八千代銀行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox

テンプレート:基礎情報 銀行

株式会社八千代銀行(やちよぎんこう、英称The Yachiyo Bank, Ltd. )は東京都新宿区に本店を置く第二地方銀行

会社名は末広がりの「八」と永遠の意味を持つ「千代」の造語である。

概要

信用組合として誕生し、信用金庫を経て、信用金庫・信用組合等との合併を繰り返し規模拡大し1991年(平成3年)に普通銀行第二地方銀行)に転換した。資金量2兆円に迫る規模となっている。信用金庫からの転換は、現在のところ同行が唯一である。2007年(平成19年)に東証一部に上場した。

行名から千葉県八千代市発祥の金融機関であると勘違いされることがあるが、あくまで「八千代」は上記のように造語である[注 1]

1999年(平成11年)に経営破綻した国民銀行金融管理管財人である預金保険機構の管理下に置かれていた)の店舗網と預金・正常債権を翌年8月14日に譲受した。当初、甲府鳩ヶ谷など都外店舗も含め23店舗を継承したが、その後5店舗を閉鎖し、現在は18店舗の継承となっている。譲受の際に預金保険機構より1837億円の贈与と、350億円の公的資金を注入(第1回優先株式)された。この公的資金については、2006年(平成18年)3月に業務提携先及び筆頭株主である旧住友信託銀行へ譲渡する形で返済されている[1]

東京都民銀行との経営統合

2013年(平成25年)8月5日、同じく都内を地盤とする地銀である東京都民銀行2014年秋を目処に金融持株会社を設立し、経営統合をする交渉が進められていると報じられ[2][3]2014年(平成26年)10月1日に、両行が銀行子会社として傘下に入り「株式会社東京TYフィナンシャルグループ」を設立。本社を八千代銀本店に設置し、会長は酒井八千代銀頭取(FG会長就任時に頭取は退任し、銀行では取締役に退く予定)が、社長には都民銀の柿﨑頭取がそれぞれ就任すると発表した[4][5][6][7]

沿革

普通銀行転換まで

  • 1924年(大正13年)12月 - 有限責任住宅土地信用購買組合調節社設立。
  • 1931年(昭和6年)1月 - 有限責任住宅土地信用購買組合調節社が有限責任信用組合調節社と名称変更。
  • 1941年(昭和16年)10月 - 保証責任町田町信用組合設立。
  • 1943年(昭和18年)4月 - 有限責任信用組合調節社が代々木信用組合と名称変更。
  • 1951年(昭和26年)7月 - 保証責任町田町信用組合と恩友信用組合が合併し、東神信用組合設立。
  • 1951年(昭和26年)10月
    • 代々木信用組合が信用金庫法施行法(昭和26年法律第239号)に基づいて信用金庫に組織変更し、代々木信用金庫と名称変更。
    • 東神信用組合が信用金庫法施行法に基づいて信用金庫に組織変更し、東神信用金庫と名称変更。
  • 1954年(昭和29年)1月 - 代々木信用金庫と東神信用金庫が合併し、八千代信用金庫設立。
  • 1970年(昭和45年)1月 - 八千代信用金庫が、日の出信用組合と合併。

普通銀行転換以降

  • 1991年(平成3年)4月 - 金融機関の合併及び転換に関する法律(昭和43年法律第86号)に基づく認可により普通銀行に転換し、株式会社八千代銀行を商号とする。統一金融機関コード1335から0597に変更。
  • 1999年(平成11年)3月8日 - 神奈川県相模原市相模原三丁目に本店があった相模原信用組合の事業を譲り受ける[注 2]
  • 2000年(平成12年)8月14日 - 株式会社国民銀行の営業を譲り受ける。
  • 2001年(平成13年)5月14日 - 東京都民銀行との現金自動預け払い機(ATM)出金利用手数料無料提携を開始。
  • 2004年(平成16年)12月13日 - アイワイバンク銀行(現:セブン銀行)ATMによる入出金利用提携を開始。
  • 2006年(平成18年)
    • 6月19日 - 株式会社住友信託銀行と業務・資本提携を締結。その後の公募増資を住友信託銀行が引き受け、筆頭株主に。
    • 7月18日 - 住友信託銀行との現金自動預け払い機(ATM)出金利用手数料無料提携を開始。
  • 2007年(平成19年)
    • 4月19日 - 東京証券取引所第一部に上場。
    • 7月 - ATMにLeadusの指静脈認証装置の取付開始。
    • 8月13日 - ICキャッシュカード発行開始(指・掌静脈認証に対応、ただし発行開始時点では指静脈認証のみ)。発行当初から記帳繰越機を除く殆どのATMがICキャッシュカードに対応済。
    • 10月15日 - 東日本銀行との現金自動預け払い機(ATM)出金利用手数料無料提携を開始し、同行と都民銀及び東日本銀の3行によるATM相互提携サービス「しゅとねっと」を開始。
    • 12月 - 相模原法人営業部の開設。
  • 2008年(平成20年)11月10日 - 本店の建て替えに伴い、仮店舗として新宿一丁目(NTT四谷ビル)に一時移転[8]
  • 2010年(平成22年)12月 - 新本店が竣工。同年12月24日付けで本店融資部門・本部機能を新本店に移転。預金部門は翌年1月11日付けで移転[注 3][9]
  • 2013年(平成25年)4月 - 子会社である八千代サービス株式会社が株式会社八千代エージェンシーを吸収合併。
  • 2014年(平成26年)10月1日 - 金融持株会社・株式会社東京TYフィナンシャルグループの子会社化。

営業政策

店舗展開

東京都西部から神奈川県東部を主な地盤としており、特に、前身である代々木信用金庫が本店を置いた渋谷区、東神信用金庫の本店が所在した町田市並びに、隣接する相模原市に店舗網が厚い。甲府市にも店舗を開設していたが撤退している。

キャラクター

ATMサービス

テンプレート:Main 貯蓄預金・定期預金・定期積金の新規口座開設(普通預金のキャッシュカードが必要)と定期預金の満期取扱変更、キャッシュカードによる振込にも対応しており、キャッシュサービスコーナーの営業時間内であれば曜日・時間帯に関わらず取扱をしている。

地域社会等への貢献

ギャラリー

関連項目

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. 八千代市も前身となる町が合併により発足した際に公募で決められた瑞祥地名である。八千代町が発足したのは奇しくも八千代信用金庫が発足したと同じ1954年(昭和29年)であった。
  2. 相模原信組の一部店舗は店名を変更して現在も存続させている。
  3. 竣工した新本店は、建替えプロジェクトにおける環境保全への取組みが高い評価を受け、国土交通省が実施している「住宅・建築物省CO2推進モデル事業」に採択された。

出典

  1. テンプレート:Cite news
  2. テンプレート:Cite news
  3. テンプレート:Cite news
  4. テンプレート:Cite news
  5. テンプレート:Cite news
  6. テンプレート:Cite web
  7. テンプレート:Cite web
  8. テンプレート:Cite web
  9. テンプレート:Cite web

外部リンク


テンプレート:第二地方銀行

テンプレート:Bank-stub