市川染五郎 (7代目)

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七代目 市川染五郎(しちだいめ いちかわ そめごろう、1973年昭和48年)1月8日 - )は、俳優歌舞伎役者。屋号高麗屋定紋三つ銀杏、替紋は四つ花菱。歌舞伎名跡市川染五郎」の当代。

日本舞踊松本流の三世家元としての名取松本 錦升(まつもと きんしょう)。本名は藤間 照薫(ふじま てるまさ)。

概要

豊かな演技力で古典から復活狂言、新作歌舞伎まで挑戦し、二枚目から実悪、色悪、女方までつとめる。また、『アマデウス』や劇団☆新感線の舞台など、歌舞伎以外の演劇でも幅広い活躍を見せ、テレビ俳優としても知られる。

2008年(平成20年)には江戸川乱歩原作の推理小説『人間豹』の歌舞伎化を企画。父・九代琴松(=九代目幸四郎)演出のもとで『江戸宵闇妖鉤爪(えどの やみ あやしの かぎつめ)』を国立劇場で上演した。原作の時代背景である昭和初期の東京を幕末の江戸に置き換えたこの新作歌舞伎で、染五郎は神谷芳之助と「人間豹」こと恩田乱学の二役を演じた。隠密廻り同心明智小五郎は父・九代目幸四郎が演じている。

若手の歌舞伎役者を中心とした草野球チームを結成しており、染五郎は投手を務めている。このチームのメンバーには染五郎のほか、二代目中村獅童十一代目市川海老蔵二代目尾上松也などが名を連ねている。

1997年、18歳のときに交際していた、6歳年上の元女優との間に女児がいることが発覚。記者会見で認知していると発言。

年譜

  • 1973年1月 - 東京都に生まれる。九代目松本幸四郎の長男。姉は松本紀保、妹は松たか子 - NHK大河ドラマ黄金の日日』の最終回に子役で出演。
  • 1979年3月 - 歌舞伎座侠客春雨傘』で三代目松本金太郎襲名して初舞台。
  • 1981年10月 - 歌舞伎座 『仮名手本忠臣蔵』七段目の大星力弥ほかで七代目市川染五郎を襲名。
  • 1991年 - 暁星高等学校卒業後國學院大學文学部日本文学科入学(のち中退)。
  • 1997年 - 18歳のとき交際していた6歳年上の女性との間に隠し子(女子、認知済み)がいることが発覚。
  • 2003年11月 - 高校時代からの友人・関園子と結婚。
  • 2005年3月 - 長男・藤間齋(ふじま いつき)誕生。
  • 2007年2月 - 長女・藤間薫子(ふじま かおるこ)誕生。
  • 2007年6月 - 歌舞伎座『侠客春雨傘』で藤間齋が初お目見え。父・九代目幸四郎と共に高麗屋三代の顔見世。
  • 2009年6月 - 歌舞伎座『門出祝寿連獅子』で齋が四代目松本金太郎を襲名して初舞台。
  • 2012年8月27日 - 長女・薫子が芸名・松田美瑠(みる)としてデビューした、国立劇場『第十回松鸚会 宗家松本幸四郎古希記念舞踊公演』の途中、転落し重傷を負う[1]

受賞歴

出演作品

歌舞伎

新作歌舞伎

その他

テレビドラマ

NHK

日本テレビ

TBS

フジテレビ

テレビ朝日

テレビ東京

映画

ゲーム

教育番組

脚注

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外部リンク

  • 染五郎大けが 舞台から3メートル転落 日刊スポーツ 2012年8月28日