南甲府駅

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テンプレート:駅情報 南甲府駅(みなみこうふえき)は、山梨県甲府市南口町にある、東海旅客鉄道(JR東海)身延線である。

身延線の主要駅で、特急ふじかわ」を含み全ての列車が停車する。定期列車で設定は無いが毎年8月に行われる神明の花火大会や山梨県高校総体の開催日には南甲府駅始発終着の臨時列車が運転される事がある。また甲府駅との間に数本の回送列車が設定されている。

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅。線路はほぼ北東から南西に走り、駅舎はその北西側に設けられている。のりばは駅舎側から1番線、2番線となっている。

南甲府駅プラットホーム
ホーム 路線 方向 行先
1 テンプレート:Color身延線 下り 甲府方面[1]
2 テンプレート:Color身延線 上り 身延富士方面[1]

ホームの甲斐住吉方は緩やかな坂となっており、これを下ったところから構内踏切(遮断機・警報機つき)が駅舎にのびている。当駅はこのほかに多数の留置線を持ち、身延線の車両基地となっている。

駅舎は身延線の前身である「富士身延鉄道」が1928年(昭和3年)の駅開業時に建てたものである。当時は富士身延鉄道の本社も入っていたためコンクリート二階建ての大変重みのある建築物となっている。駅舎の内部には待合所と窓口のほかに自動券売機が1台と営業していない旅行センターがある。

駅長駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、市川大門駅 - 金手駅間の各駅を管理している。みどりの窓口も設置され、改札は駅員が行なっている。時間帯によっては窓口休止時間もある。

利用状況

1日平均乗車人員は以下の通りとなっている。

乗車人員推移
年度 1日平均人数
2006 498
2007 523
2008 563
2009 570
2010 548

駅周辺

駅前にはタクシー乗り場、バス乗り場及び交番がある。周辺は甲府の市街地である。また地元企業の石油油槽所が多くあり、ガソリンスタンドへの出荷拠点となっている。線路を挟んで東側地区へつながる地下道が駅舎隣の駐輪場の中に設置されている。

バス路線

乗り場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
南甲府駅   10 遊亀公園・甲府駅北口山梨大学 武田神社 山梨交通
12 遊亀公園・甲府駅北口・山梨大学・武田神社 積翠寺 山梨交通
17 青沼二丁目東・甲府駅北口・国立病院 塚原 山梨交通
  10・12・17   伊勢町営業所 山梨交通

歴史

貨物取扱

かつて当駅はJR貨物の駅(国鉄時代は貨物取扱駅)で、最盛期の1970年ごろは、身延線で最も貨物取扱量の多い駅であった。取扱品は石炭石油飼料セメントなどで、複数の専用線が当駅に接続していた。最後まで使用されていた専用線は宇部三菱セメント甲府サービスステーションへ続く専用線であったが、施設の移転に伴い1997年10月に廃止された。それにより、当駅の貨物列車の発着が無くなった。

また専用線の他にも、駅舎の北側に1面1線の貨物ホームが存在していたが、1986年11月1日ダイヤ改正により使用されなくなり撤去された。

その他

  • 甲府市内に3つある「みどりの窓口」設置駅の一つだが、他の2駅(甲府駅、酒折駅)と異なりJR東海管轄のため以下の点でJR東日本管轄の駅と異なる。
    • JR東海の提供する東海道新幹線の会員制予約サービスである「エクスプレス予約」やJR東海の特別企画乗車券(休日乗り放題きっぷ)、小田急線内の駅を発駅または着駅する特急ロマンスカーあさぎり号の特急券は甲府市内では当駅のみ購入が可能である。
    • JR東日本の「えきねっと」で予約した指定券の発券やJR東日本の特別企画乗車券(中央線料金回数券、中央線東京週末フリー乗車券等)の発売は行っていない。但し、あずさ回数券は取り扱っており、指定席券交付も行われている。
    • ふじかわ号自由席特急回数券」は南甲府、甲府、酒折の3駅とも購入可能である。
  • 石井輝男監督の、オムニバス映画ゲンセンカン主人』(1993年)の第4話目『池袋百店会』で甲府駅の替わりに当駅の駅名を書き換えロケに使用された。(出演:佐野史郎岡田奈々他)

隣の駅

※特急「ふじかわ」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。

東海旅客鉄道
身延線
甲斐住吉駅 - 南甲府駅 - 善光寺駅

脚注

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関連項目

外部リンク

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  1. 1.0 1.1 駅掲示用時刻表の案内表記。これらはJR東海公式サイトの各駅の時刻表で参照可能(2011年1月現在)。