市川大門町

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テンプレート:Infobox 市川大門町(いちかわだいもんちょう)は、山梨県南部、西八代郡にあった

甲府盆地の最南端に位置する。中世以来の和紙生産と江戸期以来の市川花火で知られ、毎年、8月上旬に開催される神明の花火大会が有名である。2005年10月1日に、同じ西八代郡三珠町六郷町と合併し、「市川三郷町」となった。

地理

歴史

古代律令制下では、町域は八代郡から巨摩郡で編入されたと考えられている市川郷に比定されている。市川郷には、10世紀には甲斐国において唯一荘園公領制の確立以前に立荘された市河荘が成立し、町域は荘域の南端に位置する。

平安時代後期には常陸国から源義清清光親子が同荘に配流され、その子孫は甲府盆地各地に土着して勢力を広げる甲斐源氏の勢力基盤となるが、町域には平塩岡の伝義清屋敷跡や平塩寺跡など武田氏に由来する史跡が分布し、同じく義清伝承の残る甲府市南部から中央市・昭和町にかけての地域とともに市河荘の中枢であると考えられている。

近世には5か村が成立し、八代郡西郡筋に属する。全村が幕府直轄領甲府藩領を経て、享保9年(1724年)に甲斐一国が再び直轄領化されると在方は三分代官支配となり、町域は市川代官支配となる。町域には駿州往還の宿場と富士川舟運の黒沢河岸が存在し、物流・交通の拠点となる。

沿革

交通

鉄道

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