乙一

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テンプレート:Infobox 作家 テンプレート:ライトノベル 乙一(おついち、男性、1978年10月21日 – )は、日本小説家。本名は安達 寛高(あだち ひろたか)。日本推理作家協会会員[1]本格ミステリ作家クラブ会員[2]山白朝子(やましろ あさこ)や中田永一(なかた えいいち)の別名義でも活動を行っている[3][4]

来歴

福岡県出身。1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞集英社)を受賞し、17歳(執筆時は16歳)という若さでデビュー。選考では、栗本薫が強く推したという。以後学業の傍ら、『ザ・スニーカー』などのライトノベル誌に作品を発表。

久留米工業高等専門学校材料工学科から編入学で、豊橋技術科学大学工学部エコロジー工学課程卒業。大学時代は愛知県豊橋市に居住。大学ではSF研究会所属。卒業後は1年程で東京に転居。

2002年に出版された『GOTH リストカット事件』で、第3回本格ミステリ大賞を受賞し、ライトノベルから抜け出した人気を誇った。

2004年には『手を握る泥棒の物語』がTEPCOひかり東京電力)の光ファイバーインターネットサービスのコンテンツとして映画化されたほか、2005年春に『ZOO』収録作のうちの5作品が映画化され全国の劇場で公開され、2006年秋には『暗いところで待ち合わせ』が、2007年夏には『きみにしか聞こえない』が劇場公開された。

大学時代から本名の安達寛高名義で自主映画の制作を行っており、2004年には『ゴーストは小説家が好き』で第5回宝塚映画祭・映像コンクールに上位入選している。

2006年に、映画監督押井守の娘であり映画ライターの押井友絵と結婚し、2010年には子供が誕生した。

2011年6月30日に、山白朝子中田永一の別名義で活動していたことを本人のtwitterで明らかにした[3]。2012年11月には中田永一名義の『くちびるに歌を』が選ばれた小学館児童出版文化賞の贈呈式に出席し、毎日新聞がこの別名義の件を報じた[4]

作風

テンプレート:独自研究 初期の作品は残酷さや凄惨さを基調としたものと、切なさや繊細さを基調としたものの、2つの傾向が存在している。前者の例としては集英社から刊行された作品の多くや『GOTH リストカット事件』が、後者の例としては角川スニーカー文庫で刊行された作品の多く(『きみにしか聞こえない』、『さみしさの周波数』、『失踪HOLIDAY』)や『暗いところで待ち合わせ』が挙げられる。しかし最近はどちらかに偏る作品がなくなってきている。作品とは対照的にユーモアのあるあとがきが特徴。

乙一自身とライトノベル

乙一は学生時代には『ロードス島戦記』・『スレイヤーズ』などのライトノベルを愛読していたが、後に「内容の薄さを綺麗な挿絵で誤魔化している作品が多すぎる」と感じるようになり、ライトノベルから遠ざかったという。作家としてのデビューはライトノベル作家としてであったが、「ライトノベルの存在さえ知らない人や、読書家でもライトノベルには手を出さない人が多くいることも事実である」として、『失踪HOLIDAY』『きみにしか聞こえない CALLING YOU』『さみしさの周波数』(いずれもライトノベルのレーベルである角川スニーカー文庫)の収録作から5作品を選び、新たに書き下ろし作品を加えてハードカバー化されたのが『失はれる物語』(角川書店)である。だが決してライトノベルを嫌いになったわけではなく、今でもライトノベルに対する愛着心は有り、ライトノベルのおかれている現状を憂いている。ちなみに本人は、自身の小説と比較してライトノベルが劣っているという評価を好ましく思っていない。

インタビューにおいて、特に影響を受けたライトノベル作品として麻生俊平の『ザンヤルマの剣士』シリーズを挙げている。外面的な派手さではなく、登場人物の内面を追求していくという作風は、両者に相通ずるものがある。

乙一の作品とライトノベル

ライトノベルとは、出版界において特殊な位置づけがされている。乙一自身「付き合いのある編集者の中でライトノベルを読んでいる人はいない」と述べている[5]。 乙一自身これは、乙一が出版界で活動をはじめて知った「ライトノベルの地位の低さ(差別)」にも繋がる事実である。乙一がデビューした当時(17歳)、ライトノベルに授けられる賞はひとつもなかった。自らがライトノベルで本を出すことによりライトノベルしか読んでいない人にもミステリーという形式を知ってもらい、いろんなジャンルの本を読んでもらおうと思った乙一は『GOTH』というミステリー小説を最初、ライトノベルというジャンルで出版した[6]。 しかしその後ライトノベルという形式から一般書の形式に変更した。本人はそれを「ライトノベルのままでは手にとってもらえない客層がいるという事実を覆せなかったという点では、ある種の敗北である」とハードカバー版の『失はれる物語』のあとがきの中で述べている。

人物

趣味・嗜好

アニメ、ゲームや漫画、映画鑑賞が趣味。スタジオジブリ作品のファンであることを公言しており、特に好きな作品は『天空の城ラピュタ』のようである。また、藤子・F・不二雄作品のファンでもあり、『ドラえもん』(原作・アニメ版共に)からは多大な影響を受けている。講談社の『ファウスト』という雑誌に『F先生のポケット』という作品を掲載したことがある。[7]。 この話は女子高生がタケコプターや四次元ポケットを拾う物語であり、この話が書かれたことからも『ドラえもん』に影響を受けていることが窺える。最も好きな映画監督はアンドレイ・タルコフスキー

16歳の頃から伊集院光爆笑問題ラジオ番組を愛好しており、東京に移住したのもラジオの電波が入りやすいという理由からであった。高専時代は友達がいなかった(なぜか人との接触を拒んでいた)ため、一人で本を読んでいる事が多く、「ダメでもいいんだ」というラジオの声に勇気付けられたと話す。ちなみに出身地である福岡県はずっと伊集院光と爆笑問題のラジオを放送している数少ない地域でもあった。

また乙一は1人で遊べるという点からDance Dance Revolution(ダンスダンスレボリューション)というダンスゲームが好きであり、最高のレベル10まで踊れると述べている。高校生の時85キロあった体重は大学での一人暮らしにおける肉体改造ともいえるダイエットとDance Dance Revolutionのおかげで現在65キロまで落ちている。[8]

メディア出演

メディアへの露出は少ないが一度だけ『爆笑問題のススメ』に出演している。『爆笑問題のススメ』出演時、「眞鍋かをりをデートに誘うなら?」という問いに、「渋谷にある大好きな漫画喫茶に誘う」と回答し、失笑を買う。本人曰く、牛乳が飲める、良い漫画喫茶らしい。

映画版『ZOO』の試写会にも姿を見せており、DVD特典では本人の姿を確認できる。

交流

ジャンプ ジェイ ブックス出身の作家では定金伸治松原真琴と特に仲が良く、3人でトルコを旅行し2006年に3人の共著で『とるこ日記』を出版している。また『ファウスト』の若手執筆陣、佐藤友哉西尾維新滝本竜彦らと交友がある。

家族

の押井友絵は映画ライターとして活動しており、乙一の監督映画で主演も務めている。また友絵の父は『うる星やつら』などで知られる映画監督の押井守であり、乙一から見ると義父にあたる。

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受賞

作品

単行本・文庫

  • 夏と花火と私の死体(1996年10月 集英社:ISBN 4087030520、2000年5月 集英社文庫:ISBN 4087471985)
    • 夏と花火と私の死体
    • 優子
  • 天帝妖狐(1998年4月 集英社:ISBN 4087030709、2001年7月 集英社文庫:ISBN 4087473422)
    • A MASKED BALL ア マスクド ボール-及びトイレのタバコさんの出現と消失
    • 天帝妖狐
      • 文庫版では内容が大きく改稿されており、ほぼ別の作品となっている。
  • 石ノ目(2000年7月 集英社:ISBN 4087020134) / 平面いぬ。(2003年6月 集英社文庫:ISBN 4087475905)
    • 石ノ目
    • はじめ
    • BLUE
    • 平面いぬ。
  • 失踪HOLIDAY(2000年12月 角川スニーカー文庫:ISBN 4044253013)
    • しあわせは子猫のかたち-HAPPINESS IS A WARM KITTY
    • 失踪HOLIDAY
  • きみにしか聞こえない CALLING YOU(2001年5月 角川スニーカー文庫:ISBN 4044253021)
    • Calling You
    • 傷-KIZ/KIDS-
    • 華歌
  • 暗黒童話(2001年9月 集英社:ISBN 4087020142、2004年5月 集英社文庫:ISBN 4087476952)
  • 死にぞこないの青(2001年10月 幻冬舎文庫:ISBN 4344401638)
  • 暗いところで待ち合わせ(2002年4月 幻冬舎文庫:ISBN 4344402146)
  • GOTH リストカット事件(2002年7月 角川書店:ISBN 4048733907)
    • 暗黒系 Goth
    • リストカット事件 Wristcut
    • 犬 Dog
    • 記憶 Twins
    • 土 Grave
    • 声 Voice
  • GOTH 夜の章(2005年6月 角川文庫:ISBN 4044253048)
    • 暗黒系 Goth
    • 犬 Dog
    • 記憶 Twins
  • GOTH 僕の章(2005年6月 角川文庫:ISBN 4044253056)
    • リストカット事件 Wristcut
    • 土 Grave
    • 声 Voice
  • さみしさの周波数(2002年12月 角川スニーカー文庫:ISBN 404425303X)
    • 未来予報 あした、晴れればいい。
    • 手を握る泥棒の物語
    • フィルムの中の少女
    • 失はれた物語
  • ZOO(2003年6月 集英社:ISBN 4087745341)
    • カザリとヨーコ
    • 血液を探せ!
    • 陽だまりの詩
    • SO-far そ・ふぁー
    • 冷たい森の白い家
    • Closet
    • 神の言葉
    • ZOO
    • SEVEN ROOMS
    • 落ちる飛行機の中で
  • ZOO1(2006年5月 集英社文庫:ISBN 4087460371)
    • カザリとヨーコ
    • SEVEN ROOMS
    • SO-far そ・ふぁー
    • 陽だまりの詩
    • ZOO
  • ZOO2(2006年5月 集英社文庫:ISBN 408746038X)
    • 血液を探せ!
    • 冷たい森の白い家
    • Closet
    • 神の言葉
    • 落ちる飛行機の中で
    • むかし夕日の公園で
      • 単行本版『ZOO』には収録されておらず、乙一の公式サイトでFlashとして公開されていた短編小説である(現在は公開中止)。
  • くつしたをかくせ!(2003年11月 光文社:ISBN 433492414X、絵:羽住都
    • 現在のところ作品中で唯一の絵本である。
  • 失はれる物語(2003年12月 角川書店:ISBN 4048735004、2006年6月 角川文庫:ISBN 4044253064)
    • Calling You
    • 失はれる物語
    • 手を握る泥棒の物語
    • しあわせは子猫のかたち
    • マリアの指
    • ボクの賢いパンツくん
      • 文庫版のみ
    • ウソカノ
      • 文庫版のみ
  • 小生物語(2004年7月 幻冬舎:ISBN 4344006550、2007年4月 幻冬舎文庫:ISBN 4344409353)
    • 筆者のホームページ、及び幻冬舎のwebページにて連載していたエッセイをまとめたもの
  • とるこ日記〜“ダメ人間”作家トリオの脱力旅行記〜(2006年3月 集英社:ISBN 4087804240)
    • 定金伸治松原真琴との共作。web連載を大幅に加筆修正したもの。
    • 「毒殺天使」はとるこ日記書籍化を記念した書き下ろし。
  • 銃とチョコレート(2006年5月 講談社ミステリーランド:ISBN 406270580X、2013年10月 講談社ノベルス)
  • 山白朝子短篇集 死者のための音楽(山白朝子名義 2007年11月 メディアファクトリー ISBN 978-4-840-12092-0、2011年12月 MF文庫ダ・ヴィンチ ISBN 978-4-8401-4328-8、2013年11月 角川文庫 ISBN 978-4-04-101076-1)
    • 長い旅のはじまり
    • 井戸を下りる
    • 黄金工場
    • 未完の像
    • 鬼物語
    • 鳥とファフロッキーズ現象について
    • 死者のための音楽
  • “The Book”jojo's bizarre adventure 4th another day(2007年11月 集英社 ISBN 978-4-087-80476-8、2011年12月 ジャンプ ジェイ ブックス ISBN 978-4-08-703255-0)
  • 百瀬、こっちを向いて。中田永一名義 2008年5月 祥伝社 ISBN 978-4-396-63297-7、2010年8月 祥伝社文庫 ISBN 978-4-396-33608-0)
    • 百瀬、こっちを向いて。
    • なみうちぎわ
    • キャベツ畑に彼の声
    • 小梅が通る
  • GOTH モリノヨル(2008年12月 角川書店 ISBN 978-4-048-73924-5、写真:新津保建秀
  • 角川つばさ文庫版 きみにしか聞こえない(2009年5月 角川つばさ文庫 ISBN 978-4-04-631018-7、イラスト:SHEL
    • きみにしか聞こえない
    • ウソカノ
  • 吉祥寺の朝日奈くん中田永一名義 2009年11月 祥伝社 ISBN 978-4-396-63330-1、2012年12月祥伝社文庫 ISBN 978-4-396-33802-2)
    • 交換日記はじめました!
    • ラクガキをめぐる冒険
    • 三角形はこわさないでおく
    • うるさいおなか
    • 吉祥寺の朝日奈くん
  • 魔界探偵冥王星Oシリーズのうち1作(越前魔太郎名義、2010年。複数作家の共同名義で、乙一が執筆した作品は明らかにされていない)
  • なみだめネズミ イグナートのぼうけん(2010年8月 集英社 ISBN 978-4-087-80574-1、イラスト:小松田大全
  • しあわせは子猫のかたち(2011年2月 角川つばさ文庫 ISBN 978-4-04-631146-7、イラスト:SHEL
    • しあわせは子猫のかたち
    • 失踪ホリデイ
  • 箱庭図書館(2011年3月 集英社 ISBN 978-4-08-771386-2、2013年11月 集英社文庫)
    • 小説家のつくり方(原作:黄兎『蝶と街灯』)
    • コンビニ日和!(原作:泰『コンビニ日和!』)
    • 青春絶縁体(原作:イナミツ『青春絶縁体』)
    • ワンダーランド(原作:岡谷『鍵』)
    • 王国の旗(原作:怜人『王国の旗』)
    • ホワイト・ステップ(書き下ろし、原作:たなつ『積雪メッセージ』)
      • 集英社サイト「オツイチ小説再生工場」で書かれた短編をまとめたもの。一般公募された原稿を、乙一が独自の視点で選考し大胆にリメイクするという読者参加型企画である。原作となった応募作はサイト上[9]で読むことができる。
  • ベッドタイム・ストーリー(2011年9月 星海社FICTIONS ISBN 978-4-06-138814-7、朗読:坂本真綾、イラスト:釣巻和
    • 短編小説と朗読CDとイラストレーションブックレットをパッケージ化したもの。
  • くちびるに歌を中田永一名義 2011年11月 小学館 ISBN 978-4-09-386317-9、2013年12月 小学館文庫 ISBN 978-4-09-408881-6)
  • エムブリヲ奇譚(山白朝子名義 2012年3月 メディアファクトリー ISBN 978-4-8401-4506-0)
    • エムブリヲ奇譚
    • ラピスラズリ幻想
    • 湯煙事変
    • あるはずのない橋
    • 顔無し峠
    • 地獄
    • 櫛を拾ってはならぬ
    • 「さあ、行こう」と少年が言った
  • ダイアログ・イン・ザ・ダーク(2012年10月 星海社FICTIONS ISBN 978-4-06-138842-0、朗読:栗山千明、イラスト:釣巻和)
    • 短編小説と朗読CDとイラストレーションブックレットをパッケージ化したもの。
  • Arknoah1 僕のつくった怪物(2013年7月 集英社 ISBN 978-4-08-780682-3、イラスト:toi8

単行本未収録作品

  • 動くおもちゃ(小説すばる、2000年8月号)
  • 妻の電話(小説すばる、2000年8月号)
  • 神隠し(小説すばる、2000年8月号)
  • 祝福された水(ダ・ヴィンチ、2002年11月号)
    • 後述の外部リンク先で公開されている。
  • ジョジョの奇妙な冒険 テュルプ博士の解剖学講義(読むジャンプ、2002年10月)
    • Part4のノベライズ作品だが、『The Book』には未収録。
  • F先生のポケット(ファウスト vol.2、2004年3月)
  • 子供は遠くに行った(ファウスト vol.4、2004年12月)
  • 誰にも続かない(ファウスト vol.4、2004年12月)
  • 愛すべき猿の日記(papyrus、2005年8月号 創刊号)
  • 窓に吹く風(ファウスト vol.6 SIDE-A、2005年11月)
  • UTOPIA(ライトノベルを書く!、2006年8月)
    • 袋とじ形式で執筆のメイキングも収録されている。
  • おじいさんのひげのなか(BALLAD issue#1、2009年6月)
  • 電車のなかで逢いましょう(U-cafe オツイチ特集号、2010年11月)
  • きのぼりごはん(BALLAD #issue2、2010年12月)
  • 山羊座の友人(ファウスト vol.8、2011年9月)
  • 宗像くんと万年筆事件(小説すばる、2012年2月号、中田永一名義)
  • 私のサイクロプス(Mei(冥) Ghostly Magazine for girls vol.01 創刊号、2012年10月、山白朝子名義)
  • 少年ジャンパー(FeelLove Vol.17、2012年12月、中田永一名義)

アンソロジー

  • 階段(角川スニーカー文庫『悪夢制御装置』、角川文庫『青に捧げる悪夢』に収録)
  • この子の絵は未完成(新潮文庫『七つの黒い夢』に収録)
  • 物語製造装置(ブルース・インターアクションズ『2027 ボヤボヤしてたら、すぐやってくる。2027年のお話。』に収録)
  • メアリー・スーを殺して(角川文庫『本をめぐる物語 一冊の扉』に収録)

原案

  • 密室彼女(2006年、劇団、本谷有希子
    • 出版はされていないが、上演時に会場において、乙一本人による小説形式のプロットが無料で配布された。
  • 少年少女漂流記(小説すばる
    • 著者名は古屋×乙一×兎丸古屋兎丸が作画、乙一が原作)。単行本は、2007年2月26日発売(集英社)。

映画

映像作品においては、本名の「安達寛高」名義で作品を発表している。

  • 二花子の瞳 〜にかこ、の、ひとみ〜(2002年)
    • 佐藤圭作監督作品。脚本:佐藤圭作・安達寛高
  • プールで泳いだ帰り道(2002年)
    • 上映時間5分間の自主製作作品。監督・脚本:安達寛高
  • 立体東京(2007年)
    • 赤緑メガネ(アナグリフ)を用いた3D作品。ゆうばり応援映画祭にて上映。その後、桜井亜美との上映イベント「東京小説〜乙桜学園祭〜」としてレイトショー公開。監督:安達寛高
  • ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜(2009年)
    • 佐藤信介監督作品。脚本:安達寛高、佐藤信介。
  • 一周忌物語(2009年)
    • 桜井亜美との上映イベント「天体小説〜乙桜学園祭2〜」で公開。監督・脚本:安達寛高

作品のメディア展開

映画

漫画

  • はじめ(作画:小畑健週刊少年ジャンプ
    • 週刊少年ジャンプ2003年5号(前編)と6・7合併号(後編)に掲載された読み切り漫画。
  • GOTH(作画:大岩ケンヂ月刊少年エース
    • 単行本(ISBN 978-4-047-13553-6、カドカワコミックス・エース)として出版されている。
  • 傷 -KIZ/KIDS-(あすか
  • きみにしか聞こえない CALLING YOU(あすか
    • 単行本(あすかコミックスDX)「傷 -KIZ/KIDS-」も収録。
  • きみにしか聞こえない(作画:清原紘月刊少年エース
    • 単行本(ISBN 978-4 047 13938 1、カドカワコミックス・エース)として出版されている。
  • 死にぞこないの青(作画、山本小鉄子ミステリーBst.
    • 単行本(ISBN 978-4-344-81796-8、幻冬舎コミックス)。「死にぞこないの青」「暗いところで待ち合わせ」「しあわせは子猫のかたち」の3作を収録。
  • ZOO(作画:矢也晶久ヤングジャンプ増刊『漫革』)
    • 単行本(ISBN 978-4-087-82152-9)には「カザリとヨーコ」「神の言葉」「陽だまりの詩」「ZOO」が収録されている。
  • 失踪HOLIDAY(作画:清原紘、ビーンズエース)
    • 単行本(ISBN 978-4-047-13878-0、エースコミックス)が2006年11月25日に発売された。
  • くちびるに歌を(作画:モリタイシ、月刊少年サンデー
    • 単行本1巻(ISBN 978-4-091-24405-5)2巻(ISBN 978-4-091-24607-3、共にゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)が発売されている。

絵本

ドラマCD

ラジオドラマ

テレビドラマ

  • 失踪HOLIDAY(2007年、テレビ朝日)

関連書籍

特集雑誌

  • 編集会議』2008年4月号 (宣伝会議、2008年3月) - 巻頭特集:乙一の小説公式
  • 謎詭 日本推理情報誌』Vol.3 (独歩文化、2008年12月) - 台湾で刊行されている推理小説情報誌の乙一特集号[10]。乙一訪台時のインタビューなどが掲載されている。訪台時の映像を収めたCDも付属[11]

脚注、出典

  1. テンプレート:Cite web
  2. テンプレート:Cite web
  3. 3.0 3.1 テンプレート:Cite web
  4. 4.0 4.1 テンプレート:Cite news『毎日新聞縮刷版』平成24年11月号(通巻755号)、754頁(11月20日付け夕刊4面)。
  5. 『失はれる物語』(角川文庫)あとがきより
  6. 『GOTH 夜の章』『GOTH 僕の章』(角川文庫)あとがきより
  7. 『ファウストMARvol.2』(2003年、講談社)
  8. 『暗いところで待ち合わせ』(2001年、幻冬舎文庫)あとがきより
  9. 箱庭図書館 乙一|集英社 WEB文芸 RENZABURO レンザブロー
  10. 独歩文化公式ブログ 『謎詭』Vol.3(中国語)参照
  11. 独歩文化公式ブログ 乙一訪台特別報道(中国語)でも、訪台時の様子を知ることができる。

外部リンク

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