上布

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

上布(じょうふ)は、細い糸を平織りしてできる、ざらざらした張りのある上等な麻織物。縞や絣模様が多く、夏用和服に使われる。

主な産地

新潟県越後地方で生産される。雪晒し(早春に雪の上でとから蒸発した水分に強い紫外線が当たることでオゾンが発生し漂白)をすることが特徴である。重要無形文化財に指定されている。
沖縄県宮古島で生産される。江戸時代薩摩藩の琉球王国支配下では、人頭税の上納品にもなった。手績みの苧麻糸によって作られる錆色(青色)の織物。甘藷で作った糊をつけ、砧で打ってロウを引いたような光沢ができることが特徴。重要無形文化財に指定されている
滋賀県湖東地方で生産される。かつて近江商人によって日本各地に流通した。

関連項目

外部リンク