一畑電気鉄道
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(一畑軽便鉄道から転送)
一畑電気鉄道株式会社(いちばたでんきてつどう、テンプレート:Lang-en-short)は、島根県東部を中心に事業を展開している一畑グループ各社を統括する持株会社である。本社は島根県松江市中原町49番地。
社名は、出雲市にある一畑寺(一畑薬師)への参詣者輸送を目的とした鉄道を計画したことに由来している。
なお、路線・車両など鉄道事業についての詳細は持株会社化前を含めて一畑電車を、バス事業については同じく一畑バスなどの事業子会社の記事を参照のこと。
歴史
- 1912年(明治45年)4月6日: 一畑軽便鉄道株式会社を創立[1]。
- 1914年(大正3年)4月29日: 出雲今市(現在の電鉄出雲市) - 雲州平田間を開業。
- 1915年(大正4年)2月4日: 雲州平田 - 一畑間を開業。
- 1925年(大正14年)7月10日: 社名を一畑電気鉄道株式会社に改称(10日実施、15日届出)。
- 1927年(昭和2年)10月: 直流1500V電化。
- 1928年(昭和3年)4月5日: 小境灘(現在の一畑口) - 北松江(現在の松江しんじ湖温泉)間を開業。
- 1928年(昭和3年)7月14日: 島根鉄道が荒島 - 出雲広瀬間を開業。
- 1930年(昭和5年)2月2日: 川跡 - 大社神門(現在の出雲大社前)間を開業。
- 1932年(昭和7年)12月12日: 大社宮島鉄道が出雲今市 - 出雲須佐間を開業。
- 1934年(昭和9年)9月4日:一畑ケーブルより鉄道敷設権(簸川郡東村地内 鋼索線)譲受[2][1]。
- 1936年(昭和11年)9月15日: 鉄道免許失効(簸川郡東村地内 鋼索線 指定ノ期限マテニ工事施工認可申請ヲ為ササルタメ)[3]。
- 1938年(昭和13年)6月9日: 大社宮島鉄道は出雲鉄道に改称。
- 1944年(昭和19年)12月10日: 小境灘 - 一畑間を営業休止。
- 1944年(昭和19年)10月31日: 伯陽電鉄(米子市 - 法勝寺間、後の日ノ丸自動車法勝寺電鉄線)と広瀬鉄道が合併し山陰中央鉄道となる。
- 1948年(昭和23年)4月1日: 山陰中央鉄道の広瀬線を島根鉄道として分離。
- 1954年(昭和29年)5月1日: 一畑電気鉄道は出雲鉄道を吸収合併し、立久恵線(非電化)とする。
- 1954年(昭和29年)12月1日: 一畑電気鉄道は島根鉄道を吸収合併し、広瀬線(直流600V電化)とする。
- 1960年(昭和35年)4月26日: 休止中の一畑口 - 一畑間を廃止。
- 1960年(昭和35年)6月19日: 広瀬線を廃止。
- 1960年(昭和35年)10月: 一畑パーク(遊園地)開園。
- 1962年(昭和37年)3月28日: 一畑自動車道(一畑口 - 一畑薬師)開業。
- 1964年(昭和39年)7月19日: 災害のため立久恵線を休止。
- 1965年(昭和40年)2月18日: 休止中の立久恵線を廃止。
- 1968年(昭和43年)3月: 出雲市自動車部から市営バス事業を譲受。
- 1971年(昭和46年)12月: タクシー事業を松江一畑タクシー(現松江一畑交通)、出雲一畑タクシー、平田一畑タクシー(ともに現出雲一畑交通)に譲渡。
- 1979年(昭和54年)8月: 一畑パーク閉園。
- 1979年(昭和54年)9月24日: 一畑自動車道廃止、一般自動車道事業から撤退。
- 1995年(平成7年)12月1日: 隠岐営業所を隠岐一畑交通として分社。出雲管内の大田線(9号線経由)を口田儀の越堂(こえどう)までに短縮し田儀線に変更。
- 1996年(平成8年)5月1日: 三成営業所を仁多交通(現奥出雲交通)と日ノ丸自動車(旧横田町域)にそれぞれ移管。
- 1998年(平成10年)10月1日: 平田市(現出雲市)の路線を廃止。平田市生活バス(現平田生活バス)が運行。
- 1999年(平成11年)12月1日: 木次町(現雲南市)の路線を廃止。木次町民バス(現雲南市民バス)が運行。
- 1999年(平成11年)12月31日: 広島営業所を廃止。
- 2000年(平成12年)4月1日: 松江営業所・出雲営業所の乗合バス事業を一畑バスとして分社。広瀬営業所を安来能義広域行政組合(現安来市広域生活バス)に譲渡。
- 2006年(平成18年)4月1日: 一畑電気鉄道が持株会社に移行。鉄道事業を新設の一畑電車へ、航空代理事業を一畑トラベルサービスへ、貸切バス事業(一畑観光バス)を一畑バス・松江一畑交通・出雲一畑交通へ、人材派遣業を一畑プランニングへ、ホテル事業(ツインリーブスホテル出雲)をホテル一畑へ、外食事業(レストラン神名火・松江堀川地ビール館・喫茶アゼーリア)をいずもへそれぞれ移管。
- 2008年(平成20年)12月: ミツワタクシーの全株式を取得し、系列化。
一畑グループ
- 一畑電車
- 一畑バス
- 松江一畑交通
- 出雲一畑交通
- 隠岐一畑交通
- 奥出雲交通(第三セクター、奥出雲町が96%、一畑電気鉄道が4%を出資)
- 双葉タクシー
- ミツワタクシー
- 一畑百貨店(三越と業務提携。三越は一畑電気鉄道に出資している)
- 一畑友の会
- ホテル一畑
- 一畑トラベルサービス
- いずも(観光センターいずも・レストラン神名火・アゼーリア・松江堀川地ビール館)
- カーテックス一畑(旧一畑自動車整備)
- 平田自動車教習所
- 一畑工業
- 一畑不動産
- 一畑住設
- 一畑プランニング
かつては旧島根ヤナセ(メルセデス・ベンツ島根、後のカーテックス一畑→現シュテルン島根)も加盟していたが、2006年10月にカーテックスから独立し[4]、現在はサンヨーオートセンターのグループ会社となっている。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 『地方鉄道及軌道一覧 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ↑ 「鉄道敷設権譲渡」『官報』1934年8月14日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ↑ 「鉄道免許失効」『官報』1936年9月15日(国立国会図書館デジタル化資料)
- ↑ 一畑グループの歩み