仙台 - 古川線 (ジェイアールバス東北)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ファイル:JRbus J647-02412.JPG
ジェイアールバス東北「仙台 - 古川線」

仙台 - 古川線(せんだい・ふるかわせん)は、宮城県仙台市と同県大崎市古川を結ぶジェイアールバス東北が運行する高速バス路線である。仙台 - 古川線とは一般的に表記される路線名だが、社内における路線名称は東北高速古川線となる。

運行経路

※仙台市内のみ、または大崎市内のみの利用は不可。
※プロ野球開催時には、仙台行の一部に限り宮城球場まで延長運転される。 宮城球場 - 仙台駅前のルートについては複数あり、時刻や道路状況によって変化する。

運行回数

  • 平日1日31往復、土日祝日1日25往復。
    • うち営業所前(大崎タイムス前)発着便は平日10往復、土日祝日9往復。
    • 年末年始(12月31日 - 1月3日)は土日祝日ダイヤで運行される。
  • JRバス東北が単独で運行する高速バスとしては、最大の運行本数である。

運賃

※2013年12月20日現在。

  • 大人片道1,000円(小児500円)、回数券は5枚綴り4,000円(1枚あたり800円)。
ファイル:JR-bus-Tohoku-641-9914 rear.jpg
運行開始当初は車体にも「回数券利用で750円」と大書していた
  • 通勤通学客の利用が多いが、現在のところ定期券は設定されていない(ミヤコーバスの仙台 - 古川線は定期券が設定されている)。
    • 2013年12月20日に現在の運賃に改定されるまでの運賃は大人片道1,270円(小児640円)であった。これは古川線(一般路線、2004年4月廃止)の運賃賃率を踏襲していたたためである。
    • また、回数券は4枚綴り3,000円(1枚あたり750円)で発売していた。この施策が当路線の成功に繋がった。
      • JR在来線の片道運賃(740円)[1]とほぼ同額で、在来線よりも時間短縮となる。バス片道運賃4回分と比べ5分の3の料金設定となり、かなり大きな値下げ率であった。
      • 運行開始当初は車体にも「回数券利用で750円」と大書していた。
      • 回数券は、公式には車内、仙台駅東口案内所、古川営業所、電力ビル売店、大崎市役所売店、大崎市民病院南病棟売店、大崎タイムス社、沿線一部コンビニで発売しているが、古川駅前の金券ショップでは1枚800円でバラ売りしている。

歴史

  • 1999年平成11年)7月27日 - 運行開始(1日6往復)。
  • 2000年(平成12年)
    • 4月1日 - 1日8.5往復(仙台行8本、古川行9本)に増便。停留所追加(石名坂・水道事業所前・上古川・古川警察署前)。
    • 12月1日 - 1日11.5往復(仙台行11本、古川行12本)に増便。
  • 2001年(平成13年)12月1日 - 平日17往復、土休日16往復に増便。
  • 2002年(平成14年)
    • 4月1日 - 周遊きっぷ山寺・松島ゾーン券での利用が可能になる[2]
    • 12月1日 - 平日18往復、土休日17往復に増便。
  • 2003年(平成15年)4月1日 - 平日20往復に増便(土休日は変わらず)。
  • 2004年(平成16年)12月1日 - 平日24往復、土休日18往復に増便。
  • 2005年(平成17年)
    • 4月15日 - 平日26往復、土休日21往復に増便。野球開催日のみ古川発の一部便がフルキャストスタジアム宮城(当時)まで延長。
    • 12月1日 - 平日27往復、土休日22往復に増便。
  • 2008年(平成20年)
    • 1月2日 - 仙台初売りにあわせた早朝臨時便の運行を開始(1月2日のみ)。
    • 4月1日 - 一部便を営業所前(大崎タイムス前)発着とする。
  • 2009年(平成21年)4月1日 - 平日31往復、土休日25往復に増便。
  • 2013年(平成25年)12月20日 - 運賃改定[3]

利用状況

平日朝夕は通勤、ビジネス利用が見られる。昼間は仙台市内への買い物客や通院客が多い。休日はほぼ仙台市内への買い物客である。他に仙台でしか行えない所用(行政手続き・金融手続き・イベント参加・観劇等)客の利用も多い。宮城球場でのプロ野球公式戦開催の際は、球場まで延長運転され、野球観戦の客にも利用される。仙台から他の交通機関への乗り換え客もいる。

古川からは東北新幹線が14分で直接仙台と結んでいるものの、在来線利用だと小牛田で乗り換えが必要(陸羽東線東北本線)。当路線の開業で、速さでは新幹線・安さと乗り換えの無さで高速バス、という選択肢を市民に提供する形となった。

2008年12月26日には、開業以来の乗客数が300万人を記録した(100万人は2003年1月、200万人は2006年8月)[4]

その他

  • これに対し、宮城交通グループ(現ミヤコーバス)は2005年7月より仙台 - 古川高速バスを運行。当路線とは泉IC - 上古川、古川台町 - 古川駅前で競合する。
  • 運行担当は古川営業所が大半だが、朝夕を中心に秋田支店ドリーム秋田・横浜号仙秋号の間合い)や盛岡支店の乗務員が担当する便がある。また朝の一部便に盛岡支店の車両を使用する便もある(かつては仙台支店の車両が使用されていた)。
  • JRバス東北の高速用車両(トイレなし)は、55人乗り(補助席込み)が標準であるが、この路線は乗客数が多いことと、乗車時間が比較的短時間(1時間以内)であることから、乗車定員の多い60人乗り(補助席込み)の車両が使われることが多い(古川営業所所属の車両の大半)。なお、東日本急行の各線や仙台 - 山形線宮城交通山交バス)でも同様の理由から、最近の導入車は60人乗りが主体である。
  • 2008年より、仙台初売りにあわせた早朝臨時便を1月2日のみ運行している(古川駅発5:00と6:00の2便。2009年は4:00発も運行した)。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

  1. なお、JR在来線も2014年4月1日から乗車選択措置が廃止され、仙台 - 小牛田 - 古川間は950円(仙台 - 小牛田下車740円+小牛田 - 古川200円=940円)と運賃が変更される予定。
  2. JR時刻表2002年4月号p.28、JTB時刻表2002年4月号p.1003。
  3. テンプレート:PDFlink(2013年12月2日 JRバス東北)
  4. 毎日新聞(宮城版)2008年12月27日付より