レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン

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テンプレート:Infobox Musician レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンRage Against the Machine)はアメリカ合衆国ロックバンド1990年カリフォルニア州ロサンゼルスで結成された。英語圏ではRATM、日本においてはレイジという略称で呼ばれる。

レッド・ツェッペリンパブリック・エナミーの融合」と呼ばれる特徴的なサウンドと、マルコムXチェ・ゲバラマーチン・ルーサー・キング・ジュニアなどから思想的影響を受けた政治メッセージを持つ歌詞が特徴。彼らのライヴにおいてはしばしばゲバラの肖像画が掲げられ、アンプの前などに星条旗が逆さまに吊るされた。また、ムミア・アブ=ジャマールの釈放を求めたり、無料の反戦コンサートを開いたりする[1]など、音楽の枠にとどまらず実際に政治活動も行っている。

2000年に解散したが、2007年に再結成し、2012年現在もライヴを中心に活動している。

来歴

1991年ザック・デ・ラ・ロッチャ(ボーカル)トム・モレロ(ギター)、ティム・コマーフォード(ベース)、ブラッド・ウィルク(ドラム)の四人によって結成される。翌1992年に12曲入りのデモテープを制作し、約5000本を売る[2]。これによりレコード会社の関心を集め、「創作活動の最大限の自由」を条件にエピック・レコードと契約。先のデモテープに収録された曲を中心にデビューアルバムのレコーディングに入る。

同年11月3日、一作目となる『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン』を発表。過激で政治的な歌詞をラップするボーカル、ブラッシングやスイッチング奏法などを駆使した変態的なギター、重いグルーヴを醸し出すリズム隊によるサウンドは、のちのミクスチャー・ロックオルタナティブ・ロックの先駆けとなった。また、アルバムのジャケットには抗議の焼身自殺をするティック・クアン・ドックの衝撃的な写真が使われた。同作は500万枚のセールスを記録し、90年代ロックの金字塔として評価される名盤となった[3]

4年後の1996年4月には二作目『イーヴィル・エンパイア』をリリース。ビルボード1位を記録。1999年にはウッドストック 1999に出演し、「キリング・イン・ザ・ネーム」の演奏中に逆さに吊るした星条旗を燃やした。同年には三作目となる『バトル・オブ・ロサンゼルス』を発表。収録曲「スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイア」のPVの監督にマイケル・ムーアを起用した。

2000年にボーカルのザックが脱退したことに伴い解散。ザック以外の3人は、サウンドガーデンクリス・コーネルと共にオーディオスレイヴを結成したが、2007年に活動休止。なお、レイジが活動休止中の2001年起きた9.11テロの後、歌詞の内容が問題となったことでアメリカのラジオ局はバンドの全楽曲の放送が一時的に自粛された。

2007年1月23日に、コーチェラ・フェスティバルで復活[4]。そのまま世界ツアーを展開し、翌年2月には8年ぶりの来日公演を行なっている。

2012年には『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン』の20周年記念盤をリリース。一方で、かねてより噂になっていた新作の発表の可能性はトム・モレロによって否定された[5]

メンバー

ディスコグラフィー

来日公演

7月25日 富士天神山スキー場
  • 1999年 フジ・ロック・フェスティバル'99
7月30日 苗場スキー場
6月24日・25日 幕張メッセ国際展示場、27日 マリンメッセ福岡、28日 大阪城ホール
2月7日 大阪城ホール、2月9日・10日 幕張メッセ

脚注

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関連項目

外部リンク

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  3. レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、90年代ロックの金字塔『Rage Against the Machine』20周年記念盤リリース決定 barks 2012-10-12
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