只見町

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テンプレート:Infobox 只見町(ただみまち)は、福島県南会津郡にある

日本有数の豪雪地帯。また、町域を流れる只見川には複数のダムがあり水力発電の基地となっている。秘境ともいえる日本の原風景を残しており「自然首都」をキャッチフレーズにしている。

地理

気候

日本の豪雪地帯の中でも特に降雪量が多い地帯で年間降雪量は平均で1294cmにもなり、国から特別豪雪地帯に指定されている。3月の平均気温が12月とまったく同じであり、この傾向は豪雪地帯に多い。冬は寒く比較的長いが夏の気温が高く、とても暑い。10月~5月まで雪が降る。まれに5月下旬まで積雪が残る。 テンプレート:Weather box

歴史

只見は古くは養蚕の生産などで栄えた場所で鉱山も多くあった所である。しかし第二次世界大戦の終結後当町を流れる只見川電源開発は急速な進展を見て今はダムが町の名物である。田子倉ダムを建設中の昭和30年代前半、只見町はダム建設に沸きダム建設作業員、及びそれを支える飲食店関係の人々を含めたテンプレート:要出典範囲が、ダム建設終了と共に人口が減り続け現在に至る。只見川沿いを下流に下った会津塩沢駅及び河井継之助記念館がある塩沢地区は、かつて地名の由来となったが産出され製塩が行われていた。

  • 1889年4月1日 - 町村制施行により、只見村・田子倉村・叶津村・蒲生村・塩沢村・石伏村・寄岩村・十島村が合併して南会津郡伊北村(いほうむら)が成立する。同時に郡内で下記の通り町村合併が行われる。
    • 布沢村(坂田村・布沢村が合併)
    • 小梁村(取村・林村が合併)
    • 八幡村(大倉村・二軒在家村・塩ノ岐村が合併)
    • 朝日村(亀岡村・荒島村・熊倉村・福井村・黒谷村・黒沢村・小川村・長浜村・楢戸村が合併)
  • 1940年11月5日 - 布沢村小梁村八幡村が合併し、明和村となる。
  • 1952年11月3日 - 伊北村を只見村と改称。
  • 1955年7月20日 - 明和村と合併して新たな只見村となる。同村とは隣接しておらず、飛地合併となった。
  • 1959年8月1日 - 朝日村を編入、即日町制施行により只見町となる。旧明和村域の飛地状態も解消。
  • 1968年5月1日 - 南郷村大字和泉田の一部を編入。
  • 1994年11月19日 - 千葉県柏市と「ふるさと交流都市提携」を結び、姉妹都市となる。このとき、柏市は青森県柏村(現:つがる市)とも提携を結んだ。

産業

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人口

テンプレート:人口統計

交通

鉄道

町内を東日本旅客鉄道(JR東日本)の只見線が東から西に走り当町から新潟県魚沼市小出駅方面、福島県会津若松市会津若松駅方面への交通の一翼を担っている。町の中心部にある只見駅は単に只見町の玄関口であるというだけでなく只見線の主要駅となっていて只見線では数少ない駅員の配置されている駅となっている。只見線は昭和40年代後半頃まで蒸気機関車C11による貨物列車が運行されており駅構内には蒸気機関車の進行方向を切り替える人力による転車台が残されている。また最近は臨時運行される観光列車の折り返し地点となっている。

只見線は典型的なローカル線で、全体を走り通す列車の本数は只見から小出方面へは一日に4往復程度、只見から会津若松方面へは一日に3往復程度といたって少ない。だが、冬季は並行する国道252号が新潟県との県境附近の六十里越(峠)前後の区間で豪雪のため閉鎖となるため、当町から新潟県に抜ける唯一の交通手段となる。当町内の只見線には只見駅のほか会津塩沢駅会津蒲生駅があるが、いずれも無人駅である。

東日本旅客鉄道
只見線
金山町) - 会津塩沢駅 - 会津蒲生駅 - 只見駅 - (魚沼市

バス

会津バスが只見駅~梁取~山口車庫(南会津町)間の路線を運行していたが、不採算のため只見駅~梁取間が2007年3月限り廃止され、南会津町営バスとして残った梁取~山口車庫間も2008年3月限り廃止されたため、現在は町内では路線バスは全く運行されていない。 2006年10月に町が只見町商工会に委託する形でデマンド型交通「只見雪んこタクシー」[1] の運行を平日限定で開始したが、利用できるのは事前に登録した町民のみとなっている。

道路

国道252号 新潟県境付近は豪雪のため冬季閉鎖される。

郵便

  • 只見郵便局(集配局)
  • 明和郵便局(集配局)
  • 朝日郵便局
  • 塩沢簡易郵便局
  • 布沢簡易郵便局

学校

  • 只見町立只見小学校
  • 只見町立朝日小学校
  • 只見町立明和小学校
  • 只見町立只見中学校 旧朝日中学校(2007年只見町立朝日中学校と只見町立明和中学校と只見町立只見中学校を統合した)
  • 福島県立只見高等学校

只見ユネスコエコパーク

只見ユネスコエコパークは、只見町全域と桧枝岐村の一部にまたがる78032ヘクタールの生物圏保護地域で、原則立ち入りを禁止する「核心地域」、立ち入りが可能な「緩衝地域A」「緩衝地域B」、人が生活する「移行地域」にわけられる。 このうち、ブナの天然林400平方キロメートルは国内最大規模とされ、山間地の豪雪地帯が育んだ自然と文化が共存する地域が世界的に貴重と評価され、北海道・東北では初の指定となった。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

  • 近年は2月第2土日に雪まつりというイベントがある。会場は駅前に隣接した広場。

積雪2mという環境から雪は豊富であり、奥会津地域で最古の歴史をもつイベントである。 なお、このときの雪を広場に積み上げておくだけで、5月連休まで一部は溶けずに残っている。 この雪を何かに使えないか検討中。2006年平成18年)7月にはこの雪で雪ダルマを作りSL列車を歓迎した。

  • 7月下旬には水の郷まつりが開催され、イワナのつかみとりなどが行われる。

姉妹都市

上記のとおり、1994年11月19日に姉妹都市となった。それ以前(1980年代)より、柏市にある公民館の1つである「永楽台近隣センター」と交流があり、永楽台近隣センター(及び、隣接の永楽台近隣公園)のイベントで只見町の物産品販売が行われていた。
現在は柏まつりにおいて毎年只見町の物産販売が行われ、祭りのイベントの1つである「柏おどりコンテスト」にも参加している。

著名な出身者

その他

脚註

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外部リンク

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