メダン

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テンプレート:世界の市 メダンテンプレート:Llang)は、インドネシアスマトラ島東北部に位置する都市である。北スマトラ州の州都であり、かつ、デリ・セルダン県の県庁所在地となっている。

スマトラ島最大の都市で、人口規模からいえば、ジャカルタ(首都)、スラバヤ(東ジャワ)、バンドゥン(西ジャワ)に次ぎ、インドネシア第四の都市である。面積265km²、人口約210万人。

歴史

もともとはマレー人の小村で、都市としての歴史は比較的浅い。16世紀には村として存在していたものの、発展し始めたのは19世紀後半のことである。オランダ領東インド時代、植民地宗主国オランダをはじめとするヨーロッパ系の民間資本が、東スマトラ一帯でタバコ、ゴム、茶などのプランテーション農園を開発した。メダンはそれらの商品作物の中心的集荷地となり、各種企業や政府機関も進出して、スマトラ島東北部の中心地として発展したのである。

また、プランテーションで大規模な労働力需要が発生したため、域外から多数の華人ジャワ人の移民労働者が東スマトラに移入した。その結果、現在でも都市の人口構成においては華人・ジャワ人の割合は高い。

運輸・交通

  • ブラワン港:プランテーション作物の輸出港。メダンからは北方に25kmほど離れている。ジャカルタやペナン島からの旅客フェリーが就航している。
  • クアラナム国際空港:2013年に開港した空港。シンガポールクアラルンプール等との国際定期便、ジャカルタ、バンダアチェ等との国内定期便などがある。また空港からメダン市内までの連絡鉄道(エアポートレールリンクサービス)2013年7月25日に開通し利便性が向上した。
  • ポローニャ国際空港:市内南部にあった空港。

他に鉄道が、Belawan(ブラワン)、・Rantauprapat(ランタウ・ブラパット)・Tanjungbalai(タンジュン・バライ)・シアンタール・Binjai(ビンジャイ)などと繋がっており、総延長は約350km、そのほとんどが貨物輸送でしめられている。

嘗てはBanda Aceh(バンダ・アチェ)まで続く総延長450km、750mmゲージの軽便鉄道が存在したしていたが1982年ごろに運行を中止した。

建築物

オランダ植民地時代の古い建築物が多数残されている。例えば、市庁舎、中央郵便局、給水塔などである。市内の歴史地区にはスルタンの住居や1906年に建てられた大モスクなどがある。

教育・研究

  • 北スマトラ大学(Universitas Sumatera Utara)--国立の総合大学。略称は「USU」。
  • メダン国立大学(Universitas Negeri Medan) --旧メダン教育大学(Institut Keguruan Ilmu Pendidikan Medan、IKIP-Medan)。略称は「UNIMED」。
  • HKBPノメンセン大学(Universitas HKBP Nommensen)--私立大学。

姉妹都市

関連項目

外部リンク

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