士道館

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世界空手道連盟 士道館(せかいからてどうれんめい しどうかん)は、空手団体の一つ。

概要

極真会館在籍時に「城西の虎」と呼ばれた、第1回オープントーナメント全日本空手道選手権大会(主管:極真会館)2位の添野義二が興した。空手の他にキックボクシング総合格闘技も指導している。世界空手道連盟 (WKA)マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟に加盟している。一時期は日本IBFにも加盟し、国際式ボクシングにも選手を出していた。

早くから、顔面攻撃や組み技に力を入れた空手団体でもある。試合でも、グローブ空手と掴み(3秒間)・首相撲投げ技関節技絞め技、そして寝技(5秒間)が認められたフルコンタクト空手の二つがある。(フルコンタクト)空手を名乗る団体で、一番制約の少ない試合ルールを採用しているのが特徴。また、海外に多くの支部を抱え、大会も積極的に開催している事から、国によってはフルコンタクト空手ルール=士道館ルールを指すケースもある。

ストラングラーズジャン=ジャック・バーネルは士道館空手ロンドン支部長。マイケル・ジャクソンは士道館名誉五段。

プロレスラーの三沢光晴川田利明も若手時代は士道館で練習に励んでいた。

大会

毎年、「全日本空手道選手権大会」と「関東空手道選手権大会」を開催している。関東空手道選手権大会では、パンチンググローブと脛パッドを着用し、投げ技、寝技や首相撲を禁止した初心者・中級者(白帯から緑帯まで)のための試合も行われている。また、士道館含む様々な空手団体に所属する少年少女が出場する「全国少年少女空手道大会」も毎年開催されている。

空手部門とキックボクシング部門

士道館には空手道場とキックボクシングジムを兼ね備えている道場がある(士魂村上塾、橋本道場、植野道場、児玉道場など)。空手とキックの部門は基本的に分離されているが、出稽古などの形で双方の修行をすることは可能である(キックから入門した人間が空手を習う場合は、当然空手の基礎を一から学ぶことになる)。正道会館は空手の上級者しかキックの指導を受けられないことになっており、この点が異なっている。

士道館の師範や師範代には、実際にプロのキックボクサーとしての経験がある人物も少なくない。

反社会的勢力との関わり

士道館が加盟している世界空手道連盟の総裁を務めているのは1982年に強要罪で逮捕され、執行猶予付き有罪判決を受けた[1] 空調設備会社ナミレイの元会長であり、、現在は右翼団体の連合組織である日本連合総裁、東亜ビル管理組合顧問、「全アジア条約機構推進委員会」委員長である朝堂院大覚であり、士道館で懲罰委員長を務めているのは全日本愛国者団体会議理事長、大日本西雷会会長兼任 五代目山口組直参西脇組舎弟頭補佐を務める杉山千明である [2][3]。 また添野義二と共著で「大山倍達外伝/極真の猛虎・添野義二懺悔録」を出版予定であり、士道館最高師範村上竜司が設立した日本強育委員会[4]の相談役を務めている[5]作家、小島一志は自らのブログ上に士道館が暴力団住吉会渉外委員長で十三代目幸平一家総長である加藤英幸より寄贈された道場太鼓の写真を載せ、「清濁併せ飲む!桜の代紋・士道館の道場太鼓」と記載している[6]

役員

  • 館長 - 添野義二
  • 最高顧問 - 佃弘巳
  • 最高相談役 - 藤平和雄
  • 士道館理事長 - 関根信男
  • 副館長・11番隊隊長 - 添野達一
  • 技術顧問 - 五十野俊男
  • 師範協議会 議長 - 植野次郎
  • 館長室長 - 瀬〆誠
  • 懲罰委員長 - 横山千明
  • 懲罰副委員長 - 高岡堅一
  • 1番隊隊長 - 飯島三治
  • 2番隊隊長 - 佐藤堅一
  • 3番隊隊長 - 辻内健志
  • 4番隊隊長 - 大久保義家
  • 5番隊隊長 - 立野貴成
  • 6番隊隊長 - 萩野真介
  • 7番隊隊長 - 植野次郎
  • 8番隊隊長 - 氷見恒雄
  • 9番隊隊長 - 土橋雄二
  • 10番隊隊長 - 高岡堅一
  • 士魂隊 - 村上竜司
  • 相談役会 - 水谷竜一
  • 相談役会 - 小林修
  • 闘氣委員長 - 増子進
  • 顧問 - 小野達也
  • 伊豆武人会会長 - 友利亜名
  • 伊豆武人会副会長 - 勝又敏郎

道場訓

一、士道に背くまじきこと

一、礼節を重んじ 人格の向上に努力すること

一、心身を練磨し 自己の研鑽に励むこと

一、質実剛健を旨とし 敬天愛人の精神を涵養すること

一、私事の闘争を禁ずること

なお、道場訓を唱和する前に、皆で「御魂磨き処(おんたましいみぎきどころ)、南無八幡大菩薩(なむはちまんだいぼさつ)」と必ず言う。

著名な士道館の選手

など多数

出典

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関連項目

外部リンク

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  1. ナミレイ事件(朝日新聞 1982年(昭和57年)3月12日 社会面)
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