大修館書店

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株式会社大修館書店(たいしゅうかんしょてん)は、辞典類・教科書参考書などを刊行する日本の出版社

沿革

1918年(大正7年)9月10日鈴木一平によって設立された。

大修館の名の由来は、鈴木が修業していた修学堂書店と、そこの主人辻本末吉がかつて勤めた大倉書店の出版方針を参考とすべく、双方の頭文字から取ったという。

教科書

  • 文部科学省検定済教科書の発行者番号は50。
  • 高等学校向け検定教科書を4教科保健体育英語家庭国語)発行している。
    • 特に保健体育に強みを持つ。2011年度の教科書採択での発行者別占有率は、実に98.3%にも及ぶ。
    • 国語も強く、2011年度の教科書採択での国語総合における発行者別占有率は第3位(13.6%)である。

その他の主な発行書籍

元々から漢文や言語学関係に強く、月刊『言語』は、言語学に関する専門誌として、また月刊『しにか』は、東アジア文化圏の歴史、習俗、文化を考える雑誌として数々の名論文を掲載し、一般にも親しみやすい学術雑誌として高い評価を得ていた(『しにか』は2004年3月号より休刊。『言語』は2009年12月号より休刊)。

辞典分野では諸橋轍次編著の『大漢和辞典』で古くから知られ、『英語動詞句活用辞典』『前置詞中心英語表現辞典』など実用性を目指した英文法、語法関係の詳細な辞典を刊行している。

また、英和辞典では『スタンダード英和辞典』の刊行で知られたが、現在は『 ジーニアス英和大辞典』、普及版の『 ジーニアス英和辞典』は同社の代表的な辞典としてひろく使われている。国語辞典においても『明鏡国語辞典』があり、ここからベストセラー『問題な日本語』が生まれた。

他にも教育関係の雑誌などで知られる。スポーツ関連の専門書発行にも強い(水泳指導教本、ゴルフ指導教本、ソフトテニス指導教本、バスケットボール指導教本など。)

創業家

大修館書店の創業者一族には、日本銀行理事と衆議院議員を務めたエコノミスト鈴木淑夫がいる。1987年に没した3代目社長の鈴木敏夫と、2009年に没した4代目鈴木荘夫は、現社長の鈴木一行の兄にあたる。

外部リンク