九十九里町

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テンプレート:Infobox 九十九里町(くじゅうくりまち)は、千葉県山武郡(旧山辺郡)にある千葉県東部太平洋岸に位置し、九十九里浜に面している。東金市への通勤率は17.0%(平成22年国勢調査)。

概要

町の中心である片貝の地名は、紀州加太浦(現在の和歌山県和歌山市加太)の漁民によってかれたことに由来し[1]、九十九里浜いわしの中心地として有名である。

地理

隣接する自治体

沿革

人口

テンプレート:人口統計

経済

産業

  • 漁業(片貝漁港) 
    九十九里町における漁業には、主にイワシまき網漁業、小型船舶によるハマグリ漁(地元では貝樰(かいげた)と呼ばれる)、観光遊漁船(釣船)の3種がある。有名な地引き網は、現在では体験型観光としてのみ行なわれている。
  • 観光業 
    九十九里町における観光には海水浴サーフィン海釣りなどがある。1970年代頃まで九十九里町における観光といえば、夏季の海水浴が中心で、浜沿いには季節民宿が存在していた。しかし、自動車の普及と交通網の整備により、九十九里町は東京都心からの日帰り圏となったため、現在ではほとんど見られなくなった。

姉妹都市・提携都市

国内

地域

教育

小学校

  • 片貝小学校
  • 九十九里小学校
  • 豊海小学校

中学校

  • 九十九里中学校

高等学校

交通

1961年までは東金駅と片貝を結ぶ九十九里鉄道があったが、現在は廃止されている。

バス

ちばフラワーバス・小湊鐵道・九十九里鉄道によって路線が運行されており、東京駅や千葉駅と片貝やサンライズ九十九里を結ぶ高速バス、急行バスも運行されている。

  • 九十九里鉄道
  • 小湊鐵道
  • ちばフラワーバス
  • 【高速バス】東京駅~大網駅・サンライズ九十九里・白子中里海岸(小湊鐵道、ちばフラワーバス)
  • 【急行バス】千葉駅~東金駅・片貝駅(九十九里鉄道)
  • 【急行バス】千葉駅~サンライズ九十九里・白子車庫(小湊鐵道)

道路

有料道路
主要地方道
一般県道
自転車道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

  • 片貝海水浴場 
    夏の行事としては毎年八月の初めにふるさと祭りが行われる。近年ではレゲエナイトが海岸で行われている。
  • 豊海海水浴場
  • ビーチタワー
  • いわし博物館 
    世界唯一のいわしに関する資料などを展示した博物館。しかし2004年7月30日にこの地域特有の自然湧出する天然ガスを原因とする爆発事故が発生、死傷者2名を出す惨事となった。これにより博物館は屋根や壁が吹き飛ぶほどの損傷を受け、現在(2010年1月時点)は休館中。
  • 伊能忠敬記念公園 
    伊能忠敬の生家跡や銅像などがあり、伊能忠敬出生地として千葉県の史跡に指定されている。伊能忠敬は上総国山辺郡小関村(現在の九十九里町小関)で生まれた。
  • 関東地方甘藷栽培発祥の地碑 
    享保20年(1735年) 、不動堂村ほか2箇所で青木昆陽によるサツマイモの試作が行われ、関東で初めて成功した。豊海小学校の近くにあり、青木昆陽不動堂甘藷試作地として千葉県の史跡に指定されている。

その他

  • 九十九里町を限定してモチーフにしたという訳ではないが1990年に女性3人ボーカルユニットのMi-Keが歌った「想い出の九十九里浜」が大ヒットし、九十九里浜の名前が全国的に知れ渡った。翌1991年篠塚満由美と松下佳子2人によるユニット「しじみとさざえ」が「ものまね 想い出の九十九里浜」としてカヴァー。しじみとさざえは、町の知名度向上に寄与したとして九十九里町観光協会より表彰された。
  • 町と観光協会が1964年に制作した九十九里音頭という新民謡がある。作詞は星野哲郎、作曲は米山正夫北島三郎五月みどりの歌唱により日本クラウンからレコード化もされた。現在は夏に開催される、ふるさと祭りなどで聴くことが出来る。

脚注

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参考文献

  • 角川日本地名大辞典編纂委員会 『角川日本地名大辞典 12 千葉県』 角川書店、1991年、ISBN 4-04-001120-1

関連項目

外部リンク

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  1. 『角川日本地名大辞典 12 千葉県』 247頁