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[[File:Nuclear family member older brother.svg|thumb|兄]] '''兄'''(あに)とは、本人から見て傍系2[[親等]]の年長の[[男性]]、通常は同じ[[父親|父]][[母親|母]]から生まれた年長の男性をいう。また、自分の[[姉]]と結婚した男性、すなわち姉婿や[[配偶者]]の兄も本人から見たら兄になる。その場合、'''[[義兄弟姉妹|義兄]]'''(ぎけい)と書いて「あに」と呼ぶ場合が多く、対象者より年上であるとは限らない。また、親の[[養子縁組|養子]]や親の再婚相手の連れ子が年上だった場合も義兄にあたる。 == 概要 == 一般的に兄にあたる男性は、本人から「'''お兄さん'''([[おにいさん]])」「'''お兄ちゃん'''」と呼ばれ、一方で彼が自ら[[弟]][[妹]]に対して呼びかける際に用いる自称でもある。子供が自分の兄以外の年長の若い男性を指して呼ぶ一般語としても用いる。稀ながら配偶者の弟や妹婿が自分より年長である場合や年齢の近い叔父を「お兄さん」と呼ぶ場合もある。 血縁関係である2親等である場合、現在の[[日本]]では対象者と[[婚姻]]することは[[民法 (日本)|民法]]上できない。 日本の[[古語]]では「せ」と読み、年齢に関係なく兄弟を呼ぶ言葉であり、同時に愛しい男性を呼ぶ言葉でもあった。古代日本では異母の[[兄弟姉妹婚]]は可能であったため、『[[日本書紀]]』の[[仁賢天皇]]紀には異母兄弟である愛しい夫のことを「兄(せ)」と実際に呼んでいる[[逸話]]が伝わる。 [[いとこ]]のうち、対象者より年上の男性を従兄(じゅうけい)と呼ぶ。この場合は当然ながら4親等である。 == 兄の特殊な用法 == [[書き言葉]]として、[[学問]]の[[世界]]などで自分の同僚や後輩などに対し、敬意を表して「学兄」と[[手紙]]に書いたりすることがある。また、著者などが読者に対し敬意を表して読者諸兄姉という呼びかけが散見される。 そのほか[[キリスト教]]会では、[[天国]]においては家族でキリストを長子とする兄弟であるという考え方から男性信者を[[氏名]]の後ろに[[敬称]]として「兄」をつけ、兄弟と呼びかける場合がある。また、[[ヤクザ|任侠団体]]や[[テキヤ]]の構成員、また若い男性同士の[[グループ]]で年長だったり先輩に当たる組員ないし構成員に対して呼びかける[[敬称]]として「兄貴(あにき)」がある。同種の用法として「兄御(あにご)」がある。 また、公言する際に差別的に聞こえるような発言などに用いられる場合もある(ヤクザや暴力団員→恐いお兄さん、オタク→大きいお兄さんなど)。 == 対語・関連項目 == * [[兄弟]]、[[弟]] * [[姉]] * [[6月6日]] ** 日本では'''兄の日'''とされている。 [[Category:親族|あに]]
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