南福岡車両区

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テンプレート:車両基地 南福岡車両区(みなみふくおかしゃりょうく)は、福岡県福岡市博多区寿町一丁目1番1号にある九州旅客鉄道(JR九州)の車両基地である。本社鉄道事業本部の直轄。

鹿児島本線南福岡駅構内に立地する。福岡近郊区間で運用される近郊形電車のほか、JR九州エリアの在来線で運用される特急形電車も配置され、合わせて600両以上が在籍するJR九州最大の車両基地である。

1960年南福岡電車区(みなみふくおかでんしゃく)として設置されたが、2010年4月に組織改正により運転部門と車両・検修部門が分離され、運転部門が南福岡運転区(みなみふくおかうんてんく)に、車両・検修部門が南福岡車両区になった。本記事では双方について記述する。

歴史

  • 1960年昭和35年)10月14日 九州島内の交流電化事業の一環として、当時の日本国有鉄道(国鉄)雑餉隈駅(現・南福岡駅)構内に開設される。門司鉄道管理局管轄で、略号は「門ミフ」。
    • 営業用車両として最初に配置されたのは近郊形の421系電車である。その後、昭和40年代には九州島内の電化拡大と九州 - 本州間の優等列車網の強化により、特急・急行形電車も多数配置されていった。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 国鉄分割民営化により、JR九州本社の直轄となる。略号は「本ミフ」。
  • 2001年平成13年)4月1日 この年に新設された北部九州地域本社に移管。略号は「北ミフ」。
  • 2010年(平成22年)4月1日 組織改正により南福岡運転区と南福岡車両区に分離。同時期に再度北部九州地域本社からJR九州本社の直轄となる[1]。略号は「本ミフ」。

配置車両の車体に記される略号

本ミフ」…本社直轄を意味する「本」と、南福岡を意味する「ミフ」から構成される。

配置車両

以下は2012年4月1日現在の配置車両であるテンプレート:Sfn。なお、それぞれの編成記号の末尾に含まれる「M」は当区の配置であることを意味している。

  • 787系電車(BM編成)
    • 「有明」「きらめき」「かいおう」「かもめ」「みどり」「にちりん」「にちりんシーガイア」「ひゅうが」用の6両編成14本、増結用のサハ787形12両テンプレート:Refnest、計96両が配置されている。
    • 一時は全編成が当初に所属していたが、2011年に4両編成が大分車両センターに転属した。
  • 885系電車(SM編成)
    • 「かもめ」「ソニック」用の6両編成11本、計66両が配置されている。
    • 以前は「かもめ」用が黄帯、「ソニック」用が青帯とデザインが分けられ、運用も分けられていたが、予備車が少ないことから運用上の自由度を高めるため、帯色の青色への統一が進められ、運用が事実上統一されたテンプレート:Sfn
  • 813系電車(RM編成)
    • 0番台3両編成8本、100番台3両編成12本、200番台3両編成34本、300番台3両編成3本、1000番台3両編成3本、1100番台3両編成15本、計225両が配置されている。
    • 鹿児島本線(門司港駅 - 荒尾駅)、長崎本線(鳥栖駅 - 肥前大浦駅)、佐世保線(肥前山口駅 - 早岐駅)、日豊本線(小倉駅 - 宇佐駅)で運用されている。
  • 817系電車(VM編成)
    • 3000番台3両編成9本、計27両が配置されている。全車ロングシート。2012年から2013年にかけて新製配属。
    • 鹿児島本線(門司港駅 - 荒尾駅)、福北ゆたか線(博多駅 - 直方駅)で運用されている。2013年のダイヤ改正から昼間の快速や準快速、普通列車にも充当するようになった。
    • かつては0番台が長崎本線・佐世保線用に配属されていたが、2005年に長崎鉄道事業部長崎運輸センターへ転出、一時は配置がなくなっていた。なお、回送列車の入出庫・留置と台車検査は転出後も実施している。

過去の配置車両

南福岡運転区乗務員乗務範囲

脚注

注記

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出典

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参考文献

関連項目

テンプレート:九州旅客鉄道本社
  1. JR電車編成表 2012夏
  2. 415系FM-4編成が小倉総合車両センターへ - 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース 2012年7月11日
  3. 415系FM-5編成が小倉総合車両センターへ - 交友社『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース 2012年9月22日