伊藤英明

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テンプレート:存命人物の出典明記 テンプレート:ActorActress 伊藤 英明(いとう ひであき、1975年8月3日 - )は、日本俳優である。本名同じ。

岐阜県岐阜市出身。A-team所属。旧芸名、阿部 純大(あべ じゅんた)。身長183cm。足のサイズは26.5cm。

略歴

  • 1993年、第6回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」準グランプリを受賞する(グランプリは柏原崇、審査員特別賞に加藤晴彦)。
  • 1994年、岐阜から上京し、田中裕子との共演CM(サントリー・オールドのCM)でデビューする。
  • 1995年、約2年間芸能活動を休止する。
  • 1997年、ドラマ『デッサン』(日本テレビ)で活動を再開する。
  • 2000年、ドラマ『YASHA-夜叉-』(テレビ朝日)でテレビドラマ初主演を果たし、1人2役の役どころに挑んでいる。映画『ブリスター!』で映画初主演を果たす。この映画によって、高崎映画祭新人賞を受賞する。
  • 2002年、大河ドラマ『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』で主役2人の嫡男である前田利長を演じる。
  • 2006年、主演映画『LIMIT OF LOVE 海猿』が、この年の邦画実写映画・興行成績第1位となる。また、豊川悦司とダブル主演のドラマ『弁護士のくず』の演技によって、第49回ザテレビジョン・ドラマアカデミー助演男優賞を受賞する。
  • 2007年、主演映画『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』が第64回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品され、初めて国際映画祭に参加する。
  • 2009年、地元・岐阜で開催された『ぎふ信長まつり・岐阜市制120周年記念』の一環であった『信長公騎馬武者行列』に、ボランティアで信長役として参加する。
  • 2010年、主演映画『THE LAST MESSAGE 海猿』が、この年の邦画実写映画・興行成績第1位となる。この映画は日刊スポーツ映画大賞石原裕次郎賞を受賞する。
  • 2011年12月、中央競馬での馬主資格を取得[1]
  • 2012年11月、出演映画『悪の教典』で蓮実聖司 役でサイコパスな役柄の怪演を披露した。同作の衝撃さから、舞台挨拶では元AKB48の前田敦子の名言を用い、「伊藤英明は嫌いになっても、『海猿』のことは嫌いにならないでください」と発言している。なお、この言葉を言う許可をもらうため秋元康に電話をしたところ出なかったため無許可で使ったとのことである。

人物

テンプレート:雑多な内容の箇条書き

デビューまでの経緯 - 生い立ち

  • 自衛官の父親、母親、一歳年下の妹の四人家族で、高校卒業まで岐阜で過ごした。日刊スポーツのインタビュー(2004)[2]によると、幼稚園の頃に慢性腎炎と診断され、入院生活を送るようになったという。入院先の病院の大部屋では、友達になった子が亡くなる出来事にも遭遇した。小学校入学後も入退院を繰り返したため、小学校には通算で3年間通っただけである。運動会への参加は1回だけ、林間学校には参加したことがなく、クラスにはあまり溶け込めなかった。給食は塩分を調節するためお湯で薄めて食べていた。小学校の思い出はほとんどないが、母親がしばしば自分を抱きしめて泣いていたことははっきり覚えている。障害者手帳を手に、両親は「死」を覚悟したという。幼少期から死と向き合ってきたせいか、成人後も、自分が「もういいや」と諦めてしまったら、いつでも逝ってしまうという思いが強く、同時に、自分は生かされているという思いも人一倍強い。そのため、「後悔しないように今頑張らないと、楽しまないと、チャレンジしないと」といつも感じている。また、「人生、死ぬまで成功か失敗か分からない。何もしないで後悔するなら、チャレンジして後悔したほうがいい」という人生観を持っている。
  • 自然体・自由でいることを大切にしている。前出の日刊スポーツ(2004年)によると、1993年に雑誌のコンテストで準グランプリを獲得し、翌年岐阜から上京している。人気CMへの出演も決まったが、当時の所属事務所の方針でまず方言から直され、髪型や服装も決められ、キャラクターがつくられていくことに疑問を感じた。素の自分とはどんどんかけ離れていく窮屈さの中で、気づくと10キロも痩せていたという。結局、この事務所とは合わずに間もなく辞めてしまったが、芸能界には再チャレンジをしようと思っていた。そのため東京に残りアルバイトを始めたが、とび職や解体工事などの肉体労働を選び、割のいい夜のアルバイトは「流されるのは嫌」と避けた。アルバイト生活がおよそ2年間続いた後、所属事務所A-teamのスタッフに声をかけられ、1997年に俳優として再始動している。

映画『海猿』以降 - 役者魂

  • yahoo映画のインタビュー(2004年)[3]によれば、映画『海猿』では、広島県呉市で2カ月間ほど合宿生活を送り、海上保安官が実際に行う訓練も体験している。キャスト同士が役名で呼び合い、使用する潜水用具も自分達で管理したため、役を離れる必要がなかったという。そのため俳優として仙崎大輔という役柄を演じるのみならず、一個の人間としての経験や感動をスクリーンの中で体現した部分も多い。特に訓練シーンでは、体力や気力の限界点の「極限の表情」が出るまで、監督の羽住英一郎の「カット」の声がかからなかったこともある。撮影自体は非常に厳しいものであったが、自らの当たり役ともいえる役柄に出会えたことを誇りに思っており、また、常に危険と隣り合わせの状況にいる海上保安官を尊敬するようになっている。
  • 朝日新聞×マイナビのインタビュー(2010)[4]で、伊藤は、現場では職人気質の志の高いプロ達が死に物狂いで、また周囲を気遣いながら作品づくりに取り組んでいると語っている。伊藤はその中で仕事ができることに幸せを感じている。同時に、自分の出演作を心待ちにしてくれるファンのありがたさをも痛感している。伊藤は再デビュー後も、芸能界は努力がすぐ報われる世界ではないと考えており、過剰な期待感は持たなかったという。だが、上述の点に気づいてからは、それまで以上に仕事に対して強い責任感を抱くようになったという。伊藤は自身のことを「やる時はやる、相当頑張ってしまう性格」と評しているが、20代の頃と比較すると、見栄を張らずに、できないことはできないと認めつつ、最大限に努力すればいいと思えるようになっている。
  • 上述の朝日新聞×マイナビ(2010年)のインタビューによると、『海猿』シリーズについては、監督の羽住も伊藤も、映画第2作目で終了と考えていた。2本の映画はいずれもヒットしており、伊藤にはブレイクした役にいつまでもすがりたくないとの意地もあった。だが、ファンの署名運動によって映画第3作目が制作されることになり、「色々な意味で前作を超えられるように努力すればいい」と覚悟を決めて、撮影に臨んだという。
  • 252 生存者あり』の主人公のキャラクターは、伊藤が演じることを前提としてつくられている。シネマトウデイ(2008年)[5]によると、『海猿』シリーズの原案者の小森陽一が、『LIMIT OF LOVE 海猿』の撮影現場に、原稿用紙10枚ほどの『252 生存者あり』のプロットを持って訪ねてきたという。リアルに人間ドラマを描きだす小森の手腕を伊藤は尊敬しており、また、自分を想定して書いてくれたということに感動したという。そこでこの話を旧知の監督水田伸生に原案を持ち込み、映画化が実現した。伊藤は役作りをするために、実際のハイパーレスキュー隊員に話を聞いたり、東京消防庁で訓練を受けたりしている。ハイパーレスキューの仕事には、『海猿』で演じた海上保安官同様に敬意を表している。

受賞歴

  • 2000年 - 第29回ベストドレッサー賞
  • 2001年 - エランドール賞新人賞
  • 2001年 - 第15回高崎映画祭新人賞(『BLISTER!』)
  • 2002年 - 第3回ベストフォーマリスト賞
  • 2006年 - 第49回ザテレビジョン・ドラマアカデミー助演男優賞(TBS系『弁護士のくず』)
  • 2010年 - 第4回ラティーノ ジャパン賞 今年の“最もアツイ人”
  • 2011年 - 第22回日本ジュエリーベストドレッサー賞(男性部門)
  • 2011年 - ベスト・オブ・ベストアワード 2010年映画ファンが選ぶベストムービー ベストアクター賞 [6](『THE LAST MESSAGE 海猿』)
  • 2011年 - 2010年無煙映画大賞主演男優賞[7](『THE LAST MESSAGE 海猿』)

主な出演作

テレビドラマ

ドキュメンタリー

その他のテレビ番組

映画

CM

舞台

ミュージック・ビデオ

出版

エッセイ

  • ID4
  • HIDEAKIZM

写真集

  • MOROCCO

映像作品

  • MOROCCO

脚注

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関連項目

外部リンク

テンプレート:A-team
  1. 伊藤英明、馬主デビュー!年収2千万円、総資産1億円の独身セレブ生活(エンタメスクープブログ)
  2. 日刊スポーツ2004.02.15付紙面(取材:平田淳) http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/interview/2004/sun040215.html
  3. yahoo映画『海猿』伊藤英明独占インタビュー(取材:渡邉ひかる) http://movies.yahoo.co.jp/interview/200406/interview_20040610002.html
  4. 朝日新聞マイナビHeroesインタビュー file vol. 39 http://tenshoku.mynavi.jp/job/heroesfile/039_2.cfm)
  5. シネマトウデイ(取材:古川祐子) http://wwwcinematoday.jp/page/A0001981
  6. ベスト・オブ・ベストアワードホームページ http://www.cinemacafe.net/ad/best2010/
  7. 無煙映画大賞ホームページ http://www.nosmoke55.jp/movie/index.html
  8. 2004年公開の映画の続編をドラマ化
  9. CBCテレビ開局50周年記念番組
  10. テンプレート:Cite web