奥羽新幹線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

奥羽新幹線(おううしんかんせん)とは、福島市から山形市を経由し秋田市に至る約270キロメートルにわたる新幹線の基本計画路線である(福島駅東北新幹線と接続)。

計画の概要

1973年(昭和48年)11月15日の基本計画において決定された。ただし、並行する奥羽本線のうち、福島駅 - 新庄駅間と大曲駅 - 秋田駅間は標準軌に改軌して東北新幹線との直通運転を図ったミニ新幹線山形新幹線秋田新幹線)として整備された。しかし、いずれも全国新幹線鉄道整備法に基づく暫定整備計画によって整備されたものではないため、奥羽新幹線自体は全線が基本計画線のままとなっている。

在来の奥羽本線のうちの南線(奥羽南線、福島駅 - 秋田駅)に並行して建設する計画が立てられた。最終計画では、秋田駅で羽越新幹線と接続する予定である。秋田駅 - 福島駅間の開通後は秋田駅 - 新青森駅間(奥羽北線に並行する路線)を建設し、新青森駅で東北新幹線と再び接続させようとする計画もある。

ミニ新幹線との関係

山形・秋田のミニ新幹線が開業し、山形市や秋田市と首都圏を結ぶ鉄道の高速化が図られた一方で、乗り換え不要で4時間半程度で移動できた秋田 - 福島間が、秋田・山形新幹線の開通によって3回の乗り換えと6時間もの時間を要するようになったなど、在来の奥羽本線の運行体系が寸断されたのも事実で、一部の秋田・山形県民からは高規格による『奥羽新幹線』の早期建設と、秋田 - 福島間の直通特急『つばさ』の復活を求める声がある。

関連項目

外部リンク

テンプレート:日本の新幹線