名鉄常滑線

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|} 常滑線(とこなめせん)は、愛知県名古屋市熱田区神宮前駅から愛知県常滑市常滑駅までを結ぶ名古屋鉄道鉄道路線

概要

知多半島の西岸に沿って走り、名古屋や沿線の新日鐵住金名古屋製鐵所を始めとする工業地域などへの通勤路線となっている。

1990年名古屋本線神宮前駅 - 金山駅間が複々線化されており、事実上常滑線を金山駅まで延伸した形になっている。常滑駅から先では、2005年2月17日開港の中部国際空港のアクセス路線として名鉄空港線中部国際空港連絡鉄道第三種鉄道事業者)の常滑 - 中部国際空港間4.2kmが建設され、常滑線においても曲線改良や多屋駅 - 常滑駅の高架化などの整備が行われた。空港線は、空港開港に先立ち2004年10月16日に空港開港準備関係者に旅客を限定して暫定開業し、2005年1月29日に一般旅客営業を開始した。

運賃計算区分はB(運賃計算に用いる距離は営業キロの1.15倍)。すべての駅でmanacaなどの交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードが使用できる。

特に空港線開業以降は名古屋本線や犬山線並みに幹線的性格が強くなり、運転速度も向上した。常滑線と空港線は連続して運行されているので、「常滑空港線」または「空港線」あるいは中部国際空港の愛称から「セントレア線」などと呼ばれることもある。 列車運行および旅客案内、列車番号の設定においては、常滑駅から神宮前駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとなっている。

一部の曲線区間ではミュースカイの高速通過を可能にするため、ATS-P(JR東海のPTとは異なる)が設置されている。なお、ATS-Pを使用するのは2000系ミュースカイのみで、他の列車は従来通りM式ATSで制御されている。

路線データ

  • 路線距離(営業キロ):29.3km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:23駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線電化(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 最高速度:120km/h
  • 最小曲線半径:240m(大野町駅北側)

運行形態

日中の運行パターン (2011年3月26日改正
種別\駅名 始発駅 名鉄名古屋 金山 神宮前 太田川 常滑 中部国際空港 本数
名古屋本線 常滑線 空港線
運行範囲 ミュースカイ 名鉄名古屋   1本
新鵜沼   1本
特急 名鉄名古屋   → 河和/内海 2本
名鉄岐阜   2本
急行 新鵜沼   → 河和/内海 2本
準急 新可児   2本
普通
(平日)
金山   →知多半田 2本
金山   →河和/内海 2本
太田川     2本
普通
(土・休日)
金山   →河和/内海 2本
金山     2本

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常滑線には常滑空港線中部国際空港方面のほか、神宮前駅 - 太田川駅間には河和線知多新線直通列車が運行されているため、ミュースカイ・急行準急が毎時2本と特急・普通が毎時4本ずつとかなり運転密度が高い区間でもある(この区間は常滑と河和から1文字ずつとって「常河線」の通称がある)。追い越しが可能な駅は大江駅聚楽園駅・太田川駅・西ノ口駅である。

神宮前 - 中部国際空港間の各駅のホーム有効長は、大江駅・大同町駅柴田駅・太田川駅・西ノ口駅・常滑駅・りんくう常滑駅・中部国際空港駅が8両、長浦駅日長駅が4両、その他の駅が6両。古見駅は下りが4両、上りが6両である。

日中の神宮前以西への直通に関してはミュースカイは名古屋本線もしくは犬山線に直通し、特急は名古屋本線(中部国際空港発着の列車は名鉄岐阜まで、河和・内海発着の列車は名鉄名古屋まで)に直通する。急行・準急は原則として犬山線(準急はさらに広見線にも)に直通し(ミュースカイ・快速特急・特急以外は、列車により、神宮前から種別変更する場合もあり)、普通列車は隣の金山駅まで直通する。いずれの場合も早朝・深夜・朝ラッシュ時には例外もある。

2008年12月改正までは平日のみの夕方に新可児駅発、中部国際空港(空港線開業前は常滑駅行き)・内海行き急行(犬山駅までは普通、同駅で名鉄岐阜寄りに4両増結のうえ種別変更し、名古屋駅まで準急として運行。車両は6000・6500・6800系。一時期3500・3700系で運転されたこともある)が設定され、太田川駅で分割していた。かつては御嵩発で、高速として運行された時期もある。

また、常滑線系統で準急の設定が再開されたのは同改正時からで、名古屋本線や犬山線などで準急が再度設定されるようになった2005年1月改正時から2008年12月改正までの間は、太田川方面 - 須ヶ口方面(または犬山線)間を直通して須ヶ口方面や犬山線において準急として運転される列車は下りは名鉄名古屋駅、上りは神宮前駅で種別変更を行っていた。名古屋駅と神宮前駅は新鵜沼駅と犬山駅と同じである。

太田川 - 常滑間の準急の多くは4両の固定編成で運転されている。以前は6両編成の急行も多くみられたが、4両での運転が主体となった理由としては、利用者の減少、ミュースカイ待避駅の聚楽園駅は6両ホームである点、両数の統一によるもの、といったことが挙げられる。現在は、平日は午前中と夕方以降はほぼ6両、昼間はすべて4両で、休日は朝を除きすべて4両での運転である。そのため名古屋周辺では非常に混雑する。太田川以南で8両対応ホームを持つ駅は、西ノ口、常滑、りんくう常滑、中部国際空港のみであり、ホームに入り切らない場合はドアカットを行う。現在では太田川駅で増解結を行うことも以前に比べて少なくなった。

普通列車は4両・2両がほとんどだが、一部で6両の運転もある。その際は、長浦・日長では後方2両のドアをカットする。

常滑線・中部国際空港方面

ミュースカイ

ミュースカイ(全車特別車・朝の一部の上り列車を除き神宮前駅 - 中部国際空港駅間はノンストップ)は名鉄岐阜(朝夕のみ)・新鵜沼方面と中部国際空港とを結び、毎時各1本運転される。名鉄名古屋 - 中部国際空港の所要時分は28分で、同区間の表定速度84km/hは名古屋本線快速特急の名鉄名古屋 - 豊橋間に匹敵する。昼間の一部列車は名鉄岐阜方面へ直通せず、名鉄名古屋 - 中部国際空港間で運転されている。

車両はすべて2000系が使われる。昼間は4両編成を単独で、ラッシュ時(土休日・行楽期を含む)は2本つなげた8両編成で運転される。一部特別車や全車一般車のものは存在しないが、ダイヤが乱れたときなどには2000系の特別車を開放して全車一般車快速特急として運転することがある。

特急・快速急行

特急(一部特別車)は名鉄岐阜駅方面 - 中部国際空港間に毎時2本運転される。使用車両の曲線速度制限が従来通りということもあり、名鉄名古屋 - 中部国際空港間の標準所要時分は下り35分・上り36分、表定速度は67km/hにとどまる。

車両は原則として2200系または1700・2300系が使われ、6両固定編成で運転されるが、ラッシュ時の一部列車は名古屋寄りに3150系または3100系の2両組成を増結して8両で運転される。この場合は太田川・常滑・中部国際空港を除いてホームが6両までしか対応していないため、他の駅では後ろ2両はドアが開かない(増結車の部分。名鉄では幌を通じての車両間の移動ができないため、間違えて後ろ2両に乗ると、該当駅で下車できない)。

このほか、新鵜沼駅発着の特急が、平日朝に上り3本と夜に下り1本設定されている。また、上りの終電でもある特急の名鉄岐阜行きは、全車一般車で、3000番台の6両編成で運転されている。

2011年3月改正までは豊橋駅発中部国際空港行き特急が朝に1本設定[1]され、金山駅で折り返して神宮前駅を二重停車、という形で運転されていたが、通しでの利用が少なかったため廃止された。

中部国際空港開港前は常滑方面への特急は平日の朝夕のみ岐阜または名古屋始発(上りは新鵜沼行きか新可児行き、または名古屋止まり)で走っており、全車特別車(1600系3両または1000系 4両)で本数が毎時1本程度とあまり多くなかった。しかし常滑競艇開催時は臨時の特急列車を名古屋・岐阜・犬山方面から走らせることがあった。当時の停車駅[2]は現在とは異なり、太田川のみ(一部の列車は尾張横須賀・朝倉・新舞子・大野町にも停車)で、新名古屋 - 常滑間を最速29分で走破していた。2002年に榎戸 - 常滑間が高架化工事で休止となっていた頃、この系統も急行や普通と同じく常滑行き(榎戸から代行バス)として運転されていた。

なお、この系統は1997年から2001年まではJR高山本線直通特急「北アルプス」の間合い運用として8500系気動車が朝の岐阜 - 常滑間の運用に1往復(上りはそのまま「北アルプス」となり高山へ行くため金山止まり)入っていたことでも知られている。

快速急行は常滑・空港線内での停車駅は特急と同一で、常滑・空港線系統のものに関しては実質的には全車一般車特急である。下り中部国際空港行きのみの設定で、平日は5本、休日は2本運転される。使用車両は3000番台の車両が主体であるが、平日には6000系列での運用が1本存在する。

また、2008年12月改正から2011年3月改正まではそれまでの全車一般車特急を改称する形で深夜に中部国際空港駅発金山行きの列車も1本設定されていたが、当該列車が岐阜行きに変更されるとともに再び全車一般車特急での運転となったため、河和線からの直通を除いて上り快速急行の設定はなくなった。

急行・準急・普通

太田川 - 常滑間は毎時準急(新可児 - 中部国際空港間。犬山 - 新可児間は普通)が2本、普通(下りは平日は太田川、休日は金山始発。上りはほとんど太田川止まり)が2本ある。朝間帯と夜間にはわずかながら急行も運転される。中部国際空港 - 名古屋間の所要時間は最速で急行43分、準急46分であるが、昼間以降時間帯の準急はほとんど聚楽園でミュースカイを待避するため、上下とも同区間の所要時間は48分かかる。原則として6000系列や3000系列といった3ドアの通勤車両で運転される。最高速度は基本的にミュースカイ・特急よりも低く、110km/hであることが多い。

なお、朝には前記以外の駅に特別停車するものも存在し、急行は大同町駅(平日に空港行き1本のみ)・聚楽園駅(平日に名古屋方面のみ)・西ノ口駅(平日に空港行き2本のみ)・蒲池駅(平日に空港行き1本のみ)・榎戸駅(平日に空港行き1本のみ)に、準急は柴田駅(早朝に空港行き1本のみ)に特別停車をする。

また、休日の早朝には1000系・1200系6両編成(中部国際空港方の特別車2両は締切扱い)を使用した太田川発準急名古屋行きが運転されている。ミュースカイ・特急以外の名古屋行きの列車は非常に珍しい[3]。同様の形態の列車は、2011年3月26日ダイヤ改正以前まで休日の朝に常滑発普通名古屋行き(太田川から急行。この時は2200系または1700系を使用していた)が存在した。

2008年6月改正以前は平日夕間帯に御嵩行きの急行も存在し、2003年以前はさらに全日ともほぼ終日にわたって運転されていた(この頃には明智行きも走っていたことがある)。また、1990年代には夕方に新可児(御嵩)発着ではなく新一宮(当時)経由で新岐阜(当時)発着の急行が走っていたこともある(この場合は新可児・御嵩方面へは替わりに豊橋駅発着の急行が直通していた)。

2005年までは夕方以降の常滑方面の急行はすべて太田川から普通になっていた。なお、2000年に急行常滑行きが大江停車となる以前、金山で急行常滑行きが同駅始発の普通常滑行きに接続していた(現在は大江で接続)。また、常滑競艇開催時に名古屋方面との間に臨時急行「常滑ボート」号(「とこなめ競艇」号)の運転もあった。常滑ボート号は神宮前駅から待避せず約30分で常滑駅まで向かっていた。

普通列車は中部国際空港駅へ直通する一部列車を除いて常滑駅での折り返しになる(昼間は下りが空港行き、上りが常滑発で、夕方は下りが常滑行き、上りが空港発である。常滑 - 空港間は回送)。また、2008年12月のダイヤ改正以降は昼間時間帯でも2両編成が増えてきている(これは後述の河和線系統でも同様)。2005年1月改正以前は、ほとんどの列車が現在と異なる系統であり、常滑行きは平日も金山駅始発、名古屋方面は佐屋行きだった。

河和線直通(河和・内海方面)

特急と急行は8両まで、普通は6両まで入線可能。ただし特急・急行はほとんど4両または6両で、普通はほとんど4両または2両で運転されるため、8両の特急・急行や6両の普通は少ない。快速急行(平日朝に上りのみ数本)・急行や普通も直通する。

特急

太田川から河和線に直通する特急列車は平日朝と夕間帯以降および休日の全列車が一部特別車、平日昼間帯の列車は全車一般車で、2011年3月のダイヤ改正より、特急は原則として河和駅内海駅- 名鉄名古屋駅間の運転となっており、毎時1本ずつ運転され、河和線の富貴駅以北では30分間隔となっている。時間帯によっては犬山線や名古屋本線に直通する列車もある。

使用車両は、一部特別車の列車は1200系と2200系の両方が使用されるが、休日の昼間の列車は基本的に1200系で運用されている。また、平日昼間帯の全車一般車の列車は5300・5700系や1800・1850系のクロスシート車による4両編成で運用される。

2011年3月のダイヤ改正までは、基本的に名古屋‐河和間で運転されており、すべて一部特別車による運転となっていた。

2008年12月のダイヤ改正までは名古屋 - 内海間の列車は全車特別車(原則として1000系を使用)で運転され、新鵜沼 - 河和間は一部特別車(原則として1000・1200系を使用)で運転されていた。なおこの改正より阿久比駅と青山駅が特急停車駅となったため、名古屋方面から河和や内海への観光特急というより、急行の補完列車という意味合いが強くなっている。

さらに2007年6月のダイヤ改正まではこの系統は原則として全車特別車で運転され、1992年11月改正までは8800系(パノラマDX)、1999年5月改正までは7000系白帯車、同改正時から2005年1月改正までは1600系が運用についていた時期もあった。2005年ダイヤ改正までは知多半田止まりの全車特別車特急(南加木屋巽ヶ丘にも停車)も深夜に1本存在した。

急行

急行は河和内海 - 新鵜沼間に毎時1本ずつ運転されている。6両で運転されることが多いが、昼間を中心に4両、朝ラッシュ時は8両での運転も一部見られる(8両になるのは常滑線内のみで河和・知多新線内は6両または4両)。以前はパノラマカーでの運転も多かったが、2008年以降それらは5000系などに置き換えられ、現在では基本的に3ドアの車両で運転され、朝には1200系や2200系による河和行きや内海行きの列車(この場合、特別車2両は締切扱い)も存在する。これらは河和駅や内海駅に到着後、折り返し特急となる。

最終の急行は知多半田駅止まりとなっている。これは元々太田川止まりであったのを2005年1月の改正で知多半田まで運転区間を延長したものである。

なお、河和線に直通する急行は2005年のダイヤ改正まで、一部を除いて大江駅には停車しなかった。平日の朝には、太田川から河和線内普通になる急行も少し存在する。ごくわずかだが快速急行と準急も設定されている(快速急行は平日朝にのみ運転。いずれも河和・知多新線内の停車駅は急行と同じ)。

普通

昼間時間帯の普通列車は平日ダイヤでは河和・内海 - 金山間(太田川で普通常滑行きに接続)に毎時1本ずつと知多半田 - 金山間に毎時2本ずつ、休日の昼間以降は河和・内海 - 金山間に毎時1本ずつ運転される(休日は金山発知多半田行きが河和・内海行きとなり、金山発河和・内海行きが上述の常滑(一部中部国際空港)行きが金山発となる。休日昼間以降の残りの金山行きは太田川発)。

2両や4両での運転が多いが、一部6両での運転も見られ、平日の午後の河和行きや内海行きが6両で運転される場合はたいていは折り返し急行新鵜沼行きとなる。この場合は6000系列や3000系列が使用される。 1800系も含めた3ドア車の運転が多く、5700・5300系も一部の列車に使われている。

なお、河和・内海発着の列車は2008年のダイヤ改正前は佐屋始発、さらに2005年のダイヤ改正以前は岐阜始発であり、名鉄岐阜(佐屋) - 知多半田 - 河和(内海)というロングラン運転(ただし知多半田で列車番号が変わる)を行っていた。2003年ダイヤ改正までは知多半田発普通金山行きの一部は速達化を図るため太田川から急行に変わっていた。その代わりに太田川発金山行きの普通が平日の昼間にも多数走っていた。

日中の普通列車は常滑線内では大江駅・聚楽園駅の両方で複数の優等列車の通過待ちを行うため、神宮前駅 - 太田川駅間の所要時間は優等列車よりかなり長くなっている。具体的には以下の順番となる。

  • 金山発知多半田(休日は河和・内海)行き:大江(急行、空港特急)、聚楽園(河和特急)
  • 金山発河和・内海(休日は常滑・中部国際空港)行き:大江(河和特急、準急、ミュースカイ)、聚楽園(急行、空港特急)
  • 河和・内海発金山行き:聚楽園(空港特急、急行)、大江(ミュースカイ、準急、河和特急)
  • 太田川発金山行き:聚楽園(河和特急)、大江(ミュースカイ、準急、空港特急、急行)

列車種別・停車駅の変遷

1936年8月改正 (常滑線・知多鉄道)
  • 知多鉄道が開業。常滑線への直通運転を開始(1931年4月1日改正)。
停車駅
1953年6月28日改正
停車駅
1969年7月6日改正
  • 河和線直通特急を毎時1本設定(1964年9月14日改正)
  • 常滑線に特急新設(1965年9月15日改正)
  • 急行列車を廃止し、特急・準急・普通の3種別体制とする(1967年8月22日改正)。
停車駅
1979年7月29日改正
  • 急行を復活(1970年12月25日改正)。
  • 座席指定でない特急を「高速」とし、特急・高速・急行・準急・普通の5種別体制とする(1977年3月20日改正)。
停車駅
1985年3月14日改正
  • 知多新線全通(1980年6月5日改正)。
  • 高速を廃止(1982年3月21日改正)。
  • 急行停車駅を大幅に通過する急行を設定し、「快速急行」と呼称する(1983年3月18日改正。1988年7月8日改正で「高速」に改称)。
  • 8800系(パノラマDX)を使用した「デラックス特急」を設定(1984年12月15日改正)。
停車駅
1997年4月5日改正
  • 高速を特急に、準急を急行に統合し、デラックス特急・特急・急行・普通の4種別体制とする(1990年10月29日改正)。
  • デラックス特急を廃止(1992年11月24日改正)
停車駅
2005年1月29日改正
  • 空港線開業。
  • 快速特急、快速急行を設定し、快速特急・特急・快速急行・急行・普通の5種別体制とする(2005年1月29日改正)。
停車駅
2008年12月27日改正
  • 快速特急を「ミュースカイ」に変更し、河和線・知多新線に快速特急を設定。準急復活。
停車駅
2011年12月17日改正 (現行ダイヤ)
  • 快速特急廃止。
停車駅

歴史

1912年に愛知電気鉄道が傳馬(後の傳馬町) - 大野(現在の大野町)間を開業したのが始まりで、1913年に全通した。1942年には東海道本線を挟んで神宮前駅の西側に設けられた神宮前(西)駅が開業し、一部の列車を除いて神宮前(西)駅発着となるが、その後貨物駅となり、衣浦臨海鉄道の開業に伴って1965年に廃止された。

  • 1912年(明治45年)
    • 2月18日[4] 愛知電気鉄道が傳馬(後の傳馬町) - 大野(現在の大野町)間を開業。
    • 8月1日 秋葉前 - 傳馬町間が開業。傳馬駅を傳馬町駅に改称[5]
  • 1913年(大正2年)
    • この年以前 大野駅を大野町駅に改称[5]
    • 3月29日 大野町 - 常滑間が開業[6]
    • 6月18日 蒲池駅開業[7]。なお、同位置に鬼崎駅があったとされる[6][8]
    • 8月31日 神宮前 - 秋葉前間が開業し全通。
  • 1916年(大正5年)
    • 大田川(現在の太田川) - 尾張横須賀間に牡丹園駅開業[9]
    • 2月16日 (仮)聚楽園駅開業。
  • 1917年(大正6年)
    • 3月7日 星崎駅を柴田駅に改称[10]
    • 5月10日 大江駅開業、(仮)聚楽園駅を常設駅とし聚楽園駅開業。
  • 1919年(大正8年)
  • 1920年(大正9年)
    • 10月4日 古見 - 大野町間が複線化。
    • 12月31日 尾張横須賀 - 古見間が複線化。
  • 1921年(大正10年)8月14日 加家(現在の新日鉄前) - 尾張横須賀間が複線化。
  • 1922年(大正11年)
  • 1923年(大正12年)
  • 1924年(大正13年)
    • 1月15日 大江駅が道徳寄りに0.5マイル移転し、この日開業した築港線との分岐駅となる[15]
    • 3月27日 傳馬 - 柴田間が複線化。
  • 1925年(大正14年)6月19日 柴田 - 名和村間が複線化。
  • 1929年(昭和4年)1月18日 全線の架線電圧を直流600Vから直流1,500Vに昇圧。
  • 1930年(昭和5年)9月1日 長浦駅開業。
  • 1930年-1931年 大田川駅を太田川駅に改称[5][16]
  • 1932年(昭和7年)10月15日 道徳 - 大江間に山崎川駅(貨物駅)開業。
  • 1935年(昭和10年)8月1日 愛知電気鉄道と名岐鉄道が合併し名古屋鉄道となる。
  • 1940年(昭和15年)5月31日 大同前駅(現在の大同町駅)開業[5]
  • 1942年(昭和17年)7月10日 神宮前(西) - 傳馬町間が複線で開業。
  • 1944年(昭和19年)
    • 道徳駅、加家駅、西ノ口駅、多屋駅休止。
    • 11月18日 榎戸駅開業。
  • 1945年(昭和20年)6月1日 大同前駅を大同町駅に改称。
  • 1946年(昭和21年)
    • 傳馬町駅休止。
    • 9月15日 西ノ口駅営業再開。
  • 1947年(昭和22年)10月1日 名和村駅を名和駅に改称。
  • 1949年(昭和24年)10月1日 道徳駅、多屋駅営業再開。
  • 1957年(昭和32年)2月20日 豊田本町駅開業。
  • 1959年(昭和34年)
    • 9月26日 伊勢湾台風により甚大な被害を受ける。
    • 10月12日 道徳 - 大江間が復旧。不通区間は大江 - 聚楽園間に。
    • 10月25日 大江 - 柴田間が復旧。
    • 11月15日 柴田 - 聚楽園間の開通をもって、復旧完了[17]。高潮により水没したため、海上に単線の仮線を敷設し、海水が排水されるまで仮線上を走行した[18]
  • 1962年(昭和37年)12月16日 神宮前 - 伝馬町信号所間複線化。東海道本線新跨線橋供用開始。
  • 1963年(昭和38年)3月31日 大野町 - 西ノ口間が複線化。
  • 1964年(昭和39年)
    • 2月27日 西ノ口 - 多屋間が複線化。
    • 8月17日 加家駅を東海製鉄前駅として営業再開。
  • 1965年(昭和40年)9月2日 神宮前(西) - 伝馬町信号所間が廃止。
  • 1967年(昭和42年)8月1日 東海製鉄前駅を富士製鉄前駅に改称。
  • 1970年(昭和45年)3月31日 富士製鉄前駅を新日鉄前駅に改称。
  • 1972年(昭和47年)
    • 3月12日 多屋 - 常滑間が複線化され全線の複線化が完成。
    • 7月11日 道徳 - 大江間の山崎川駅(貨物駅)廃止。
  • 1978年(昭和53年)8月27日 名和駅付近下り線高架化。
  • 1979年(昭和54年)4月1日 名和駅付近上り線高架化。
  • 1982年(昭和57年)
    • 3月21日 新名古屋 - 常滑間の高速を急行に格下げ。新名古屋 - 太田川間の普通列車を毎時4本に増発(準急の格下げ)。
    • 10月4日 朝倉駅付近高架化。
  • 1983年(昭和58年)8月7日 神宮前 - 大江間下り線高架化。
  • 1984年(昭和59年)11月3日 神宮前 - 大江間上り線高架化。
  • 1990年(平成2年)10月29日 ダイヤ改正により、高速、準急廃止。運行種別が特急、急行、普通の3つとなる。
  • 1992年(平成4年)11月22日 尾張横須賀駅付近高架化。
  • 2002年(平成14年)1月26日 榎戸 - 常滑間高架工事に伴い休止。代行バス運転開始。2年間を予定。
  • 2003年(平成15年)10月4日 榎戸 - 常滑間高架工事完了。運転再開[19]
  • 2004年(平成16年)
    • 12月15日 西ノ口駅移転(移転に伴う営業キロ改定は2005年1月29日実施)。
    • 12月18日 大江 - 名和間下り線高架化。
  • 2005年(平成17年)
  • 2006年(平成18年)7月1日 大江 - 名和間上り線高架化。
  • 2008年(平成20年)12月27日 ダイヤ改正により、従来の2000系を使用した全車特別車の快速特急、特急を改称する形で新種別「ミュースカイ」を設定。また、準急が18年ぶりに復活(ただし、以前のものとは停車駅が異なる[20])し、運行種別が7つとなる。また、快速急行の停車駅は河和線と直通するものを除き特急と同一に変更された。ミュースカイの設定とあわせて快速特急・特急は一部特別車での運行に統一された。
  • 2009年(平成21年)10月8日 台風18号の知多半島上陸によって長浦 - 日長間で土砂崩れが発生し、線路が埋没したため、太田川 - 空港線中部国際空港間が一時不通となった[21]。不通時にはバス代行輸送が行われた。
  • 2011年(平成23年)
    • 2月11日 ICカード乗車券「manaca」供用開始。
    • 3月26日 ダイヤ改正により快速特急が廃止され、運行種別が6つとなる。一方で、2008年12月改正で快速急行に改称される形で消滅していた全車一般車特急の運行が再開され、以前あった深夜の中部国際空港駅発に加え、平日昼間の河和線直通系統も全車一般車での運行となった。また、この変更により、空港線系統の快速急行は上りの運行はなくなったものの、下りについては朝間帯に増発された。
    • 12月17日 太田川駅付近高架化およびそれに伴うダイヤ改正を実施。
  • 2012年(平成24年)2月29日 トランパス供用終了。

駅一覧

  • 全駅愛知県に所在。
  • 普通は全駅に停車(表中省略)。
  • 途中駅で種別が変わる列車あり。
  • ●:全列車停車 ▲:一部の列車が停車 |:全列車通過 #:列車待避可能駅
駅名 駅間キロ 営業キロ 準急 急行 快速急行 特急
ュ丨スカイ
接続路線 所在地
神宮前駅 - 0.0 名古屋鉄道:名古屋本線 名古屋市 熱田区
豊田本町駅 1.4 1.4   南区
道徳駅 1.0 2.4  
大江駅# 1.4 3.8 名古屋鉄道:築港線
大同町駅 1.5 5.3  
柴田駅 0.8 6.1  
名和駅 1.4 7.5   東海市
聚楽園駅# 2.2 9.7  
新日鉄前駅 0.9 10.6  
太田川駅# 1.7 12.3 名古屋鉄道:河和線
尾張横須賀駅 1.4 13.7  
寺本駅 1.4 15.1   知多市
朝倉駅 1.3 16.4  
古見駅 0.9 17.3  
長浦駅 1.4 18.7  
日長駅 2.3 21.0  
新舞子駅 1.5 22.5  
大野町駅 1.6 24.1   常滑市
西ノ口駅# 1.3 *25.4  
蒲池駅 1.0 26.4  
榎戸駅 1.1 27.5  
多屋駅 1.1 28.6  
常滑駅# 0.7 29.3 名古屋鉄道:空港線

*:大野町駅方面の各駅(西尾線南桜井駅を除く)と西ノ口駅との間の運賃計算の際は、大野町駅 - 西ノ口駅間の営業キロは1.0キロを用いる。

東海地震への対応

常滑線では神宮前駅 - 常滑駅間の全線(および築港線・河和線・知多新線・空港線各々の全線)が東海地震の防災対策強化地域に含まれており、東海地震に関する警戒宣言が発令された場合、列車の運行が休止されることになっている[22]

その他

  • 曲線速度制限標識のほとんどは、2000系用(上段、黒地に黄文字)とそれ以外の車両用(下段、同白文字)が一緒になって設置されている。2000系の制限速度が120km/hと表示された標識も多い。またそれに関連して、当線の速度制限標識は他線と比べるとほとんどのカーブに小まめに設置されている。
  • 曲線緩和工事は一般にカーブの内側に半径を拡大した曲線線路を敷設するが、寺本駅 - 朝倉駅間のように用地の関係で一旦カーブの外方向に振ってから対象の曲線を緩和した箇所もある。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:名古屋鉄道路線
  1. 2008年12月改正まではこの1本のほかに、昼間帯にも同区間で毎時1往復設定されていて、神宮前駅で名鉄岐阜駅発着の特急と接続するダイヤが組まれていた。また、この時までは1000・1200系も定期運用で中部国際空港駅まで乗り入れていた。
  2. 1980年代には「高速」列車が存在し、太田川のほか、尾張横須賀と大野町に停車していた。また休日には常滑発特急が1本あり、高速停車駅と同じ停車駅に停まっていた。
  3. これ以外では名古屋本線において深夜に全日とも運転される豊橋駅発名古屋行き準急(東岡崎駅までは急行)が1本設定されているのみである。
  4. 以下の資料では2月18日。 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』では3月18日。
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳 7号 東海』新潮社、2008年、p.47
  6. 6.0 6.1 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1913年4月11日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  7. 「軽便鉄道停留場設置」『官報』1913年7月14日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. 8.0 8.1 日本鉄道旅行地図帳 追加・訂補 7号 東海 - 鉄道フォーラム
  9. 大正4年愛知県統計書』に記載ないが、『大正5年愛知県統計書』に記載あり(リンクは国立国会図書館近代デジタルライブラリーより)。
  10. 「軽便鉄道停留場名改称」『官報』1917年3月16日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  11. 「軽便鉄道停車場廃止」『官報』1919年1月17日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  12. 「軽便鉄道停車場位置変更」『官報』1919年6月7日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  13. 「地方鉄道営業哩程変更」『官報』1922年8月5日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  14. 「地方鉄道停留場廃止」『官報』1922年8月26日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  15. 「地方鉄道運輸開始並営業哩程変更」『官報』1924年2月26日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  16. 鉄道講習会『いろは別鉄道駅名鑑 大正3年12月10日現在』p.24(国立国会図書館近代デジタルライブラリーより)。ただし愛知県統計書など1930年以前でも「太田川」と表記ゆれが見られる。
  17. 高杉造酒太郎編 『伊勢湾台風災害調査報告』 日本建築学会、1961年
  18. 交友社鉄道ファン』1962年10月号(通巻16号)p65 白井昭 電車海を走る 伊勢湾台風を偲ぶ
  19. テンプレート:Cite journal
  20. 1990年まで運転されていた準急は、現在の急行停車駅に加え柴田駅、大同町駅に停車していた。
  21. 復旧後も約半年に渡って徐行運転が行われていたが、新たに信号設備などを追加し、徐行運転は解除された。
  22. 列車運行に支障がある場合の取扱い 名古屋鉄道