ロンドン・アイ

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カプセルは32個設置され、各々約25人の搭乗が可能である。

ロンドン・アイLondon Eye)は、イギリスロンドンにある観覧車ミレニアム記念事業により、1999年末に開業した。

概要

直径135m、カプセル1個当たり定員(25人)は共に開業当時世界一であったが、2008年3月1日から営業開始したシンガポール・フライヤー(直径150メートル、カプセル1個当たり定員28人)にその座を奪われた。なお、開業に際しては観覧車の駆動方式に関する特許が切れた直後に営業を開始する(特許に抵触する物を作っても営利目的で稼動させなければ抵触しない)、という、法の穴を付いた手段をとっている[1]

テムズ川沿いサウスバンクジュビリー・ガーデンズ内にある。隣地にはカウンティ・ホールがあり、対岸のウェストミンスターに位置する国防省と向かい合っている。ブリティッシュ・エアウェイズがスポンサーの頃はB.A. ロンドン・アイが正式名だったが、2011年1月20日にEDF Enegyが3年間のスポンサー契約を結んだため、現在の正式名はEDF Energy ロンドン・アイである。

設計は建築家デイヴィッド・マークスとジュリア・バーフィールド。乗客を乗せるカプセルは32個で、それぞれに空調が付いている。ただし夏場はガラス張りのカプセルゆえに温室状態になることもしばしば。カプセルは通常のように懸下されるのではなく、ホイールの外側に出ているため、頂上付近でも視界が妨げられることがない。ゴンドラの周速度は秒速0.26m(時速0.9km)で、1周に約30分を要する。高齢者や障害者を乗せる場合を除き、乗降のために止まることはない。

ロンドン・アイはテムズ川の上で建設され、完成後にクレーンで河岸に釣り上げられた。使用された鋼の総重量は1,700tにのぼる。1999年12月31日トニー・ブレア首相も参席して開業式が行われたが、技術的問題のため一般客への開放は2000年3月にずれ込んだ。その後はロンドンの主要な観光施設として人気を博し、2002年7月までで乗客数は累計850万人に達した。

設置後も移設可能な設計であり、当初は5年間だけの営業許可になる予定であったが、のちに恒久的な施設として地元ランベス区議会の同意を得た。

入場期間は夏季(6月9月)10:00~21:00、冬季(10月5月)10:00~20:00、となっている。年中無休。搭乗料金は一般大人17ポンド、優先搭乗27ポンド。

現在、ロンドン・アイは世界最大の観覧車としてギネスブックに登録されているが、2008年3月1日にこれを上回る大きさのシンガポール・フライヤーがシンガポールで開業したほか、ラスベガス上海でも、ロンドン・アイを凌ぐ規模の観覧車が次々に計画されている。

出典

  1. ビートたけしの!こんなはずでは!! 2004年5月1日放送分テンプレート:出典無効

外部リンク

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|-style="text-align:center" |style="width:30%"|先代:
パレットタウン大観覧車 |style="width:40%; text-align:center"|世界最大の観覧車
2000-2006 |style="width:30%"|次代:
南昌之星

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