九州スポーツ

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テンプレート:基礎情報 新聞九州スポーツ(きゅうしゅうスポーツ)は東京スポーツ新聞社の西部支社が九州・山口地方広島県安芸地方島根県石見地方及び愛媛県の一部で発行するスポーツ新聞1966年2月、東京スポーツの九州版として創刊。通称「九スポ(きゅうスポ)」。

概要

九州全域で発売されているスポーツ紙としては、1955年(昭和30年)創刊のスポーツニッポン西部版並びに西日本スポーツ1956年(昭和31年)創刊(1992年(平成4年)4月廃刊)のフクニチスポーツに次ぐ4紙目として、1966年(昭和41年)に創刊された(東京・大阪資本では2紙目)[1]。そのため、九スポには他の東京スポーツ系列紙と大きく違う点がいくつかある。

  • 朝刊で発行している(東京スポーツ、大阪スポーツ中京スポーツは夕刊で発行)。
  • 休日も含め原則毎日発行される(他の東スポ系列紙は休日[2]GW・年末年始休刊。GWと年末年始は代わりにGW特大号・年末特大号を発行)。休刊日は基本的に日本新聞協会加盟社が申し合わせた休刊日となる。
  • 野球やサッカー記事が他の系列紙に比べて充実している点。九スポ以外の東スポ系列紙は主に小ネタ・裏ネタ記事といった娯楽系の記事ばかりで試合に関しては最終結果の点数しか載っていない。しかし九スポは朝刊紙ということもあってネタ記事用のスペースが縮小されており、試合経過を表すスコア表が載せられ、普通のスポーツ新聞としての体裁を保っている。特に福岡ソフトバンクホークスの取り上げが他の在福新聞並みとなっている。
  • 日付の表記が他の東スポ系列紙の「元号西暦)」表記と異なり、「元号」のみの表記となっている。
  • 月極料金が他の東スポ系列紙よりも安く、なおかつライバルスポーツ紙並み(他の東スポ系列紙の月極料金は3,600円)。
  • 月極購読申し込みは電話のみ受付(他の東スポ系列紙はメールでも受付)。

…等である。

なお、中央競馬面は、域内ライバル紙同様大阪スポーツで製作されたものを掲載している。

九スポ本部(東スポ西部支社)は福岡市中央区天神にあるが、編集・印刷は地方紙の発行元であるみなと山口合同新聞社山口県下関市)で行っている。福岡市には営業、販売と福岡編集局がある。東スポ系列紙のうち、印刷と営業・販売が分かれているのは九スポのみである(かつては大スポも印刷と編集・営業・販売が分かれていた)。

かつては、読売新聞の販売店で広く取り扱われていたが、ライバル紙スポーツ報知の九州での発行を開始した1998年(平成10年)以降、取り扱う読売販売店は急速に減りほぼ0に。現在は駅売店やコンビニエンスストアなどでの即売が中心となっている。

対象地域

事業所

営業・販売(東京スポーツ新聞社西部支社)
福岡県福岡市中央区天神二丁目14番8号 天神センタービル内
編集・制作(みなと山口合同新聞社本社)
山口県下関市東大和町一丁目1番7号 山口新聞会館内

なお、みなと山口合同新聞社は、山口県西部(山口市以西)向けのライバル紙・日刊スポーツ朝日新聞の印刷も請け負っている。東京本社・関西支社がスポーツニッポン毎日新聞と、中部支社が中日新聞とそれぞれ相乗り(同じ工場で印刷[3])しているだけに、特徴的である(ただし、東スポ・大スポはかつて日刊スポーツに印刷を委託していた)。

テレビ欄

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脚注

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外部リンク

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  1. ちなみに他のスポーツ紙の九州における発行開始は日刊スポーツ1977年(昭和52年)、スポーツ報知が1998年(平成10年)である。サンケイスポーツは大阪版が北九州市福岡市の一部に限って発売されている程度で、デイリースポーツもかつて九州版を発行していたが、1986(昭和61)年の国鉄ダイヤ改正による荷物列車廃止に伴い発行を中止した。後にデイリーの中四国版が広島県と山口県の全域と、北九州市・福岡市の一部に限って発売を再開している。
  2. ただし他の東スポ系列紙に関しては、休日に中央競馬確定の際は特別に発行し、翌日休刊となる。
  3. 東京スポーツは東日印刷毎日新聞北海道センターで、大阪スポーツは高速オフセットで、中京スポーツは中日新聞印刷金城工場でそれぞれ印刷している。