ポー

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ポー (Pau) は、フランス南西部、ピレネー山脈の渓流ポー川沿いに位置するアキテーヌ地域圏ピレネー=アトランティック県の県庁所在地である。同県では最も人口が多く、またアキテーヌ地域圏では2番目に人口の多い都市である。1999年現在の人口は約7万8千人。近隣都市を含めた人口は約18万人、ポー都市圏には約22万人が住む。

地名の由来

必ずしも明らかではないが、見張りのための砦が築かれたことから、オック語の「杭」を意味する語 pal にちなんで命名されたとされる。

歴史

1464年、ポーはベアルン地方の首都となった。フォワ伯ガストン3世がポー城を改築、のちフランシスコ1世ナバラ王家の人々の居城となった。16世紀にはマルグリット・ダングレームがこの城で暮らし、その娘のジャンヌ・ダルブレはこの城でのちにアンリ4世となる男児を出産、ベアルンの古式に則って、唇にニンニクを当て、ジュランソンワインを塗る洗礼を行なった。また、スウェーデンカール14世ヨハンとなるジャン=バティスト・ベルナドットが誕生したのもこの城においてである。

初代ウェリントン公爵アーサー・ウェルズリーをはじめ、ポーはイギリス人に保養地として愛され、ヨーロッパ大陸初の本格的なゴルフコースやテニスコートも作られた。

産業

主な産業は天然ガスの採取、機械工業、食品加工業である。

名産

古い都市であり、フォアグラ、鴨のコンフィカスレ(鵞鳥や豚などの肉とインゲン豆を煮たシチュー)、プール・オ・ポ(鶏肉のポトフ)、ガルビュール(ポタージュ・ガルビュールとも。キャベツや鵞鳥を主材料とするシチュー)などの名産品や名物料理でも知られる。

スポーツ

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ポー・グランプリ。画像はフォルテック・モータースポーツチームのF3カーに乗るイェルマー・バーマン(2006年)

姉妹都市

外部リンク

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