メチルイソブチルケトン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox 化合物 メチルイソブチルケトン (methyl isobutyl ketone、MIBK) はケトンに分類される有機溶媒の一種。示性式は CH3C(=O)CH2CH(CH3)2IUPAC命名法では 4-メチル-2-ペンタノン (4-methyl-2-pentanone) と表される。イソプロピルアセトン (isopropylacetone) とも呼ばれる。

特有の甘い匂いのする無色の液体で、沸点 116.2 ℃、融点 -84 ℃、引火点 17 ℃、発火点 457 ℃。アセトンなどの他のケトン類とは異なり、には溶けにくい。

消防法による危険物(第4類引火性液体、第1石油類非水溶性液体)に指定されている。日本の悪臭防止法では特定悪臭物質に指定されている。

ニトロセルロースなどの溶媒として、あるいは塗料、接着剤の成分として広く用いられる。また、ニオブタンタルを鉱物から分離する際にも用いられる。

製法

メチルイソブチルケトンはアセトンより 3段階の過程で製造される(下図)。

まず 2分子のアセトンをアルドール反応させてジアセトンアルコールとすると、容易に脱水されてメシチルオキシドに変わる。メシチルオキシドを水素化すると、メチルイソブチルケトンが得られる。

Synthesis of MIBK from acetone

外部リンク

テンプレート:Chem-stub