岩石学

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岩石学(がんせきがく、petrology)は岩石とその成り立ちについて研究する地球科学地質学の一分野。

野外調査偏光顕微鏡での観察などに基づき、岩石の産状、構成する鉱物造岩鉱物)の種類や形状、組織などを検討する記載岩石学(petrography)が主流の時代があったが、後に鉱物の物理学化学に基づき、岩石の成因を研究することが主流となった。その意味で、鉱物学地球化学と研究手法において重なる部分が多い。

高温高圧実験などを通じて岩石の生成条件を検討する研究手法あるいは分野を実験岩石学ということがある。一例をあげると、かんらん岩部分融解して玄武岩質のマグマが発生することを示すために、天然のかんらん岩を高温高圧下で融解し、温度圧力条件による、融解度やマグマ組成の変化を求めたりするものがある。

関連項目

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参考文献

  • 都城秋穂久城育夫 『岩石学II - 岩石の性質と分類』 共立出版〈共立全書〉、1975年、ISBN 4-320-00205-9。
  • 都城秋穂・久城育夫 『岩石学III - 岩石の成因』 共立出版〈共立全書〉、1977年、ISBN 4-320-00214-8。
  • 黒田吉益諏訪兼位 『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』 共立出版、1983年、ISBN 4-320-04578-5。
  • 周藤賢治小山内康人 『岩石学概論 上 記載岩石学』 共立出版、2002年、ISBN 4-320-04639-0。
  • 周藤賢治・小山内康人 『岩石学概論 下 解析岩石学』 共立出版、2002年、ISBN 4-320-04640-4。

外部リンク

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