六甲高山植物園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:植物園 六甲高山植物園(ろっこうこうざんしょくぶつえん)は、兵庫県神戸市六甲山上にある植物園

植物学の第一人者・牧野富太郎博士の指導を受けて1933年6月24日に開園し、1955年博物館相当施設の指定を受けた。阪急阪神ホールディングス傘下の阪神電気鉄道の直営であるが、実際の運営は2003年以降、子会社六甲山観光株式会社に委託されている。園は海抜865mに位置するため年平均気温北海道並の約9°Cである。この気候を利用して世界の高山植物、寒冷地の植物など約1,500種の植物を栽培している。

主な栽培植物(花期)

園内

  • 湿性植物区
  • 樹林区
  • ロックガーデン
  • アルパインハウス
  • プリンスブリッジ
  • 休憩所

屋内施設

  • 映像館
  • ショップ「アルピコラ」
  • ワイルドフラワーショップ
  • 山小屋カフェ「エーデルワイス」

皇室と六甲高山植物園

六甲高山植物園は、その学術性から皇室の訪問(行幸行啓)をたびたび受けている。1958年には今上天皇皇太子時代に訪れたのをはじめ、1971年には皇太子徳仁親王が立太子の前に訪れている。さらに1981年には、昭和天皇神戸ポートアイランド博覧会を訪問した際に当園も訪れている。今上天皇が皇太子時代に訪れた時に、園内に架けられた吊り橋には「プリンス・ブリッジ」と名づけられたが、その後老朽化により架け替えられた2代目が現在のプリンス・ブリッジである。現在は吊り橋ではないが、木製の装飾により吊り橋の雰囲気を出している。園内には昭和天皇の行幸記念碑が設置されており、また三代の記念植樹もある。「プリンス・ブリッジ」の北東側の古い岩組みは高山植物園創設時に作られたものである。

スイスと六甲高山植物園

2008年6月に六甲高山植物園はスイスを代表する高山植物園とされるベルン州インターラーケン郊外のシーニゲプラッテ山頂にあるシーニゲプラッテ高山植物園と姉妹提携を行った。日本とスイスの植物園同士の初の姉妹提携である。両植物園が登山電車ケーブルカーでアクセスするなど、共通点が多いためとされている。姉妹提携以降、六甲高山植物園では園内の道標をスイスのハイキングコースと同様のデザインのものに交換されたり、スイスの国旗やスイスの州(カントン)の州旗の掲揚などがイベントに合わせて行われている。また、園内の小便小僧が期間限定でシーニゲプラッテ登山鉄道職員の制服を着用するなどしている。

所在地

交通アクセス

利用情報

  • 開園期間 - 3月中旬-11月中旬
  • 開園時間 - 10:00-17:00 最終入園時間16:30
  • 休 園 日 - 木曜日(4-8月は無休、祝日は開園)

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:Navbox テンプレート:日本の植物園 テンプレート:ウィキ座標2段度分秒 テンプレート:Pref-stub