ムアンスコータイ郡

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テンプレート:Coor title dms テンプレート:Thaimueang テンプレート:Infobox ムアンスコータイ郡タイ北部にある郡(アンプー)。スコータイ県の県庁所在地(ムアン)でもある。大きく旧市街と新市街に分かれており、新市街から西に12kmほどの地点に旧市街があり、ユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されたスコータイ歴史公園がある。

名称

県名の後ろにthaiが付いているが、国名のタイとは関係ない。県名はサンスクリット語のsukha udaya(สุขา อุทัย)が融合して、タイ語風に訛ったもので、「幸福の誕生」を意味する。

歴史

歴史は古く、5世紀頃にはプラヤー・パーリーラーチャーが国を建てたとするタイの北方の文献が存在するが、実証を得ない。プラ・ルワン伝説によれば、11世紀ごろには国が建っていたとするが、あくまで伝説でありこれも実証を得ない。いずれにせよ、この地は当時より交易の要所であり、ずっと西進すればベンガル湾にまで到達できた上、スリランカや南インドの港市とも交流があったと推測される。13世紀スコータイ王朝シーインタラーティット王によって建てられる頃には、既にクメール王朝下で旧市街は都市として機能したと考えられており、その後、スコータイ王朝はアユタヤー王朝によって吸収され消滅するが、アユタヤー王朝下でも地方中核都市として機能していた。1767年ビルマ軍の侵略によって、旧市街は壊滅寸前にまでおちいったが、トンブリー王朝をへてチャクリー王朝が成立すると、チャックリー王朝初代の王ラーマ1世ヨム川沿いに市街地を移し、新市街を形成した。瓦礫と化した旧市街から、遺跡の煉瓦が首都建設のため持ち去られた。

1896年現在のムアンスコータイ郡にあたるスコータイ郡が成立、1932年にはスコータイが県はサワンカローク県(すでに廃止、現在はスコータイ県)に編入され、市街地はスコータイターニーと名を変えた。後、1949年にスコータイは再編成され、ムアンスコータイ郡は県庁所在地になりスコータイ県が成立した。

地理

市内の重要な水源としてヨム川があり、稲作に適した地形である。

経済

市内のほとんどの産業は農業である。

交通は南北に国道101号線がとっており、北はウッタラディットプレー方面に通事南はカムペーンペット方面に通じている。国道12号線が東西に通っており、東はピッサヌローク方面に、西はターク方面に通じている。

行政区分

市内は10のタムボンに分かれ、その下位に97の村(ムーバーン)がある。郡内には3つの自治体(テーサバーン)があり以下のようになっている。

また、スコータイ市内には9つのタムボン行政体が置かれている。以下は市内のタムボンの一覧である。

  1. タムボン・ターニー (ตำบลธานี)
  2. タムボン・バーンスワン (ตำบลบ้านสวน)
  3. タムボン・ムアンカオ (ตำบลเมืองเก่า)
  4. タムボン・パーククウェー (ตำบลปากแคว)
  5. タムボン・ヤーンサーイ (ตำบลยางซ้าย)
  6. タムボン・バーンクルワイ (ตำบลบ้านกล้วย)
  7. タムボン・バーンルム (ตำบลบ้านหลุม)
  8. タムボン・ターンティア (ตำบลตาลเตี้ย)
  9. タムボン・パークプラ (ตำบลปากพระ)
  10. タムボン・ワントーンデーン (ตำบลวังทองแดง)

スコータイを舞台とした作品

その他のスコータイ

外部リンク

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