和歌山バス那賀

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和歌山バス那賀(わかやまバスなが)は和歌山県紀の川市藤崎271に本社がある和歌山県北部のバス会社。和歌山バスの子会社であり、南海電気鉄道グループ。スルッとKANSAI協議会に加盟している。

輸送概況

当社は、紀の川市岩出市かつらぎ町といった和歌山線沿線や和歌山市橋本市大阪府泉南市泉南郡熊取町の一部を事業エリアとしており、旧和歌山バス時代からの伝統的な路線である南海和歌山市駅発着の橋本線の便は、沿線の少子高齢化により減便傾向だが、岩出市郊外の宅地開発による人口増加と1993年(平成5年)に近畿大学生物理工学部キャンパスが開設され通勤・通学輸送を担う事から紀伊駅を発着の便は年々増加傾向にあったが現在は飽和状態になりつつある。大阪方面への通勤・通学輸送の利便性向上から岩出駅から大阪府泉南市の南海樽井駅や粉河駅から大阪府泉南郡熊取町の熊取駅へも乗り入れを行っている。また、路線バスでは補完できないエリアについては、地方自治体より委託されたコミュニティバスを運行している。

沿革

  • 1971年(昭和46年)12月: 南海電鉄バス那賀営業所として発足。
  • 1975年(昭和50年)12月: 南海電鉄バスから分離独立し、社名を和歌山バスに変更。
  • 1991年(平成3年)8月: 和歌山バスの地域分割子会社として那賀営業所および管轄路線を分割化して発足
  • 1993年(平成5年): 近畿大学生物理工学部キャンパス開設に伴い、同キャンパスを経由する便を運行開始。
  • 1994年(平成6年): 関西国際空港開港に伴い、空港リムジンバスを運行開始(撤退)
  • 2000年(平成12年)8月: 紀の川コミュニティバス試験運行を開始。
  • 2002年(平成14年)4月: 紀の川コミュニティバス本格的に運行開始。
    • 4月:かつらぎ町コミュニティバス運行開始。
  • 2010年(平成22年)3月13日: ダイヤ改正を実施。土曜ダイヤと休日ダイヤを統合し土休日ダイヤを新設。
  • 2012年(平成24年)10月1日: 樽井線ダイヤ改正を実施。和歌山バス那賀の単独運行となる。
  • 2013年(平成25年)1月4日: 府中操車場開業と紀伊駅での車両入換業務廃止及び、橋本線が運転本数が削減に伴い紀伊線・橋本線ダイヤ修正を実施。
  • 2013年(平成25年)1月4日: 紀伊駅前定期券うりばをサザンエアポート交通株式会社へ業務委託化。
  • 2013年(平成25年)3月16日: ダイヤ改正を実施。府中操車場を停車場に格上げ(行先表示はF.B.T)と岩出樽井線が土休日にかぎりイオンモールりんくう泉南・りんくうタウン駅乗入れ開始。
  • 2013年(平成25年)8月1日:紀伊打田線開業に伴いダイヤ修正を実施。
  • 2014年(平成26年)6月1日:ダイヤ修正を実施。橋本線、紀伊打田線で減便を実施。

運行ダイヤ

運行ダイヤは、「平日」と「土休日」の2パターンある。また紀伊粉河線のみ、近畿大学(生物理工学部キャンパス)の登校日に運行する「平日登校ダイヤ」と「土休日登校ダイヤ」休校日に使用される「平日休校ダイヤ」と「土休日休校ダイヤ」の4パターンがある。

お盆期間中の8月13日~15日は土休日ダイヤで、年末・年始(12月31日~翌年1月3日は粉河熊取線と岩出樽井線は土休日ダイヤで、橋本線と紀伊粉河線は特別臨時ダイヤで運行される。

乗車と降車・運賃支払い方法

一般路線

乗車の際は、「入口」(一部の車両には「出入口・降車優先」と表示された車両もある)と表示された箇所から乗車し整理券発行中は必ず取ってから(和歌山バスバス・和歌山バス那賀共通カード、スルッとKANSAIカードを使用する時は、乗車口の改札機にカードを通し)乗車し、停留所が近づくとバス車内に設置されている降車ボタンを押してバスが完全に停止し、ドアが開いてから席を立ち、降車口に設置されている運賃箱に整理券と運賃・回数券を入れて降車する。尚、一般路線は、フリー乗降制度では無いため、保守作業や交通規制などの例外を除き停留所以外の箇所で乗降は一切行わない。運賃支払いには現金の他、和歌山バスバス・和歌山バス那賀共通カード、スルッとKANSAIカード、スルッとKANSAI3dayチケットが利用できるが運賃箱に設置されている両替機は1000円紙幣しか対応しておらず前もって小銭を用意しておかなければならない。また、運賃箱はつり銭が出ないため、誤った金額の運賃を投入した場合は概算収受精算券が発行され当日から起算して一箇年以内なら定期券うりばや和歌山バス那賀本社で差額分を無手数料で払い戻しできる。

コミュニティバス

乗車の際は、「入口」(一部の車両には「出入口・降車優先」と表示された車両もある)と表示された箇所から乗車し、停留所が近づくとバス車内に設置されている降車ボタンを押してバスが完全に停止し、ドアが開いてから席を立ち、降車口に設置されている運賃箱に運賃・回数券を入れて降車する。また、フリー乗降区間では交差点内や急カーブ区間など見通しの悪い箇所を除き停留所以外で乗降ができる。運賃支払いには現金の他、コミュニティバス回数券が使用できるが和歌山バスバス・和歌山バス那賀共通カード、スルッとKANSAIカード、スルッとKANSAI3dayチケットは利用できない。一般路線同様に運賃箱に設置されている両替機は1000円紙幣しか対応しておらず前もって小銭を用意しておかなければならない。

路線

下記の路線一覧は、2013年8月1日改正時点のものである。

橋本線

運行距離(49㎞)所要時間1時間50分(朝・夕方のラッシュ時間帯のみ1時間55分)と和歌山県北部エリアの路線バスでは長く、基本的には那賀営業所前で運転士が交代となる。 また15系統に関しては紀の川市立田中小学校の児童通学のスクールバスも兼ねている。かつての和歌山バス時代は、当営業所のメイン路線で1時間当たり各駅停車と急行バスを含め3本も運行していた。90年代に入ってからも長い間、1時間に1本は運行されていたが、沿線地域の少子高齢化で年々利用者の減少が進み、徐々に減便されている。また、国土交通省和歌山県から補助金を受けて維持されている。現在は和歌山バス那賀で南海和歌山市駅に唯一入る路線バスとなっている。

  • 系統番号:210:南海和歌山市駅 - 市役所前 - 公園前 - 本町二丁目 - 阪和駅前 - 有本 - 八軒家 - 岩出 - 粉河駅前 - 那賀営業所前 - 笠田駅筋 - 妙寺 - 紀北病院前 - 橋本駅前
  • 系統番号:211:南海和歌山市駅 - 市役所前 - 公園前- 本町二丁目 - 阪和駅前 - 有本 - 八軒家 - 岩出 - 粉河駅前 - 那賀営業所前
  • 系統番号:12:那賀営業所前 - 笠田駅筋 - 妙寺 - 紀北病院前 - 橋本駅前(早朝・夜間のみ運行)
  • 系統番号:213:南海和歌山市駅 - 市役所前 - 公園前 - 本町二丁目 - 阪和駅前 - 有本 - 八軒家(平日のみ運行)
  • 系統番号:15:岩出 - 粉河駅前 - 那賀営業所前(平日岩出発1便のみ運行)

紀伊粉河線

沿線の宅地開発による人口増加と近畿大学通学輸送を担うことから、紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 近畿大学間はおよそ20分間隔で運行しており、朝夕の通勤時間帯や近畿大学の登下校時間帯には続行便が運行する。近畿大学 - 四日市 - 粉河駅前は利用者が少ないため、運転区への入出区の関係上、早朝・夜間を除き日中は2時間ないし4時間に1本程度の運行である。また、大学入試センター試験当日は、近畿大学生物理工学部キャンパスが試験会場となり入構規制が敷かれるため、近畿大学止まり又は近畿大学を経由するバスでは、大学の1つ手前の停留所で一般の乗客や在学生を下車させる。

  • 系統番号:22:F.B.T - 紀伊駅前 - 根来 - 四日市 - 粉河駅前
  • 系統番号:23:F.B.T - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス) - 四日市 - 粉河駅前
  • 系統番号:24:F.B.T - 紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 四日市 - 粉河駅前
  • 系統番号:25:F.B.T - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス)
  • 系統番号:26:F.B.T - 紀伊駅前 - 紀泉台 - 根来 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス)
  • 系統番号:27:F.B.T - 紀伊駅前 - 紀泉台ロータリー(循環運行) - 紀伊駅前〈朝の通勤・通学時間帯のみ運行〉
  • 系統番号:28:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 根来 - 桜台わんぱく広場
  • 系統番号:29:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス)
  • 系統番号:31:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス) - 四日市 - 粉河駅前
  • 系統番号:33:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 川永団地 - イズミヤスーパーセンター
  • 直 行:紀伊駅前 - 〔ノンストップ〕 - 近畿大学(登校日の通学・下校時間帯のみ運行

F.B.Tとは、府中バス転回場のことである。

紀伊打田線

公立那賀病院~さんさんセンター紀の川間を約45分で結ぶ路線として2013年8月1日より運行開始したが利用客は伸びず、2014年6月1日改正で40系統が1日3往復、41系統が1日4.5往復(土休日3.5往復)となった。

  • 系統番号:40・公立那賀病院~打田駅西、紀の川市役所、紀伊国分寺前、西国分、大池親水公園、交通公園、中黒、紀伊駅~さんさんセンター紀の川
  • 系統番号:41・紀の川市役所~紀伊国分寺前、西国分、大池親水公園、交通公園、中黒、紀伊駅~F.B.T

粉河熊取線

毎時1本運行しており大阪府南部地区および紀の川市相互間の通勤・通学として開設した路線である。また粉河駅から熊取駅まで、粉河駅から和歌山駅経由で大阪方面へ鉄道を利用するよりも本路線を利用する方が速くて安い(620円、所要45分)。なお、停車停留所が少ないことから特急バスではあるが便宜上の名称であり運賃以外の特別料金は一切、発生しない。

  • 系統番号:(特急)粉河駅前 - 長田観音前 - 打田国道口 - 勢田西 - 重行 - 神通 - 犬鳴山 - 中大木 - 大阪体育大学口 - 青年会場前 - 熊取駅前
  • 1990年(平成2年)年8月、和歌山バス(当時)、南海電鉄バス(当時)、水間鉄道バスの3社共同運行路線として営業開始。
  • 2006年(平成18年)1月1日、南海ウイングバス南部・水間鉄道バスが撤退し、旧粉河町と旧那賀町(現・紀の川市)の補助を受けて和歌山バス那賀の単独運行となる。これに伴い、スルッとKANSAIカード・バスカードの利用が可能となったが大阪体育大学口 - 青年会場前 - 熊取駅前間は、他系統と競合する南海ウイングバス南部の定期券及び、なんかいバスカードでは乗車不可。
  • 2010年(平成22年)3月13日、ダイヤ改正を行い 平日熊取駅発の最終便22時05分が25分繰り下がり22時30分となったほか、利用者の少ない平日昼間の時間帯の運行を削減。

岩出樽井線

岩出市の補助を受けて開設された路線であり概ね1時間に1本運行している。また、2007年(平成19年)6月からは、平日の通勤・通学時間帯に限りほぼ30分間隔で増発した。前述の粉河熊取線と同じく停車停留所が少ないことから特急バスではあるが便宜上の名称であり運賃以外の特別料金は一切、発生しない。

  • 系統番号:(特急1)岩出駅前 - 根来 - 岩出図書館 - 根来さくらの里 - 和泉砂川駅前 - 樽井駅前
  • 系統番号:(特急2)岩出駅前 - 根来 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス)- 根来寺 - 根来さくらの里 - 和泉砂川駅前 - 樽井駅前
  • 系統番号:(特急3)岩出駅前 - 根来 - 岩出図書館 - 根来さくらの里 - 和泉砂川駅前 - 樽井駅前 - イオンモールりんくう泉南 - りんくう往来南三番 - りんくうタウン駅前(土休日のみ運行)
    • 本路線が開設される以前は南海電鉄バス(当時)の路線で樽井駅前 - 近畿大学間で運転されていた。
    • 開設当初は南海ウイングバス南部と共同運行であったが、2012年(平成24年)10月に南海ウイングバス南部が撤退し、和歌山バス那賀の単独運行となった。これに伴い、それまで使用不可であったスルッとKANSAIカード・バスカード・スルッとKANSAI3dayチケットが使用可能となった。
    • 開設当初は中型車での運転であったが、和泉砂川駅に乗り入れ開始後は同駅付近に道幅が非常に狭い区間が存在するために小型車での運転となっている。
    • 根来・岩出図書館 いずれかの停留所利用に限り隣接する駐車場が無料で利用できるパークアンドライドを実施している[1]
    • 近畿大学(生物理工学部キャンパス)経由で正月三が日は、根来寺の参拝客で周辺道路が混雑し大幅な延着が予想されるため、緑化センター・根来寺 ・若者広場前の各停車場は休止し岩出図書館へ臨時停車する。

臨時路線(季節運行)

  • 紀の川祭りシャトル:南馬場河川敷特設駐車場 - 賢堂(和歌山バス那賀の中型車では輸送が追いつかないので、毎年和歌山バスから大型車救援が来る)
  • 大学入試センター試験特別臨時便:粉河駅前 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス)直通便のため、途中の停車場はすべて通過する。また、試験当日、試験会場となる近畿大学生物理工学部キャンパス内は在校生であっても入場できず、受験生と引率の保護者、大学の教職員及び案内業務と運行に当たる和歌山バス那賀社員以外は立入禁止となるので、関係者以外乗車できない。
  • 橋本市民プール臨時便:これまで橋本市からの委託で南海りんかんバスが橋本駅~橋本市民プール間を直通運行を行っていたが平成22年夏季運行分より運行会社が和歌山バス那賀に変わった。また、変更に伴い有料だったのが無料となり座席定員制となった。平成23年夏季運行分より橋本駅~橋本市民プール間の直通運行と一部の便を橋本駅~橋本市内の公民館経由~橋本市民プール間のコースも追加されたが、平成24年夏季運行分より再び南海りんかんバスが受け持つ事となった。

廃止路線・系統

地域分割子会社化以降

  • 那賀営業所 - 岩出 - 関西空港(リムジンバス)
  • 紀伊粉河線:221系統 南海和歌山市駅 - 市役所前 - 公園前 - (六十谷橋) - 紀伊駅前 - 根来 - 近畿大学(生物理工学部キャンパス) - 四日市 - 粉河駅前
    • 2010年3月13日ダイヤ改正により廃止。末期は平日1往復のみ運行であった。
    • なお南海和歌山市駅 - 紀伊駅前は経由地は異なるものの和歌山バスの83号系統・84号系統(こちらは北島橋経由)が代替している。
  • 橋本線:214系統 岩出駅前 - 小倉 - 阪和駅前(紀伊中ノ島駅) - 南海和歌山市駅
    • 2008年3月15日ダイヤ改正により廃止
  • 山口線:南海和歌山市駅 - 市役所前 - 公園前 - 阪和駅前 - 山口 - 岩出駅前
    • 2008年3月15日ダイヤ改正により廃止
  • 紀伊岩出線:紀伊駅前 -(紀泉台経由)- 岩出駅前
    • 2008年3月15日ダイヤ改正により廃止
  • 笠田線:笠田駅前 - 東谷
  • 志賀線:笠田駅前 - 上志賀
  • 紀伊粉河線:
    • 平成25年1月3日の運行をもって以下の系統が廃止された。
      • 系統番号:32:紀伊駅前 - 根来 - 桜台わんぱく広場
      • 系統番号:34:紀伊駅前 - 川永団地 - イズミヤスーパーセンター - 紀泉台 - 根来 - 桜台わんぱく広場
      • 系統番号:35:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 川永団地 - イズミヤスーパーセンター - 紀泉台 - 根来 - 桜台わんぱく広場
      • 系統番号:36:系統:紀伊駅前 - 川永団地 - イズミヤスーパーセンター
    • 平成25年7月31日の運行をもって以下の系統が廃止された。
      • 系統番号:35:県立盲学校前 - 紀伊駅前 - 川永団地 - イズミヤスーパーセンター - 紀泉台 - 根来 - 桜台わんぱく広場

地域分割子会社化以前

  • 橋本線:急行 南海和歌山市駅 - 市役所前 - 公園前- 本町二丁目 - 阪和駅前 - 有本 - 八軒家 - 岩出 - 粉河駅前 - 那賀営業所前 - 笠田駅筋 - 妙寺 - 紀北病院前 - 橋本駅前
    • 1975年3月ダイヤ改正により廃止
  • 橋本線:(84系統)橋本駅前 - 高野口
    • 1975年3月ダイヤ改正により廃止
  • 岩出団地御膳松線:(系統番号不明)岩出団地 - 岩出 - 船戸 - 嘉家作 - ブラクリ丁 - 小人町 - 御膳松
  • 川原線:粉河駅前 - 川原
    • 1990年代前半の廃止。
  • 川永線:岩出駅前 - 山口 - 川永南 - 紀伊駅前
    • 1980年代後半に廃止。

車両管理区所

那賀運転区(本所)

和歌山県紀の川市藤崎271。本庁舎内2階。

  • 運転士のみ所属

那賀運転区運用検修センター

和歌山県紀の川市藤崎271。本庁舎内1階。

かつて存在した営業所

  • 和歌山バス那賀営業所岩出派出所
    • 和歌山バス那賀会社分社化と路線縮小に伴い廃止された。

業務委託車両管理区所(和歌山バス受託)

  • 和歌山バス株式会社:海南運輸所
    • 海南運輸所所轄内の車両の運行及び検査・修繕等の管理

コミュニティバス(地方自治体受託)

スクールバス

  • 紀の川教育委員会から小学校・保育園の児童・園児の送迎と車両の運行管理と交番検査を受託されている。
    (当社所属の車両で運行を行わず紀の川市所有のマイクロバス・ワゴン車にて送迎で運転士のみ配置)

車両・その他

ファイル:Wakayama Bus Naga.jpg
岩出樽井線及び閑散路線のバス(日野・リエッセ)
ファイル:和歌山バス那賀車両01.jpg
かつて運行されていた大型バス(いすゞ・キュービック)
  • 全車両に車内放送、方向幕運賃表示器を一括制御する端末 (AGS) が導入されており、運転士が運行前に各々の路線番号を入力すると自動的に車内放送・方向幕・運賃表示器が切り替わる。
  • その他突発的な運用・貸切や訓練運転・異常時運転などに対応できるように方向幕には「和歌山バス那賀」・「団体」・「臨時」・「試運転」・「鉄道代行」・「故障車」の表示がある。
  • 路線車の塗装は、和歌山バスと同じデザインの色違いを採用している。近年は、経費削減の観点から和歌山バス和歌山運転所・海南運輸所・高槻市交通部からの転属車については、塗装変更を行わず車内放送・方向幕運賃表示器のデータ変更だけに留まっている。なお、2013年3月現在では、大型車は全廃しており中型車と小型車のみ在籍している。
  • 通常の・仕業検査や1箇月・3箇月毎の交番検査と少額修繕は、運転区内に併設されている運用検修センターで行われるが国土交通省が定める全般検査(車検)については、特殊な場合を除きすべて大阪府泉佐野市にある南海車両工業まで回送され検査が行われる。そのため、通常、大阪府内へ乗り入れすることのない車両を見かけることもごく稀にある。大阪府生活環境の保全等に関する条例適用外車両であっても特例で那賀運転区~南海車両工業間の走行が認められているテンプレート:要出典)。

不祥事

  • 和歌山県内のバス事業者の中では不祥事が突出して多く企業体質やモラルが問われている。

運転士個人による横領

2011年1月15日付けの新聞各紙報道によると、那賀運転区に勤務する運転士が2010年8月~12月頃に数回に亘って運賃を収受する運賃箱を「運賃箱が故障している」と偽り、乗客から直接現金を収受し着服していたことが他の乗客の通報により発覚。当該社員は、懲戒解雇処分となった。なお、未だ不明金が存在し、岩出警察署へ被害届が出され現在も捜査中の模様。

道路運送法の指導監督義務違反(コンプライアンス違反

2014年6月24日付けの新聞各紙報道によると、国土交通省近畿管区運輸局への取材で、那賀運転区に勤務する運転士数名を休暇を休日出勤させ2週間近くに亘り連続乗務させていたとして、強制捜査を行ったと報道した。この時、在籍する運転士数名を道路運送法の省令で定められている運転適性検査を受講させていなかったことも発覚。事態を重く見た当局は和歌山バス那賀に対し、道路運送法指導監督義務違反の容疑で平成24年6月30日~7月9日までの10日間、路線バス2台分ののナンバープレートを差し押さえて、使用停止とする極めて重い行政処分を科した。和歌山バス那賀は報道陣に対し「運転適性検査を受講させずに運行させていたことは、道路運送法の指導監督義務違反と解っているが、要員不足で止む負えなかった。処分内容を反省した上で、世間をお騒がせした事を鑑み今後は、可及的速やかに問題点を上層部と詮議し、改善策を前向きに検討を行う所存である」と謝罪の言葉はでなかったが公表した。社員の中には、「新聞報道や乗客から今回の事件を知り、会社側から行政処分までに至った一切の経緯の説明がされなかった。経営陣は組織的に不祥事を隠ぺいするつもりだったのか」と不信感を露にしている。

発売・案内窓口

定期券きっぷうりば案内所

定期券(通勤・通学)の購入・払戻
バスカードの購入・払戻
  • 那賀運転区(窓口営業時間 6:30~22:00 窓口閉鎖時間 9:20~10:00、12:00~13:00、18:00~19:00)
  • 発売券種・取扱業務
定期券(通勤・通学)の購入・払戻
高速バス乗車券(東京線・白浜線)の購入・払戻
高速バス回数券(関空リムジンバス・白浜線)の購入・払戻
岩出・紀の川・紀の川地域巡回・かつらぎ各コミュニティバス回数券の購入・払戻
バスカードの購入・払戻・破損バスカードの交換

バスカード

  • 和歌山バス那賀和歌山バス共通で利用できる降車時の運賃払いで小銭不要のバスカードが発売しており種類については下記のとおりである。
  • 普通バスカード:発売額1,000円(1,100円分利用可)・3,000円(3,420円分利用可)・5,000円(5,750円分利用可)各種
  • 昼間バスカード(10時から16時(降車時)の間利用できる):発売額1,000円(1,260円分利用可)各種
  • 全線フリ-1日乗車券:発売額1,000円(大人券)・500円(小児券)高速、リムジン、岩出樽井線、コミュニティバスを除き和歌山バスの路線を含め当日限り1日乗り放題
  • バスカードの購入は、バス車内、JR和歌山駅、紀伊駅・南海和歌山市駅の和歌山バス定期券うりば、和歌山営業所、海南出張所、那賀営業所にて発売している。なおバス車内は数に限りがあるため、一度に大量購入する場合や全線フリー1日乗車券の小児券は各定期券うりば、各営業所での購入となる。
  • 普通バスカード・昼間バスカードは小児券の設定されておらず降車時に小児運賃で支払う場合カード読取り器機に入れる前に運転士に申し出て運賃を支払う。(身体障害者本人・介護人又は2人以上で利用する場合も同様)

脚注

  1. http://www.city.iwade.lg.jp/ja/2010-01-21-14-03-04/20-2010-01-08-06-46-16.html 岩出市公式サイト 大阪方面路線バスのご利用案内

外部リンク

テンプレート:Navbox テンプレート:南海グループ