土佐くろしお鉄道中村線

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|} 中村線(なかむらせん)は、高知県高岡郡四万十町窪川駅から高知県四万十市中村駅に至る土佐くろしお鉄道が運営する鉄道路線。旧国鉄特定地方交通線であった中村線を引き継いだ路線である。

路線データ

  • 路線距離(営業キロ):43.0km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:15駅(起終点駅含む)
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:なし(全線非電化
  • 閉塞方式:単線自動閉塞式
    • CTCPRC(中村にある「CTCセンタ」に設置[1](同社では「中村駅制御所」と称している[2])。なお、中村駅制御所開設以前は、国鉄時代から宇和島駅CTCセンターで制御が行われていた[3]。)
  • 交換可能駅・信号場:3(川奥信号場、土佐佐賀駅、浮鞭駅)
  • 最高速度
    • 窪川駅 - 土佐佐賀駅間:110km/h
    • 土佐佐賀駅 - 中村駅間:120km/h
  • 最小曲線半径
    • 窪川駅 - 伊与喜駅間:250m
    • 伊与喜駅 - 中村駅間:300m
  • 最急勾配:23パーミル(川奥信号場 - 荷稲駅間)

沿線風景

清流四万十川の河口に位置し、四国の小京都として知られた中村市(現・四万十市)への路線で、南国の海岸線を走る。土佐白浜から浮鞭までは荒磯沿いを走り、入野松原を通って中村に至る。入野松原の沖はホエールウォッチングの名所で、観光船のフリをした漁船に乗ってニタリクジラを追いかけることができる。中村駅のすぐ手前で綺麗な川を渡るが、これは四万十川の支流の後川(うしろがわ)で、四万十川本流と交わるには同駅を越えて宿毛線区間に入らなければならない。

川奥信号場 - 荷稲駅間にはループ線がある。そのほとんどは第一川奥トンネル(長さ2,031m)内に収まっているためループ区間での見せ場はないが、川奥信号場通過中に谷間を眺めると、中村方面に続く2条のレールの存在を確かめることができる。

運行形態

優等列車

転換前と同様、岡山高松高知方面からの土讃線特急「南風」「しまんと」「あしずり」が乗り入れている。2014年3月15日改正のダイヤでは「南風」が下り2本・上り3本、「しまんと」が下り1本、「あしずり」が6往復の運行となっている。そのうち「南風」のうち1往復、および「あしずり」のうちの上り1本は宿毛線に直通する。この直通運転のため、土佐くろしお鉄道も四国旅客鉄道(JR四国)と同形の特急用車両(2000系気動車)を4両保有している。以前はJR所有の車両と完全に共通運用されていたが現在は4両ともアンパンマン列車となっており、一応運用は分けられている。

2012年3月17日のダイヤ改正で高松駅からの特急「しまんと」が高知駅発着に統一されたことにより、高知駅以西の運用を「あしずり」に置き換える形で「しまんと」の中村線および宿毛線内での運転が終了していた。同ダイヤ改正以降、高知駅では「しまんと」と「あしずり」が同一ホームでの対面乗り換えとされたため、一定の利便性は確保されていた。2014年3月15日のダイヤ改正で「しまんと」1号が「あしずり」3号と統合されて高松発中村行きとなり、「しまんと」の中村線乗り入れが復活した。

普通列車

ワンマン運転の各駅停車が窪川 - 中村・宿毛線宿毛間で運転されている。窪川 - 若井(川奥信号場)間は、土佐くろしお鉄道の列車のほかに、JR予土線の列車も乗り入れている。窪川 - 中村間での運行本数は1日下り8本、上り9本(2014年3月15日改正時点)であり、下りは特急よりも少ない。

歴史

事実上国鉄土讃本線の延長線として建設された路線(改正鉄道敷設法別表第105号の3「高知県窪川付近ヨリ中村至ル鉄道」)であり、運行上も一体であったが、土讃本線に編入されず、独立の線名を名乗った。このことが、後に赤字83線、さらに特定地方交通線に指定される原因となる。

国鉄再建法施行により1986年に第3次特定地方交通線に指定、1988年に土佐くろしお鉄道に転換された。また、日本鉄道建設公団建設線を引き継いで開業した宿毛線は、中村線の延長線である。

  • 1963年昭和38年)12月18日:中村線窪川 - 土佐佐賀間(20.7km)開業。後に開通する予土線との分岐点・川奥信号場までは土讃本線(現・土讃線)の延長と見なされ、窪川 - 若井間には多度津起点200kmの距離標があった。
  • 1968年(昭和43年)9月:赤字83線の一つに選定される(1972年計画中止)。
  • 1970年(昭和45年)10月1日:土佐佐賀 - 中村間(22.7km)開業(全通)。
  • 1972年(昭和47年)3月15日:ダイヤ改正に伴い、特急「南風」の運行開始(高松 - 窪川 - 中村)。
  • 1974年(昭和49年)3月1日CTC化。
  • 1982年(昭和57年)11月15日:東大方駅を有井川駅に改称。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:貨物営業廃止。
  • 1986年(昭和61年)5月27日:廃止承認(第3次廃止対象特定地方交通線)。
  • 1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化により四国旅客鉄道に承継。
  • 1988年(昭和63年)4月1日:JR中村線廃止。土佐くろしお鉄道中村線(43.0km)開業。営業キロ改定で国鉄・JR時代に比べ全線で0.4km短縮。古津賀駅新設。また、乗り入れの急行「あしずり」は快速列車になる。乗り入れの特急はグリーン車も含めて線内は全席自由席となる。
  • 1990年平成2年)11月21日:「あしずり」が特急列車になり、快速列車が廃止になる。
  • 1993年(平成5年)10月1日:佐賀公園駅新設。
  • 1995年(平成7年)4月1日:乗り入れの特急の指定席扱いを導入。
  • 1996年(平成8年)12月18日:中村にCTCセンタ開設、全線のCTC制御を中村から実施[1]
  • 1997年(平成9年)10月1日:土佐くろしお鉄道宿毛線開業。中村線特急列車110km/h運転開始。中村線乗り入れの特急列車8往復のうち6往復が宿毛駅までの運転となる。中村駅CTCセンターから全線のPRC制御を開始[1]
  • 2003年(平成15年)
    • 4月22日:海の王迎駅新設。
    • 12月8日:荷稲 - 伊与喜間で大規模な土砂崩壊が発生し、その区間の列車運行が不通となる。11月27日 - 11月30日まで続いた豪雨が、連続雨量541mmに達し、地山水圧の上昇により発生。
  • 2004年(平成16年)1月10日:荷稲 - 伊与喜間運転再開。
  • 2006年(平成18年)3月18日:各駅停車の運行本数を削減、最終を3時間繰り上げる。
  • 2007年(平成19年)3月18日:宿毛線乗り入れの特急列車5往復のうち3往復が中村駅までの運転となる。
  • 2010年(平成22年)3月13日:宿毛線乗り入れの特急列車が2往復から3往復に増加、古津賀に特急列車停車開始(上り1本のみ)。
  • 2012年(平成24年)3月17日:中村線乗り入れの特急列車は下り10本、上り9本となり、うち宿毛線乗り入れの特急列車は下り4本、上り3本となる。ただし、下り1本は毎日運転の臨時列車として運転。
  • 2014年(平成26年)3月15日:中村線乗り入れの特急列車は9往復となり、うち宿毛線乗り入れの特急列車は下り1本、上り2本となる。中村線区間で夜間の普通列車1往復減便。

駅一覧・接続路線

全駅高知県に所在。

駅番号 駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 所在地
TK26 窪川駅 - 0.0 四国旅客鉄道:土讃線(K26) 高岡郡四万十町
TK27 若井駅 4.4 4.4 四国旅客鉄道:予土線(G27)
  川奥信号場 - (8.0) 四国旅客鉄道:予土線の実際の分岐点 幡多郡黒潮町
TK28 荷稲駅 9.4 13.8  
TK29 伊与喜駅 4.3 18.1  
TK30 土佐佐賀駅 2.7 20.8  
TK31 *佐賀公園駅 2.1 22.9  
TK32 土佐白浜駅 1.2 24.1  
TK33 有井川駅 3.5 27.6  
TK34 土佐上川口駅 1.6 29.2  
TK35 *海の王迎駅 0.9 30.1  
TK36 浮鞭駅 1.6 31.7  
TK37 土佐入野駅 2.6 34.3  
TK38 西大方駅 2.9 37.2  
TK39 *古津賀駅 3.7 40.9   四万十市
TK40 中村駅 2.1 43.0 土佐くろしお鉄道:宿毛線(TK40)
*印は、転換時(後)の新設駅

脚注

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関連項目

テンプレート:赤字83線

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  1. 1.0 1.1 1.2 テンプレート:Cite journal
  2. 沿革(企業情報) - 土佐くろしお鉄道(2013年11月12日閲覧)
  3. 鉄道ピクトリアル』1989年3月臨時増刊号(No.509) p.168