住友製薬

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住友製薬株式会社(すみともせいやく、英語:Sumitomo Pharmaceuticals)は、かつて存在した住化グループ製薬会社である。

会社概要

沿革

  • 1984年2月6日 - 住友化学工業(現:住友化学)と稲畑産業の医薬事業部を分離・統合して、「住友製薬株式会社」を設立。
  • 1984年10月1日 - 営業開始。
  • 1984年11月 - 「インテバンクリーム」を発売。
  • 1985年2月 - 「ナトリックス」を発売。
  • 1985年9月 - 愛媛バイオ工場(現:愛媛工場)を竣工。
  • 1985年10月 - 研究所薬理棟を完成。
  • 1985年12月 - 「アルマール」を発売。
  • 1987年4月 - 「スミフェロン」を発売。
  • 1988年1月 - 「ボーンセラムP」を発売。
  • 1988年5月 - 研究所生化学棟を完成、「カトレップ」を発売。
  • 1989年4月 - 「GRF住友」を発売。
  • 1989年5月 - 「ドプス」を発売。
  • 1990年10月 - 「アクエック-10」を発売。
  • 1990年11月 - 「ダイドロネル」を発売。
  • 1991年6月 - 大阪商品センターを完成。
  • 1991年8月28日 - 「住友製薬ヘルスケア株式会社」を設立。
  • 1993年3月 - 「株式会社エイチ・エス・ピー」を設立。
  • 1993年10月 - 「アクエック-TYPEII」を発売。
  • 1993年12月 - 「アムロジン」を発売。
  • 1994年 - 設立10周年。
  • 1994年3月 - 茨木工場J棟を完成。
  • 1994年11月 - 「エスピー・マルチサービス株式会社」を設立。
  • 1995年2月 - 愛媛バイオ工場研究棟を完成。
  • 1995年3月 - 「株式会社ディナベック研究所」を設立。
  • 1995年9月 - 「メロペン」を発売。
  • 1996年7月 - 福岡商品センターへ移転。
  • 1997年1月 - 東京商品センターへ移転。
  • 1997年9月 - 北京事務所を開設。
  • 1999年 - 設立15周年。
  • 2000年6月 - 上海連絡所を開設。
  • 2000年10月 - 「住友製薬バイオメディカル株式会社」を別会社化。
  • 2004年 - 設立20周年。
  • 2005年8月31日 - 一般用医薬品事業を大日本防虫菊(KINCHO)へ移管された。
  • 2005年9月30日 - 住友製薬株式会社(住薬)が、21年間の長い歴史を持って営業終了し幕を閉じた。10月1日より大日本製薬株式会社と合併し「大日本住友製薬株式会社」となる。

医療用主力製品

  • アムロジン ・・・カルシウム拮抗剤
  • メロペン ・・・カルバペネム系抗生物質
  • スミフェロン ・・・インターフェロンα
  • セディール ・・・セロトニン作動性抗不安薬(日本初の薬効製品)
  • ルーラン ・・・抗精神病
  • ドプス ・・・抗パーキンソン
  • メルビン ・・・経口血糖降下薬
  • ヒビテン ・・・消毒薬
  • タガメット ・・・ヒスタミンH2受容体拮抗薬(世界初のH2ブロッカー製剤。2000年にスミスクライン・ビーチャムがグラクソ・ウエルカムと統合しグラクソ・スミスクラインとなり、グラクソが開発した同効能のザンタック(旧来住友製薬に販売委託していた)と重複するため、日本では販売・製造権ともに住友製薬へ譲渡した)
  • ジルテック ・・・抗アレルギー剤(ユーシービージャパン (→UCB) 製造・発売。第一製薬との共同販売だったが、住友製薬との販売契約を解消し、2005年7月からグラクソ・スミスクラインに販売移管された)

一般用医薬品事業

  • 1960年代、住友化学時代から「ダン」ブランドの風邪薬や、シラミ駆除薬「スミスリン」シリーズ、の治療薬「ジーフォー」(グラクソ・スミスクラインの製品である。
  • コンタック」シリーズ等の製造を委託した)、近年はタガメット(前項参照)のスイッチOTC薬「住友胃腸薬チェロ」などを発売していたが、大日本製薬との合併を機にヘルスケア(いわゆる大衆薬、一般用医薬品、OTC)事業から撤退することとなり、2005年8月31日に子会社であった住友製薬ヘルスケアの全株式を大日本除虫菊(KINCHO)に譲渡した。
  • なお、同社は社名を「ダンヘルスケア」と変更している。住化時代は「住友の医薬」と称されていた。ジーフォーは佐藤製薬に譲渡された。

合弁企業

関連項目

外部リンク