マックスバリュ西日本

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テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox マックスバリュ西日本株式会社(マックスバリュにしにほん)は、イオングループスーパーマーケット運営会社である。本社は広島県広島市

概要

イオングループの一員として環瀬戸内海地域(兵庫県・岡山県広島県山口県香川県愛媛県)および徳島県にてマックスバリュなどの小売店舗を展開する。会社としての源流は兵庫県を拠点とする独立系のスーパーマーケットチェーンにジャスコが出資したことによる(マックスバリュ東北同様)ものだが、広島市を拠点に展開していたイオングループの「山陽マックスバリュー」との合併や、イオングループ入り後も独立系チェーンに対してM&Aを行う、さらにはイオンリテールから店舗の譲受を行うなど複雑な経緯をたどっている。

山陽マックスバリューに合併された株式会社みどりは、その後イオングループのフードディスカウント業態となる「ザ・ビッグ」の発祥の企業である。また、山陽マックスバリューは全国のマックスバリュ運営会社の中で最初に「マックスバリュ(マックスバリュー)」の社名を用い始めた企業で、「maxvalu.co.jp」はマックスバリュ西日本のドメインとなっている。

ほかのマックスバリュ運営会社との対比にて「MV西日本」と略されることが多いが、NHKラジオ第二放送での株式市況では「マックスバリュ西」と略されている。

広島市への本社移転

会社設立の経緯もあり、店舗数も兵庫県内が最も多かったことから、マックスバリュ西日本は2011年10月11日まで兵庫県姫路市に本社を置いていた。しかし、姫路本社の耐震性の不安もあって2008年頃より本社移転について検討していた。

2010年9月に、マックスバリュ西日本が1年から2年以内に本社を広島市へ移転する方針である事を明らかにした[1]。広島市への移転理由として、広島地区の発展性を考慮し決定したという。その時点では、具体的な移転先については明らかにされていなかった。2011年6月9日の広島の地元新聞紙に、同年秋頃に2011年7月18日閉店の広島サティの建物内に、本社を移転の方針を固めたと報じられた[2]。そして、2011年7月16日に開催された取締役会で、同年10月上旬に広島イーストビル(旧広島サティ)5階[3]に本社を移転する事が決議された[4][5]

2011年10月3日に、登記上本店所在地を、兵庫事務所がある『兵庫県姫路市三左衛門堀東の町121番地』に同日付で変更[6]。本店移転所在地名を『広島イーストビル5階』から『広島段原ショッピングセンター5階』に修正した。また、本社機能の移転日時を同月11日に修正した[7][8]。その後、2012年5月15日に登記上本店所在地も広島市に移転している。

なお、広島市は、元々前身会社のひとつみどりが本社を置いていた地であった。

沿革

出退店の詳細は公式サイトを参照のこと。

  • 1982年
    • 3月5日 - 東京都渋谷区渋谷2丁目にコスモ薬品株式会社設立(翌月コスモ化粧品株式会社に商号変更)。後に一時休眠会社となるが、同社がマックスバリュ西日本の法人格の源流となるため、この日をマックスバリュ西日本の設立日としている。
    • 12月 - 資本金300万円により旧事業会社を設立、兵庫県姫路市加納町に本店を設置。姫路市田寺に1号店「田寺店」を開店。翌月には本店を兵庫県姫路市北条口3丁目へ移転。
  • 1984年10月 - コンピュータによる生鮮食品の発注システムを導入。
  • 1986年
  • 1987年
    • 1月 - 旧事業会社がキヤンパス株式会社を合併、資本金4億円となる。
    • 2月 - ウェルマート株式会社が旧事業会社を吸収合併(いわゆる株式額面変更目的の合併)。同年4月に本店を、東京都中央区から兵庫県姫路市に移転。
    • 3月 - 大型・深夜型店舗の1号店として今宿店の営業を開始。
  • 1988年
  • 1995年12月 - 兵庫県姫路市東山にスーパースーパーマーケット(SSM)「マックスバリュー」1号店として東山店を開店。
  • 1996年2月 - 株式会社主婦の店スーパーチェーンおよび小野スーパー株式会社と合併。
  • 1997年
    • 8月 - 大阪証券取引所市場第二部に上場
    • 12月 - 兵庫県姫路市飾磨区城南町に「新SM」1号店として英賀保店を開店。
  • 1998年
    • 2月 - 兵庫県加古川市神野町石守に初の3,000m²型スーパーマーケット(SSM)、マックスバリュー石守店を開店。
    • 2月 - 兵庫県姫路市三左衛門堀東の町に「新CSM」店舗として北条店を改装。
    • 12月 - 兵庫県城崎郡日高町に初の2,000m²型SSM店、日高店を開店。
  • 1999年2月 - 山陽ウエルマート株式会社と株式会社みどりの合併により山陽マックスバリュー株式会社(広島市)が発足。
  • 2000年
    • 5月 - 商号をマックスバリュ西日本株式会社に変更。
    • 8月 - 全店、本部でISO14001の認証を取得、山陽マックスバリュー株式会社と合併。
  • 2001年
    • 3月 - 山口県の地場スーパーである株式会社マミー株式交換により事業統合。
    • 10月 - 岡山県下のマックスバリュ4店舗(一宮店(現・岡山一宮店)、鴨方店、連島店、児島店)をイオン株式会社より営業譲受。
    • 10月 - 本社を兵庫県姫路市北条口4丁目に移転。
  • 2002年
    • 2月 - 株式会社マミーと合併、合併後初の1号店「マミー室積店」を開店。
    • 6月 - 兵庫県姫路市上手野のマックスバリュ御立店で初の24時間営業を開始。
    • 12月 - マミー店舗をマックスバリュ店舗へ一斉に店名変更[9]
  • 2003年10月 - 兵庫県加古川市に従業員に技術指導を行う別府研修センターを開所。
  • 2004年4月 - 兵庫県西宮市に阪神エリア第1号店となるマックスバリュ西宮浜町店を開店。
  • 2006年11月 - 愛媛県今治市に四国エリア第1号店となるマックスバリュ今治阿方店を開店。
  • 2007年4月 - 香川県丸亀市に香川エリア第1号店となるマックスバリュ丸亀城南店を開店(2011年9月にザ・ビッグに転換)。
  • 2008年3月 - 全店舗が電子マネーWAON」「ICOCA / Suica」「iD」に対応。ただしICOCA/Suica決済は四国地区の店舗は非対応。
  • 2009年
    • 9月 - 香川県下の寒川・多度津両ショッピングセンターをイオンリテールから営業譲受[10][11]
    • 10月 - 兵庫県神戸市西区伊川谷町のウエルマート赤羽店を、ミニスーパー「B-PRiCE」(ビープライス)としてリニューアルオープン(現在は閉店)。
  • 2010年
    • 4月 - 広島県広島市に当社では第1号店となるマックスバリュエクスプレス広島駅北口店を開店。
    • 10月 - 岡山県倉敷市のジャスコ倉敷店内にザ・ビッグ倉敷店を開店(ジャスコ倉敷店のフロアについては2011年3月1日にザ・ビッグ倉敷笹沖店に転換。運営は引き続きイオンリテールが行う)。
  • 2011年
  • 2012年5月15日 - 株主総会での決議により、登記上本店を同日付けで広島市に移転。
  • 2013年
    • 2月7日 - イオングループ中国本社の中枢企業である永旺(中国)投資有限公司(イオンチャイナ)及び青島永旺東泰商業有限公司(青島イオン東泰)との合弁により、山東省青島市に永旺美思佰楽(青島)商業有限公司(イオンマックスバリュ青島)を設立[12]
    • 7月16日 - 大阪証券取引所と東京証券取引所の現物株市場統合に伴い、東京証券取引所市場第二部に上場。

店舗ブランド

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マックスバリュ、マックスバリュエクスプレス、マックスバリュグランド
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マックスバリュはイオングループが全国並びに海外に展開しているスーパーマーケット
店舗面積2000m2以上のスーパー・スーパーマーケット(SSM)店舗と、店舗面積1000m2規模のスーパーマーケット(SM)店舗が存在する。
スーパーマーケット(SM)に分類される店舗のうち特にコンパクトサイズの都市型店舗には「マックスバリュエクスプレス」の呼称を与えている。同名の店舗はマックスバリュ関東(旧イオンリテール)が2009年から展開した店舗に引き続くもの。
従来のマックスバリュから一層の品揃えを強化した大型店舗には「マックスバリュグランド」の呼称を与えている(1号店はマックスバリュグランドイオンタウン姫路店で2011年2月26日オープン、直営売場面積約2,415m2)。
当社は兵庫県・岡山県・広島県・山口県・香川県・愛媛県の6県に展開する(マックスバリュエクスプレスは兵庫県と広島県、マックスバリュグランドは兵庫県に展開)。なお、兵庫県の店舗のうち、エクスプレス魚崎店・大物店・エクスプレス西宮北口店・武庫元町店の4店舗は光洋が運営する店舗である。
ウエルマート
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ウエルマートコンビニエンス・スーパーマーケット(CSM)に分類される小規模店舗で、売場面積などでマックスバリュの掲げる条件に満たないゆえに、改称がなされていないままの店舗である(例外として、広島県の広中央店はCSM店舗だが、店名は「マックスバリュ」である)。当社は兵庫県内に3店舗を展開する。
現在「ウエルマート」の店舗があるのは当社とマックスバリュ東北の一部地域のみとなっている。
ザ・ビッグ、ザ・ビッグエクストラ
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ファイル:BIG Kami-ita.jpg
ザ・ビッグ上板店(旧メガマート跡地)
ザ・ビッグは衣食住全般を扱う日用品メインのディスカウントストア。衣料品では実用衣料、食品では生鮮食品が主力となっており、スーパーセンターよりは小規模な店舗として、マックスバリュ西日本ではこの店舗形態自体を「ビッグ (BIG)」と称している(イオングループにおける元々のディスカウントストアブランドであるメガマートとの棲み分けの意味もある)。
これまでは旧・みどりから続く当社の独自店舗ブランドで、マックスバリュ西日本移行後はマックスバリュへの業態転換などで店舗数が減少傾向であったが、近年は消費傾向の変化もあって逆にザ・ビッグの店舗展開が進んでおり、2008年から他のイオングループ運営会社でもジャスコ・マックスバリュ・メガマートなどの業態転換により同名の店舗展開を開始している。当社でもその流れで、旧・みどりからの展開エリアである広島県・山口県に加え、2009年6月に平島店のオープンに伴って岡山県へ進出したのを皮切りに、同年10月には北島店のオープンに伴って徳島県へ(同時に四国地区初進出)、同年12月には寒川店のオープンに伴って香川県へ、2010年9月には松神子店のオープンに伴って愛媛県へ、2012年10月にエクストラ氷上店のオープンに伴って兵庫県へ順次進出した。
なお、2010年9月に開店した国分寺店は当初マックスバリュとして計画されていたものを完成間際にザ・ビッグに変更したため、売場面積が狭く、衣料品・家庭用品は全く取り扱っておらず、日用品も1列しかない。
徳島県では、当時のジャスコが核テナントだった徳島リバーシティ閉店後、マルナカがイオングループ入りする[13]までは、ショッピングセンター業態による店舗は、ザ・ビッグ2店舗が残るのみであった(ともにイオンタウン(旧ロック開発)によるショッピングセンターに核テナントとして入居しており、かつマックスバリュから業態転換した店舗であることが共通している)。
従来のザ・ビッグから一層の品揃えを強化した大型店舗には「ザ・ビッグエクストラ」の呼称を与えている(元々はイオンビッグ(旧イオンリテール)が単体で運営していた店舗ブランドだったが、新規店舗であるエクストラ萩店の開業により当社でも事業展開を開始)。

マックスバリュ西日本のショッピングセンター

マックスバリュ西日本は2003年以降、ホームセンターナフコなどと共同でネイバーフット型のオープンモールショッピングセンターの展開を行っている。基本的に「イオンタウンショッピングセンター」の名称を用いているが、2003年9月から2008年2月までは「イオンショッピングセンター」の名称を用いていた(原則として開店順に列挙)。

  • イオンタウン佐用ショッピングセンター(兵庫県佐用郡佐用町
  • イオンタウン加古川西ショッピングセンター(兵庫県加古川市
  • イオンタウン相生ショッピングセンター(兵庫県相生市
  • イオンタウン一宮ショッピングセンター(岡山県岡山市北区
※当初、メガマート一宮店棟のみで開業し、その後マックスバリュー一宮店(後のマックスバリュ岡山一宮店)棟を敷地内に併設。メガマート一宮店は2010年8月、完全閉店。マックスバリュ岡山一宮店も2011年10月23日、閉店。
旧メガマート棟を全館改装してザ・ビッグ岡山一宮店が2011年11月23日に開業。旧マックスバリュ棟には、ホームセンタータイムが2012年2月開業[14]


関連会社

  • 永旺美思佰楽(青島)商業有限公司(イオンマックスバリュ青島)

注釈

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参考文献

  • ジャスコ三十年史(ジャスコ株式会社)

関連項目

外部リンク

テンプレート:イオングループ
  1. イオン、マックスバリュ西日本の本社を広島に移転 日本経済新聞
  2. 広島にマックスバリュ西本社 - 中国新聞2011年6月9日
  3. 旧広島サティに隣接している事務所棟は、以前より広島イーストビルと呼ばれている。プレスリリースの住所が「広島市南区段原南1-3-52」と旧広島サティの所在地なので、商業棟への移転と判断出来る。以前からある事務所ビル「広島イーストビル」の住所は「広島市南区段原南1-3-53」になる
  4. テンプレート:PDFlink マックスバリュ西日本2011年7月16日付プレスリリース
  5. Mバリュ西が本社移転発表 - 中国新聞 2011年7月17日
  6. テンプレート:PDFlink マックスバリュ西日本2011年10月3日付プレスリリース
  7. テンプレート:PDFlink マックスバリュ西日本2011年10月3日付プレスリリース
  8. テンプレート:PDFlinkマックスバリュ西日本2011年10月12日付プレスリリース
  9. テンプレート:Wayback
  10. テンプレート:PDFlink - マックスバリュ西日本株式会社 ニュースリリース 2009年7月15日閲覧
  11. イオンリテール運営の香川県内の店舗はほかに豊中店があったが、同じ三豊市内にMV西日本が新店舗(高瀬店)を開業することが決まっていたため、MV西日本に引き継がれず同年10月20日に閉店した。
  12. テンプレート:PDFlink - マックスバリュ西日本株式会社 ニュースリリース 2013年2月7日(2013年5月26日閲覧)
  13. もともとは香川県に本社を置く地場系のチェーンであった。
  14. テンプレート:PDFlink - マックスバリュ西日本 ニュースリリース 2011年11月17日(2011年12月5日閲覧)