三神一体

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左から、ブラフマー、シヴァ、ヴィシュヌ


三神一体(さんしんいったい、サンスクリットत्रिमूर्ति)はヒンドゥー教において、3人の神ブラフマーヴィシュヌシヴァが本来は1体であるとする近世以降の考え。トリムルティ (Trimurti) ともいう。

1人の神が次の3つの役割に応じて、3人の神として現れるという。

起源

後期の古代ウパニシャッドマイトリ・ウパニシャッドにトリ・グナ説と3つの神の対応がある。

トリ・グナ説では、全てのものが「タマス(闇い質)」、「ラジャス(激しい質)」、「サットヴァ(純粋な質)」の3つの質からなる。このトリ・グナに3つの神を結びつけて、「ルドラ(シヴァ)とタマス」、「ブラフマーとラジャス」、「ヴィシュヌとサットヴァ」に対応させている。

また、宇宙の真理の音であるオームが aum の3つの音に3つの神を対応させ、a をブラフマー、u をルドラ、m をヴィシュヌともしている。

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