メトロセブン

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メトロセブンあるいは環七高速鉄道(かんななこうそくてつどう)は、東京都特別区の都心部から約10km圏の北東部地域を結ぶ環状鉄道計画。北区赤羽駅江戸川区葛西臨海公園駅を結ぶ予定である。

概要

主に環七通り=都市計画道路環状7号(都道318号)の地下を利用する。当計画の名称はここからとられた。

当初の足立区葛飾区江戸川区の各地域を結ぶ構想から、現在では足立区西側に隣接する北区の赤羽駅まで延伸の上、同駅より西部地域を環状に結ぶエイトライナーと連絡し、特別区の外周部を相互に連絡する鉄道計画に発展した。

現在、JR山手線とJR武蔵野線の間には環状鉄道がないため、新たな環状鉄道を作ることで以下の効果が見込まれている。

  • 山手線と武蔵野線の間の環状鉄道空白地帯の解消
  • 環状方向の移動利便性の向上
  • 既存鉄道の混雑緩和
  • 環状方向の地域の結束強化と活性化

設置駅(想定)

促進協議会が挙げている設置駅は以下の通り。当然これは暫定的な方針であり、今後の計画の進展によっては変更されることも大いにありうる。(強調表記は結節駅。それ以外は中間駅)

課題

現在想定されている地下路線構想をそのまま実現しようとすれば、当然莫大な建設資金と運営資金が必要となるだけでなく、既存の交通機関との競合なども絡む。また新路線導入空間となる環状七号線は、交差する道路や鉄道と立体交差となる区間が多く、それら既存の構造物との空間上の調整を図ると同時に、地下構造物の埋設状況や軟弱地盤の調査などを行い、高架路線、地上路線、地下路線のいずれを採用するかなどを具体的に検討していく必要がある。

シャトルセブン

路線が計画されている江戸川区は、JR総武線東京メトロ東西線都営地下鉄新宿線など、東西方向の鉄道網が発達しているものの、南北方向の鉄道は運行していない。そのため、南北交通の充実という点で当路線計画に対する期待が高い。

江戸川区では、南北交通の充実という課題を解決するため、2007年からバス路線「シャトルセブン」の試験運行を開始した。京成バス江戸川営業所が車両の運行を行い、経由地は当路線計画とほぼ同じで、亀有駅・小岩駅 - 一之江駅 - 葛西駅 - 葛西臨海公園駅 - 東京ディズニーリゾートとなっている。2009年から正式路線として運行を行っている。

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関連項目