マリ連邦

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マリ連邦(マリれんぽう、フランス語:Fédération du Mali)は、旧フランス領西アフリカの一部であったスーダン共和国(現在のマリ共和国)とセネガル共和国が、1959年4月4日に合併して成立した連邦国家1960年6月20日にフランスから独立した。しかし、同年8月20日にセネガルが分離独立し、残った旧スーダン共和国も同年9月22日にあらためてマリ共和国として独立したために消滅した。独立国としては2ヶ月のみ存在した短命国家である。

大統領にはモディボ・ケイタ、議会議長にはレオポール・セダール・サンゴールが就任した。

成立

1960年1月に、スーダン共和国大統領モディボ・ケイタの呼び掛けによってスーダン共和国(現マリ)、セネガル、オートボルタ(現ブルキナファソ)、ダオメー(現ベナン)によってマリ連邦結成について議論した。だがそれぞれの独立国家を主張するオートボルタとダオメーに対し、連邦成立側のスーダン共和国とセネガルとの意見が食い違いがあったため、スーダン共和国とセネガルの二ヵ国での結成と決まった。

1959年4月4日、マリ連邦結成。1960年6月20日、フランスからの独立。

消滅

だがスーダン共和国とセネガルの思考の違いから徐々に関係が悪化していき、遂に衝突し始めた。そしてセネガルが1960年8月20日に分離独立。残されたスーダン共和国は同年9月22日にマリ共和国に改称し、消滅した。その後、マリ共和国の大統領であるケイタは統一志向が高かったため、アフリカ諸国連合に参加している。

なお、マリとセネガルは対立していたが1966年に和解している。

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