レム

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テンプレート:Infobox レム (REM, rem) は、線量当量(生物体における放射性粒子吸収線量)の単位である。REMは「roentgen equivalent in man and mammal」の略である。

吸収線量1ラド (rad) のX線の線量当量が1レムと定義される。それ以外の放射線は、放射線の種類ごとに定められた生物学的効果比率 (RBE) を線量当量に乗じて得る。(つまり言い換えれば、X線のRBEは 1 rem/rad である)

レントゲン(R)単位で計測した照射線量に、放射線の種類ごとの生物学的影響の程度を表す係数を乗じても求められる。重みづけ系数rW=1としたとき、1レムは1.07185レントゲンとなる。

ラドはMKS単位ではない(CGS単位でもない)ので、ラドもレムも国際単位系(SI)には導入されていない。SIにおける線量当量の単位はシーベルト(Sv)であり、1シーベルトは100レムである。(1Sv=100rem 1mSv=100mrem)

レムは日常の放射線を表すには大きすぎるので、その1000分の1のミリレム(mrem)も広く使われていた。

テンプレート:放射線