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'''マヤ地域'''は[[マヤ文明]]の繁栄した[[メキシコ]]南東部、[[ユカタン半島]]、[[グアテマラ]]、[[ホンジュラス]]西端部([[モタグァ川]]流域)、[[エルサルバドル]]西端部を指す。 主として南部地域([[チャパス州]]、グアテマラ高地、太平洋岸)、中部地域(グアテマラ・[[ペテン県|ペテン]]低地など)、北部地域(ユカタン半島北部)に分けられる。 南部地域は、4000mを超える山々がそびえる高度1000~2000mの高地から太平洋岸までの地域である。高地の気候は温暖であり、海岸地方へ向かうにつれて高度差のために急激に暑くなる。この地域は無数の河川が太平洋に注ぎ、土地は肥沃である。[[チャパ・デ・コルソ]]、[[イサパ]]、[[カミナルフュー]]、[[エル=バウル]]、[[アバフ=タカリク]]など主として'''イサパ文化'''からの古い[[石碑]]を伴う遺跡が見られるのがこの地域である。 中部地域は、グアテマラ・ペテン低地、チャパス州北部の一部、タバスコ州の低地、ホンジュラス西端部(モタグァ川流域)を含む地域で、高温多湿で降水量が多い熱帯雨林のジャングル地帯が広がる。[[形成期]]後期([[先古典期]]後期)には、[[エル・ミラドール]]の大都市遺跡が繁栄し、[[古典期]](A.D.300~900)には[[ティカル]]、[[カラクムル]]などの大遺跡が繁栄して覇権を争い、巨大な階段式基壇を伴うピラミッド神殿が築かれ、王朝の歴史を表す石碑が盛んに刻まれた、マヤ文明の代名詞のような地域である。 北部地域は、降雨量の少ない乾燥した気候であるうえ、石灰岩地盤の広がるこの地域では地上に水が残ることが少なく、川がほとんどない。そのため、[[セノーテ]]と呼ばれる泉がほとんど唯一の水源となっている。古典期後期(A.D.600~900)から[[ウシュマル]]、[[チチェン・イッツア]]などに[[プウク式]]の壁面装飾が美しい建物が多く築かれたのがこの地域である。[[後古典期]](A.D.900~1524)には、[[マヤパン]]が交易で繁栄した。 == 関連項目 == * [[メソアメリカ文明]] * [[セノーテ]]([[洞窟潜水]]) [[Category:メソアメリカ文明|まやちいき]] [[Category:マヤ|ちいき]]
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