初狩駅

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構内。左から2番線、1番線でその次に貨物用に残された線路があり一番右にあるのが駅舎。奥が笹子方面、手前が大月方面である
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大月駅側のホーム端より大月方面を見る。一番右が折り返し線(2006年7月
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地下通路出口から駅舎を見る(2006年7月)

初狩駅(はつかりえき)は、山梨県大月市初狩町下初狩にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)中央本線である。

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅スイッチバック構造を持ち、構内の大月寄りで本線から分岐した着発線と側線が駅舎の脇、笹子方面(旧ホーム跡)へ伸びている。

駅舎は1951年昭和26年)に竣工した木造建築。駅事務室の一部のみが2階建てになっている。駅舎の内部には駅事務室と待合所がある。待合所には出札・改札窓口(自動改札未設置)のほか自動券売機も設けられている。大月駅管理のJR東日本ステーションサービスによる業務委託駅である。工事列車発着時に大月駅からJR東日本の社員が派遣され、信号取扱業務や入換業務を行っている。POS端末の設備がある。

ホームは駅舎などより少し高い位置にあるためホームから駅舎へ向かうには、まずホーム中ほどから階段を下りその後地下通路を通る。すると側線が残された場所に出るのでそこから構内踏切(旧ホーム跡)を通って到達できる。

かつての中央本線にはこの付近だけでも笹子駅勝沼ぶどう郷駅(旧勝沼駅)など多数のスイッチバック構造を持つ駅が存在した。ただしこのスイッチバック構造は当駅発着の工事列車および貨物列車が発着するための設備として残されているに過ぎない。当駅の付近に東洋一の規模といわれた砕石工場(甲州砕石)があり当駅から専用線がのびているため、この設備が必要なのである。また、当駅の側線脇に保線基地を有しており、ここへ越中島貨物駅接続のJR東日本東京レールセンターからの工事資材用のレールの到着がある。現在でも当駅はJR東日本の砕石(バラスト)輸送列車の発駅およびレール輸送列車の着駅となっているが、JR貨物の貨物列車の発着は既になくなっている。また工事列車自体の編成も短い事から、スイッチバック施設も大部分が遊休化しており、末端部の引き上げ線付近が道路拡張によって一部撤去されている。

かつては当駅に停まる旅客列車もスイッチバックをしていたが、1968年(昭和43年)の複線化により勾配のある本線上に新しくホームが設けられ、スイッチバックを行わなくなった。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 テンプレート:Color中央本線 上り 大月八王子新宿方面
2 テンプレート:Color中央本線 下り 甲府上諏訪松本方面

利用状況

1日平均乗車人員は以下の通りとなっている。

乗車人員推移
年度 1日平均人数
1998 536
1999 520
2000 505
2001 486
2002 478
2003 469
2004 461
2005 440
2006 411
2007 421
2008 428
2009 398
2010 391
2011 380
2012 393

駅周辺

バス路線

富士急山梨バス

歴史

隣の駅

東日本旅客鉄道
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大月駅 - 初狩駅 - 笹子駅

関連項目

外部リンク

テンプレート:中央線快速・中央東線