伊勢鉄道

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テンプレート:Otheruseslist テンプレート:Infobox 伊勢鉄道株式会社(いせてつどう)とは、三重県鈴鹿市に本社を置き、旧日本国有鉄道(国鉄)特定地方交通線の鉄道路線であった伊勢線を運営している、三重県出資の第三セクター方式の鉄道会社である。

歴史

路線

現有路線
伊勢線河原田駅 - 津駅 22.3km

保有路線は短い距離だが、両端を東海旅客鉄道(JR東海)の関西本線紀勢本線に挟まれ、特急「南紀」や快速「みえ」といった中・長距離の速達列車が、本来の建設目的である両線間の短絡線的に通過する直通運転を行っており、名古屋松阪鳥羽南紀方面等を結ぶ路線の一部分を担っている。また、並行する近畿日本鉄道(近鉄)の名古屋線・交差する同鈴鹿線と競合している。

路線は河原田 - 中瀬古間が複線、中瀬古 - 津間が単線となっている。旧国鉄時代より線路の用地が確保されており、伊勢鉄道開業後に一部複線化されている。それ以外の単線区間である中瀬古 - 津間でも、中瀬古 - 伊勢上野間のトンネルや伊勢上野 - 津間の高架橋などほぼ全線に渡って複線の用地が確保されているが、この区間の複線化は現在も白紙状態である。

2005年度に単年度赤字を計上したものの[1]、赤字路線が多い第三セクター鉄道の中では珍しく、毎年黒字を計上している。

車両

現有車両

イセIII形(101・102・103・104)
イセI形、イセII形の老朽化による置き換え用に、富士重工業(101のみ)および新潟トランシス(102 - 104)で製造された軽快気動車である。車体は軽量ステンレス製となり、18m級に大型化された。走行性能も、最高運転速度100km/hと、従来車の80km/hに比べ、大幅に向上している。2003年(平成15年)2月17日に営業運転を開始した[2]
現在伊勢鉄道の列車として運行されている列車はすべてこのイセIII形を使用している。
101は鉄道車両事業から撤退した富士重工業最後の気動車でもある。
2009年から2010年にかけて、ATS-PTの設置工事を行った[3]
ファイル:Ise Railway-ISEiii.JPG
イセIII形101
徳田駅にて 2008年撮影)
ファイル:Ise III series inside.jpg
イセIII形の車内
(2012年撮影)

過去の在籍車両

イセI形(1・2・3)
1987年(昭和62年)3月27日の伊勢鉄道開業用に新製されたもので、富士重工業が開発した軽快気動車LE-CarIIシリーズである。車体は16m級、前面は非貫通構造で運転台は中央に配置されている。老朽化のため、2004年(平成16年)12月31日限りで運用を終了、全車が廃車となり、ミャンマーに輸出された。ミャンマーでは赤と白の塗装に変更した上で使用されている。
イセII形(4)
1989年(平成元年)に1両のみ増備された、富士重工業製LE-CarIIシリーズの軽快気動車である。前面が貫通型となったのがイセI形と異なる。2005年(平成17年)9月30日で営業運転を終了、廃車となる予定だったが新製車イセ104が搬入時に車体の一部を破損したため、継続運転されていた。同年12月18日完全に営業運転終了。
ファイル:Ise Railway-ISE2.JPG
イセII形イセ4
四日市駅にて 1999年撮影)
ファイル:イセII形.jpg
イセ4
津駅にて 1999年撮影)
ファイル:ISEⅡ.JPG
営業運転終了の際、記念ヘッドマークを付けたイセ4
(玉垣車庫にて 2005年撮影)

関連項目

脚注

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外部リンク

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