ポール・トーマス・アンダーソン

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ポール・トーマス・アンダーソン(Paul Thomas Anderson, 1970年6月26日 - )は、アメリカ合衆国映画監督脚本家映画プロデューサーである。世界三大映画祭すべてで監督賞を受賞している。

プロフィール

来歴

カリフォルニア州ロサンゼルス出身。父親は俳優・司会者のアーネスト・アンダーソン。9人兄弟の3番目で父と特に仲が良く、12歳でビデオカメラを買ってもらい、映画監督になる夢を支援されていた。ティーンエイジャーの頃から脚本を書き始め、ニューヨーク大学に入るがすぐに中退。テレビ番組のプロダクション・アシスタントなどを経て短編映画を製作するようになる。

1992年に撮った短編『シガレッツ&コーヒー』がサンダンス映画祭で注目され、ハリウッドから声がかかる。初監督作品は『ハードエイト』で、第49回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品された。

監督2作目は10代の頃に書いた短編『The Dirk Diggler Story』を長編に作り直し、ポルノ業界で生きる人々の光と影を描いた『ブギーナイツ』。このスマッシュヒットで一躍名を知られる存在となり、アカデミー脚本賞にノミネートされる。

3作目の『マグノリア』ではトム・クルーズらスターを起用し、一風変わった10人の主人公の24時間を描く群像劇を演出。興行的にはやや振るわなかったものの批評家には高い評価を受け、ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞。

4作目の『パンチドランク・ラブ』はコメディアンのアダム・サンドラーを主演に迎え、悲壮感を抱えた男をシリアスに演じさせて新たな一面を引き出し、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した。

5作目の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』はベルリン国際映画祭監督賞、全米映画批評家協会賞監督賞などを受賞。石油王を演じたダニエル・デイ=ルイスはこの年の米国の主要映画賞を総なめにした。第80回アカデミー賞最多8部門にノミネートされ、作品賞・監督賞は『ノーカントリー』に奪われたが、英国のトータル・フィルム誌など「00年代最高の映画」と推す批評家も多かった。

6作目の『ザ・マスター』では新興宗教の教祖とそのカリスマ性に引き寄せられていく男を描いてヴェネツィア国際映画祭監督賞を受賞し、ホアキン・フェニックスフィリップ・シーモア・ホフマンが同男優賞を獲得。わずか6本のフィルモグラフィで世界三大映画祭すべてで監督賞に輝いた稀有な映画監督である。

2013年の5月には、アメリカ最高の文学者のひとりとして知られるトマス・ピンチョンの小説『LAヴァイス』の映画製作に取り掛かり、8月に終了した。主演は前作に続きホアキン・フェニックス。ピンチョンが自作の映画化を許可したのはこれが初めてである。

私生活

歌手のフィオナ・アップルと交際し、彼女のPVを何本か手がけたが、現在は女優のマーヤ・ルドルフ(歌手ミニー・リパートンの娘)と事実婚関係にあり、ふたりの間には4子がある。

特徴

家族の機能不全、孤独、社会からの疎外といったテーマを扱うことが多い。手持ちカメラによる常に移動しながらの撮影など大胆な視覚効果が特徴。

全作品で自ら脚本も手がけ、多くの作品で製作にも名を連ねている。

マーティン・スコセッシロバート・アルトマンジョナサン・デミスタンリー・キューブリックオーソン・ウェルズといった映画監督からの影響を挙げている。特にジョナサン・デミの『メルビンとハワード』は『ハードエイト』のインスパイア元となり、『ザ・マスター』ではバイクで疾走するシーンがオマージュされている。

特定の俳優を複数回にわたって起用することが多い。5作に出演しているフィリップ・シーモア・ホフマンを始め、メローラ・ウォルターズジョン・C・ライリーフィリップ・ベイカー・ホールルイス・ガスマンらが3作以上で仕事を共にしている常連俳優である。

フィルモグラフィ

脚注 


外部リンク

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