二◯加煎餅

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にわかせんぺいのパッケージ

二◯加煎餅(にわかせんぺい)は、株式会社東雲堂(とううんどう)が製造している、博多銘菓1906年(明治39年)から販売されている菓子。漢字表記が「煎餅」だが、読み方は「せんい」と読むのが正式。

小麦粉砂糖鶏卵を主原料にした、甘い煎餅である。サイズは特大・中・小の3種類あり、またサイズとは別に「形状」も2種類(平らな煎餅と、丸みを帯びた煎餅)存在し、平らな煎餅は鶏卵が多め、丸みを帯びた煎餅は砂糖が多めに配合されており、味が若干異なる。

郷土芸能の「博多仁和加(はかたにわか)」に使用される、鼻の脇から目の上部までを覆う長方形のユーモラスな面を象っている。煎餅のおまけとして「にわか面」が同封されている。

タイアップした二◯加煎餅

CM

友達と喧嘩した子供・ぜんじを「こら、ぜんじ!また喧嘩して来たっちゃろ(来たんでしょう)」と母親が叱り[1]、ぜんじに二◯加煎餅を持たせ「はよ(早く)断りば言うて来んしゃい(謝って来なさい)、はよ」と言って、その友達の所に謝りに行かせる。ところが、ぜんじは途中でその二◯加煎餅を食べてしまう。そして、ぜんじは友達の家に着くと、玄関の扉を開けて二◯加煎餅の箱をその友達に見せ、にわか面を付けて「ごめーん」と言って謝る、というストーリー。

このCM1974年(昭和49年)から使用され、「たーまにーはー喧嘩にー負ーけて来ーいー」という歌(前述のCM中の、ぜんじが友達の家に行く途中に二◯加煎餅を食べている場面辺りで流れる)も相まって人気があり、福岡県内では有名なCMである。1960年(昭和35年)ごろから放映されている宮田松露饅頭佐賀県唐津市)や1970年(昭和45年)前後から放映されている風月フーズ(福岡県福岡市)の雪うさぎ1975年(昭和50年)頃から放送されている左衛門博多ぶらぶら(福岡県福岡市)のCMなどとともに九州でも指折りの長寿CMで、現在も多くの人に親しまれている。 この子供「ぜんじ」のモデルは、CM制作当時の社長だった高木善治(たかぎ・よしはる)であり、「善治」を音読みして「ぜんじ」とした。

[2]

脚注・出典

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外部リンク

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  1. 30秒版のCMでは、更に次のセリフが追加されている。「母ちゃんな、よその人に会うたんびに、ほんなこてはずかしいおもいばかりしとるんよ(母ちゃんは、よその人に会うたびに、本当に恥ずかしい思いをしているんだよ)」。
  2. 2006年(平成18年)2月16日付の西日本新聞において、「CMを年内には新作に置き換える」という報道がなされた。新CMでは大人になったぜんじが登場するという。しかし、2014年(平成26年)1月現在でもCMは置き換えられておらず、従来のCMと、別途に新しく作られた「二◯加煎餅1枚包装・博多にわかバージョン」の2つが放映されている。これらのCMは、東雲堂のホームページで閲覧することが可能。