伊豆急行

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テンプレート:Infobox 伊豆急行株式会社(いずきゅうこう、IZUKYU CORPORATION )は、伊豆急行線の経営を中心とする鉄道会社伊豆急と略す。東急グループの企業であり、2012年4月1日より伊豆急不動産の傘下にあった関連会社と共に伊豆急ホールディングスの子会社となった。

沿革

  • 1956年(昭和31年)
  • 1959年(昭和34年)
    • 2月9日:伊東 - 下田間地方鉄道敷設を免許される。
    • 4月11日:伊東下田電気鉄道株式会社設立。
  • 1960年(昭和35年)
    • 2月:伊東 - 下田間工事着工。
  • 1961年(昭和36年)
  • 1962年(昭和37年)
    • 7月7日:今井浜海水浴場駅を夏季臨時駅として開設。
  • 1964年(昭和39年)
  • 1969年(昭和44年)
  • 1970年(昭和45年)
  • 1972年(昭和47年)
  • 1976年(昭和51年)
    • 3月1日:特急「あまぎ」183系で運転開始。
  • 1978年(昭和53年)
  • 1980年(昭和55年)
    • 10月1日:貨物営業廃止。
  • 1981年(昭和56年)
  • 1982年(昭和57年)
  • 1985年(昭和60年)
  • 1986年(昭和61年)
  • 1987年(昭和62年)
  • 1988年(昭和63年)
    • 3月13日:ダイヤ改正により東海道本線直通の普通列車が廃止となり、東京発着列車は特急のみとなる。
    • 4月29日快速「リゾートライナー21」運転開始。(私鉄車両による東京駅乗り入れは初)
    • 7月23日:快速「リゾートライナー21」格上げにより特急「リゾート踊り子」運転開始。
  • 1990年(平成2年)
    • 2月10日:スターダストルーフの「ロイヤルボックス」を連結した「リゾート21EX」運転開始。
    • 4月28日:特急「スーパービュー踊り子」251系で運転開始。
  • 1993年(平成5年)
  • 1996年(平成8年)
    • 2月1日:特急列車が蓮台寺駅停車。東海バスがこの日開設した西伊豆堂ヶ島方面への連絡バス(後に西伊豆エクスプレスラインと命名)に接続。同時に同駅での指定席券の販売を開始。
  • 2000年(平成12年)
    • 7月1日:200系運転開始。
  • 2001年(平成13年)
    • 11月:200系F5、F6編成が沿線にある河津バガテル公園のPRのためトランバガテルのラッピングをして運行開始。
    • 12月9日:開業40周年記念事業の一環として、急行「伊豆」を東京 - 伊豆急下田間に復活運行する。
  • 2002年(平成14年)
    • 4月27日:この日限りで100系営業運転終了。200系への置き換え完了。
    • 11月30日東日本旅客鉄道(JR東日本)からの113系の乗り入れ廃止により、各駅停車が伊豆急車両で統一される。
  • 2004年(平成16年)
    • 10月1日:株式交換による東京急行電鉄の完全子会社化に伴い株式上場廃止。
  • 2005年(平成17年)
    • 4月1日8000系営業運転開始。不動産部門や関連会社を伊豆急不動産株式会社に分離、鉄道専業会社となる。
  • 2006年(平成18年)7月1日:登記上の本店所在地を東京都渋谷区道玄坂一丁目21-6から現在の静岡県伊東市八幡野1151(伊豆高原駅に併設)に移転する。
  • 2007年(平成19年)
    • 4月1日:「スーパービュー踊り子」が蓮台寺駅通過となる。
  • 2008年(平成20年)
    • 7月1日:8000系3両編成化完了に伴い、200系定期運用離脱。
    • 12月14日:200系営業運転終了。8000系への置き換え完了。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月14日:すべての特急列車が蓮台寺駅通過となる。同時に同駅での指定席券などの発売を終了。
  • 2010年(平成22年)
    • 3月13日:伊豆急行線全線にSuica導入。同時にPASMOなどSuicaと相互利用可能なカードも利用可能になる。
  • 2011年(平成23年)
    • 8月18日:開業50周年記念事業の一環として、車体カラーを変更することになったリゾート21(3次車)がリゾート21オリジナルカラーでの運行を終了[2]
    • 10月22日:車体カラーをハワイアンブルー(100系カラー)に変更したリゾート21(3次車)の運行が再開、同車に「リゾートドルフィン号」という愛称が付けられた[3]
    • 11月5日:開業50周年記念の一環として、100系クモハ103の復活運転を開始。
    • 12月10日:駅係員・乗務員・技術係員の制服が変更[4]
  • 2012年(平成24年)
    • 2月1日:伊豆地域の観光素材PRや駅で旅客との交流を行う「オモシロ駅長」を募集。4月から各駅で順次活動開始[5]
    • 4月1日:株式移転で伊豆急ホールディングス株式会社設立。伊豆急不動産の会社分割で不動産業等の事業を伊豆急コミュニティーに事業承継。伊豆急不動産傘下の子会社と関連会社株式を伊豆急ホールディングスに譲渡。
    • 6月6日:アルファリゾート21を使用した普通電車での車内アナウンスを静岡県下田市が舞台のアニメ『夏色キセキ』のキャラクターが行うサービスを期間限定で開始(通勤通学の時間帯を除く、伊東線内は対象外)[6]
    • 7月30日:アルファリゾート21が「夏色キセキ」のラッピングを施して運行開始。10月31日まで実施[7]
    • 12月1日:臨時列車として特急「マリンエクスプレス踊り子」をE259系で運転開始。

路線

運賃

全線共通・大人普通旅客運賃(小児半額・ICカード利用の場合は1円未満切り捨て、切符購入の場合は10円未満切り上げ) - 2014年4月1日改定[8]

距離 (km) 運賃(円)
ICカード 切符購入
-  4.0 165 170
4.1 -  5.0 216 220
5.1 -  6.0 247 250
6.1 -  8.0 329 330
8.1 - 10.0 411 410
10.1 - 12.0 494 490
12.1 - 14.0 576 580
14.1 - 16.0 658 660
16.1 - 18.0 740 740
18.1 - 20.0 822 820
距離 (km) 運賃(円)
ICカード 切符購入
20.1 - 22.0 906 910
22.1 - 25.0 997 1000
25.1 - 28.0 1090 1090
28.1 - 31.0 1183 1180
31.1 - 34.0 1275 1280
34.1 - 37.0 1368 1370
37.1 - 40.0 1450 1450
40.1 - 43.0 1533 1530
43.1 - 1615 1620
  • 特急料金
    • 自由席 410円
    • 指定席 510円
  • グリーン料金(自由席特急料金適用)
    • 踊り子号 510円
    • スーパービュー踊り子号・リゾート踊り子号・マリンエクスプレス踊り子号 770円

中長距離では同じ県内の大井川鐵道に次ぐ高額な運賃設定となっている。2010年3月にSuicaが導入された(伊豆急は東急グループの会社であるが、PASMOは相互利用サービスにより利用そのものはできるものの導入していない)[9]。Suicaの自社発行は行わず、JR東日本発行の無記名Suicaカードを伊豆急トラベルで発売している。そのため、伊豆急線内の駅では記名Suica・Suica定期券の発行を行っておらず、Suicaの払戻などの手続もJR東日本の窓口がある伊東駅を除くとできないといった制約がある。なお、伊豆急が管理する駅のうちチャージができる駅は南伊東・川奈・富戸・城ヶ崎海岸・伊豆高原・伊豆熱川・伊豆稲取・河津・伊豆急下田の各駅である。

特急停車駅や伊豆急トラベルにはJRマルス端末が導入されているが、市販の大型時刻表の委託販売所のリストには掲載がない。あくまでもJR直通列車の乗車券類を発売するものであり、発売会社の表記は他私鉄や旅行会社と異なり、記号ではなく「伊豆急行」を使用[10]している[11]テンプレート:出典無効。 もちろんマルス端末で自社線内用の特急券も購入できるが、座席情報が入ったJR地の横長の券に伊豆急の紋様が入った券(券売機で購入する自由席特急券と同様)をホッチキス止めしたものを渡される。

割引乗車券

  • 13枚回数券 - 10枚分の価格で13枚つづり。有効期間3か月。
  • 沿線こどもきっぷ - 沿線に住む小学生が対象。1乗車100円。「小学生パスポート」の作成が必要。
  • 中学生きっぷ・寿きっぷ - 沿線に住む中学生または70歳以上の人が対象。50%割引。生徒手帳の提示または「伊豆急シニアパスポート」の作成が必要。

そのほかに、沿線にある観光地の入場券などとセットにした割引切符が多数販売されている。また、JR東日本のウィークエンドパスのフリーエリアでもある。

なお、伊東駅ではみどりの窓口で販売する。ただし、伊豆急線内の割引乗車券には伊東駅から購入・利用できないものもあり、乗車券案内に「伊東駅を含む」と明記してあるもののみに限られている。

車両

ファイル:Izukyu-2100-Alpha-Resort-21.JPG
2100系アルファリゾート21

伊豆急行保有車両・借用車両について記述。国鉄・JRからの乗り入れ車両については「伊豆急行線#乗り入れ車両」を参照。

  • 8000系
    東京急行電鉄8000系で、2005年に伊豆急行で営業運転を開始した。
  • 2100系「リゾート ドルフィン号」・「リゾート21EX」・「アルファ・リゾート21」
  • 100系
    クモハ103号のみ在籍。2002年に定期運用を終え、クモハ103号のみが残され事業用車両となっていたが、開業50周年事業の一環として2011年11月5日に復活運転を開始。以後、旅行会社等による貸切運転やイベントでの展示、運行を行っている。

過去の車両

  • 1000系:100系の車体更新車。
  • 200系
  • 東急3600系:1961年から1965年まで車両不足を補うため東京急行電鉄からの応援車両として使用。
  • 東急7000系(初代):1964年から1966年までの夏季期間に東京急行電鉄からの応援車両として使用。
  • 東急7200系:1967年から1968年までの夏季期間に東京急行電鉄からの応援車両として使用。
  • ED2511:1963年に国鉄から払い下げられた電気機関車。1994年に伊豆急行で廃車となった後は東京急行電鉄長津田工場で入換用として2008年まで使用。

関連会社

テンプレート:See

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

参考文献

  • 割谷英雄「伊豆急30周年ものがたり」
    交友社『鉄道ファン』1992年2月号 No.370 p43-p54
  • 割谷英雄「伊豆急40年の歴史をふり返って」
    交友社『鉄道ファン』2001年1月号 No.477 p86-p93
  • 鈴木文彦・久保田敦「地方鉄道レポート14 リゾート輸送の転機に立つ 伊豆急行のあゆみと現状」
    鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル』2005年6月号 No.464 p72-p81
  • 小口喜生「伊豆急100系―名車“ハワイアンブルーの100系”走り続けた40年―」/毎日新聞社
  • 宮田道一・杉山裕治「伊豆急100形―誕生からラストランへ―
    ネコ・パブリッシング『RM library 34』

関連項目

外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:Suica

テンプレート:東急グループ
  1. 伊豆急線 あす開業50周年 - 伊豆の観光発展に寄与 伊豆新聞(伊東版) 2011年12月9日
  2. テンプレート:PDF
  3. テンプレート:PDF
  4. テンプレート:PDF
  5. テンプレート:PDFlink - 伊豆急行、2012年1月31日
  6. テンプレート:PDF
  7. テンプレート:PDF
  8. テンプレート:PDFlink - 伊豆急行、2014年3月6日
  9. 伊豆急でもSuica・PASMO等が使えます
  10. 北越急行しなの鉄道なども同様に会社名を記号化せずに使用している。
  11. 伊豆急行の会社案内パンフレットによる。