沢市空知支庁管内)の岩見沢駅で函館本線から分岐し、三笠市の幾春別駅を結んでいたが、1987年昭和62年)7月12日限りで廃止された[1]

路線データ(廃止時)

歴史

1882年に官営幌内鉄道により開業した、道内で最も古い鉄道路線(手宮 - 札幌 - 幌内 …後の手宮線(廃止)、函館本線、幌内線)の一部である。幌内炭鉱をはじめとした沿線の炭鉱から産出される石炭の積み出しのため、小樽や苫小牧、室蘭といった港湾に結ばれていた。1889年に北海道炭礦鉄道に譲渡された後、鉄道国有法により1906年に国有化され、幌内線となった。以来、運炭輸送にあたってきたが、炭鉱の衰退に伴って客貨とも輸送量が減少し、廃止対象となった。1979年度の営業係数は718であった。

1980年の国鉄再建法施行により、1984年に第2次特定地方交通線に指定され、1987年に日本国有鉄道(国鉄)から北海道旅客鉄道に承継された後、同年に廃止、バス転換された。特定地方交通線だったとはいえ、JR移行後のJR線廃線第1号であった。

旧幌内駅構内及び三笠駅構内は、幌内線をはじめとする北海道の鉄道の歴史を後世に伝えるため、三笠鉄道村(三笠鉄道記念館・クロフォード公園)として活用されている。

  • 1882年(明治15年)11月13日 官営幌内鉄道が(札幌 - 幌向 - ) 幌内太 - 幌内 (9M32C) を本開業(旅客営業は幌内太までの7M06C)。幌内太駅・(貨)幌内駅を新設。
  • 1883年(明治16年)2月2日 幌内太 - 幌内間の旅客営業を開始。幌内駅を貨物駅から一般駅に改める。
  • 1884年(明治17年)8月15日 岩見沢駅を新設。
  • 1888年(明治21年)12月10日 幌内太 - 郁春別間を延伸開業。郁春別駅を新設。
  • 1889年(明治22年)
    • 5月28日 郁春別駅を幾春別駅に改称。
    • 12月11日 官営幌内鉄道が北海道炭礦鉄道に営業譲渡。
  • 1906年(明治39年)10月1日 岩見沢 - 幌内間、幌内太 - 幾春別間を買収、国有化。
  • 1909年(明治42年)10月12日 国有鉄道線路名称制定により幌内線となる。
  • 1913年(大正2年)9月11日 萱野駅を新設。
  • 1929年(昭和4年)12月15日 (貨)唐松駅を新設。
  • 1930年(昭和5年)8月1日 唐松駅を貨物駅から一般駅に改める。
  • 1944年(昭和19年)4月1日 幌内太駅を三笠駅に改称。
  • 1948年(昭和23年)1月25日 弥生仮乗降場を新設。
  • 1950年(昭和25年)1月20日 住吉仮乗降場を新設。
  • 1951年(昭和26年)
    • 2月14日以前 住吉駅を幌内住吉駅に改称。
    • 12月20日 弥生仮乗降場を駅に改める。
  • 1958年(昭和33年)8月5日 幌内住吉仮乗降場を駅に改める。
  • 1972年(昭和47年)11月1日 三笠 - 幌内間の旅客営業を廃止。幌内住吉駅を廃止。幌内駅を一般駅から貨物駅に改める。幌内線を岩見沢 - 幾春別間及び貨物支線(三笠 - 幌内間)に改める。
  • 1980年(昭和55年)10月1日 栄町仮乗降場を新設。
  • 1981年(昭和56年)5月25日 三笠 - 幾春別間の貨物営業を廃止。
  • 1984年(昭和59年)6月22日 第2次特定地方交通線として廃止承認。
  • 1987年(昭和62年)
  • 2005年(平成17年)12月1日 代替バスの北海道中央バス岩桂線廃止。三笠市営バス萱野線ほか代替路線運行開始。北海道中央バス「高速みかさ号」が「萱野」での乗降扱い開始。
  • 2009年(平成21年)6月1日 代替バスの代替路線にあたる三笠市営バス萱野線廃止。

駅一覧

所在地は廃止時点のもの。全駅北海道に所在。

駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
岩見沢駅 - 0.0 北海道旅客鉄道:函館本線室蘭本線 岩見沢市
栄町駅 - (4.0)  
萱野駅 6.3 6.3   三笠市
三笠駅 4.6 10.9 北海道旅客鉄道:幌内線(貨物支線)
唐松駅 3.9 14.8  
弥生駅 2.0 16.8  
幾春別駅 1.3 18.1  
  • 廃止時まで栄町駅には営業キロが設定されていなかった。

貨物支線

駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
三笠駅 - 0.0 北海道旅客鉄道:幌内線 三笠市
幌内住吉駅 1.2 1.2  
幌内駅 1.5 2.7  

鉄道代替バス

全線廃止後は北海道中央バス岩見沢営業所)に転換された。新東町線(当時)の栄町駅付近への経路延長、従来の三笠線(岩見沢ターミナル - 三笠入口 - 三笠ターミナル - 幾春別町)の岩見沢駅前乗り入れと最終バス繰下げ、鉄道路線の経路に近いバス路線(岩桂線)の新設が行われた。

その後利用の伸び悩みから減便が続き、北海道中央バスは2005年12月1日に三笠・幌内線(幌内支線の代替路線)および岩桂線から撤退した。これらの区間は三笠市営バスに移管され、幌内線(三笠 - 幌内)および萱野線(三笠 - 萱野 - 岡山[4])の運行を開始した。また岩見沢 - 萱野については、北海道中央バスが「高速みかさ号」をそれまで素通りしていた萱野に停車させることで代替とした。2009年6月1日に萱野線も廃止されたため、現在は三笠 - 萱野も「高速みかさ号」が事実上の代替路線となっている。

三笠線は転換前から需要が旺盛な路線だった事もあり、代替路線の中では最も便数が多い。しかしながら長引く人口減やも自家用車の普及もあり、便数の削減が続いている。

  • 1970年代 - 鉄道廃止時 - 2003年4月改正:日中20分間隔(鉄道廃止以降、2往復を岩見沢駅前に乗り入れ)
    • 1993年12月改正:鉄道廃止時に繰下げられた最終バスを繰上げ
    • 1996年4月改正:バスターミナルの岩見沢駅前移転により、発着地を一本化
  • 2003年12月改正:日中20分間隔(平日)、30分間隔(休日)
  • 2004年4月改正:日中30分間隔
  • 2006年12月改正:日中30分間隔(平日)、40分間隔(休日)

脚注

  1. 1.0 1.1 “駆け抜けた105年 幌内線の歴史に幕”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1987年7月13日)
  2. “最後の石炭列車 涙振り切り走る 幌内線”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1987年6月20日)
  3. 今尾恵介『日本鉄道旅行地図帳』1号 北海道、新潮社、2008年、p.36
  4. なお萱野線はあくまで三笠 - 萱野の代替であるが、岡山は大型商業施設や工業団地のある地区であり、利便性を考慮して乗り入れたと見られる。

外部リンク

テンプレート:特定地方交通線