ミナミジサイチョウ

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テンプレート:生物分類表 ミナミジサイチョウ学名:Bucorvus caferシノニムBucorvus leadbeateri)は、鳥類の一種。地上性の肉食のサイチョウ類。草原の掃除屋という異名を持つ。

Sibley分類体系上の位置

テンプレート:Sibley

形態

南アフリカのサバンナに生息し、成鳥は体長約90~130センチ、体重は6kg前後、翼を広げれば2メートル近くになる。くちばしはサイの角のように長く硬く発達している。喉袋と目の周りだけが鮮やかに赤く、睫毛が長いのが特徴で、ほかはほぼ全身真っ黒である。2歳ぐらいまでは喉袋も小さく、黄色身がかかっている。

生態

アカシアなど木の上に巣を設け、飛翔能力はあるものの地上を徘徊し、地中に潜むフンコロガシトカゲクモなど昆虫類カエルヒョウモンガメ甲羅を割り、食す。メスは大人になると出て行くが、オスはメスより平均4~6年ほど親元に残り、自分より後から生まれた雛がいると、親と同様にエサをヒナへ運ぶ。夜は天敵に狙われぬよう、木の上で寝る。メスは雛がいるときは早朝を除いてほとんど巣から離れない。オスと獲物を捕りにサバンナに出るときは空腹のため、オスが捕まえた獲物をひたすらもらい、時には子供のオスが取った獲物をもらうこともある。寿命は50年近くある。

発見

2009年8月に日本での繁殖が確認される。

画像

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