南入曽車両基地

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南入曽車両基地(みなみいりそしゃりょうきち)は、埼玉県狭山市にある西武鉄道車両基地である。

概要

新宿線新所沢 - 入曽間にある南入曽信号場から分岐し、同信号場を介して列車が当車両基地に出・入庫する。

  • 敷地面積:68090m²
  • 収容能力:250両
  • ピット:170mピット4本
  • 修繕線:2本
  • 洗浄線
  • 車輪転削場
  • 汚物処理施設

所属車両

2011年4月1日現在[1]。新宿線所属の10000系30000系はすべて当車両基地の所属である。

一般公開

2011年現在、2005年から毎年1回、一般公開イベントが行われている。公開日は8月の最終土曜日または9月の第一土曜日。 2005年はほぼ車両展示のみで名称も特に設定されなかったが、2006年から「南入曽車両基地 電車夏祭り」の名称が用いられ、電車との綱引きや洗車台乗車体験などが行われている。その他のイベント内容は車両撮影会、子供の制服撮影体験、運転台見学、抽選会、グッズ販売などである。内容は開催年によって若干異なる。また、イベント開催日には新所沢駅から当車両基地まで乗り入れる臨時列車が運転され、基地内にICカード簡易改札機やきっぷ売り場が設置された臨時改札口が設けられる。当車両基地で下りる場合は運賃計算上新所沢で降りるのと同じ扱いになり、新所沢駅から当車両基地までは乗車無料である。

毎年6月に武蔵丘車両検修場で開催される「西武・電車フェスタ(西暦) in 武蔵丘車両検修場」や毎年10月の鉄道の日の前に横瀬車両基地で開催される「西武トレインフェスティバル」と並ぶ西武鉄道の車両基地一般公開イベントの1つである。

その他

  • 新宿線の運行システムが2006年に更新される以前、1993年に導入された旧型のLED式発車標を使っていた時は、同線が事故などのトラブルでダイヤが乱れた際に、ごくまれに「南入曽」と誤って表示されることがあった。
  • かつて、当車両基地の近くに新宿線の新駅を建設する計画があったが、新駅設置予定地の地主の反対により計画自体が白紙になった。

沿革

  • 1969年昭和44年)10月 - 新宿線の輸送力増強に合わせ、150両収容の検車区として開設。既存の上石神井検車区(現・上石神井車両基地)を支区とした。
  • 1975年(昭和50年) - 上石神井検車区が独立する。
  • 1993年平成5年) - 新宿線で特急「小江戸」の運行開始にあたり、汚物処理施設を設置。
  • 2001年(平成13年)7月 - 組織改正により新宿線車両所南入曽車両基地となり、新宿線車両所の本所となる。
  • 2006年(平成18年) - 新所沢6号踏切の道路拡幅のため、洗浄線を入曽寄りに新設した。

脚注

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  1. 「鉄道ファン」誌 2011年9月号付録『大手私鉄車両ファイル』

関連項目