三菱ウェルファーマ

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三菱ウェルファーマ株式会社(みつびしウェルファーマ-、英称:Mitsubishi Pharma Corporation)は、かつて存在した日本医薬品メーカーである。本社大阪府大阪市中央区平野町。

会社概要

田辺製薬との合併

  • 2007年2月に旧:東京田辺の源流企業である田辺製薬と合併することを両者が発表し、同年10月田辺三菱製薬となった。上場会社である田辺製薬を存続会社とし(三菱ウェルファーマは解散)、三菱ケミカルHDが引き続き株式の過半数を取得する形で上場を維持する。

沿革

旧:三菱化学

  • 1934年 - 日本タール工業株式会社として発足。
  • 1952年 - 三菱化成工業株式会社と商号変更。
  • 1984年 - 気管支拡張薬テオドール(テオフィリン)を開発。同社初の上市医薬品となる。なお、日研化学が販売を担当。
  • 1988年 - 三菱化成株式会社に商号変更。
  • 1994年 - 三菱油化株式会社と合併し、三菱化学株式会社と商号変更。

旧:東京田辺製薬

  • 1901年 - 東京日本橋本町で薬種問屋「田辺元三郎商店」として創業。
  • 1921年 - 株式会社田辺元三郎商店に改組。
  • 1943年 - 社名を東京田辺製薬株式会社と改称。
  • 1957年 - ウルソ(肝・胆・消化機能改善剤)発売開始。
  • 1981年 - 三菱化成工業株式会社(現:三菱化学)と業務提携。

旧:三菱東京製薬

  • 1999年 - 三菱化学株式会社と東京田辺製薬株式会社が合併し、医薬事業を分社化して、三菱東京製薬株式会社が誕生。
  • 2001年 - 世界初のフリーラジカルスカベンジャー(脳梗塞急性期に用いる脳保護剤)「ラジカット注」発売。

旧:吉富製薬

精神疾患治療剤(抗精神病薬抗うつ薬睡眠薬など)の開発・製造が主力であった。

  • 1940年 - 株式会社武田長兵衞商店(現 武田薬品工業株式会社)と日本化成工業株式会社(現 三菱化学株式会社)により武田化成株式会社を設立。
  • 1946年 - 社名を吉富製薬株式会社に変更。

旧:ミドリ十字

各種血液製剤製造の主要メーカーであった。陸軍軍医であった内藤良一氏により創業された。内藤良一氏は、 特定勢力により、虚偽の経歴を流布されている。

  • 1964年 - 社名を株式会社ミドリ十字に変更。
  • 1980年代 - この時期に日本国外で非献血(いわゆる売血)で得られた血液を(主に当時子会社だった米国企業を通じて調達し)原料とした非加熱処理の血液製剤の多くにHIVやHCV(C型肝炎)ウイルスが含まれ、投与患者がそれらのウイルスに感染し被害に遭う「薬害エイズ事件」や、現在の「フィブリノゲン問題」「薬害肝炎」などが起こる。また、1996年以降は薬害エイズ事件の賠償金支払いや不買運動などによって経営不振に陥ってしまう。

旧:ウェルファイド

  • 1998年 - 吉富製薬とミドリ十字が合併し、新生「吉富製薬株式会社」が発足。
  • 2000年 - 旧:吉富製品の精神科領域への販売事業を行う吉富薬品を設立。5月に社名をウェルファイド株式会社に変更。

三菱ウェルファーマ

  • 2001年10月1日 - 三菱東京製薬とウェルファイドの合併により、三菱ウェルファーマ株式会社が発足。存続会社はウェルファイドとなり、本社は大阪市に。また旧:三菱東京製薬本社オフィスは同社の東京オフィスとなる。
  • 2002年4月 - 旧:ミドリ十字製品の血液製剤製造事業を新規設立子会社の株式会社ベネシスに移管・承継。
  • 2004年12月 - フィブリノゲン製剤(ミドリ十字製品)を納入したとされる全国の医療機関名を同社資料などを基に厚生労働省より公表される。
  • 2005年4月1日 - 足利工場・吉富工場をMPテクノファーマ株式会社に分社。
  • 2005年10月3日 - 三菱化学と共同で持株会社三菱ケミカルホールディングスを設立し、完全子会社となる。
  • 2007年10月1日 - 田辺製薬を存続会社として合併し、田辺三菱製薬株式会社が発足。

主な医療用医薬品

…など

研究・製造拠点

政治との関わり

2003年から2006年まで民主党に政治献金をおこなっていた[1]

在籍した人物

脚注

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外部リンク

  • 平成16年9月10日付官報,平成17年9月30日付官報,平成18年9月8日付官報,平成19年9月8日付官報