ピン芸人

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テンプレート:出典の明記 ピン芸人(ピンげいにん)はグループやコンビを組まずに一人で活動するお笑い芸人のことである。漫談家や一人コントを演じるコメディアンなども含まれる。ただし、もともとグループやコンビを結成することが少ない落語家講談師奇術師などはこの範疇には含まないことが多い。

概要

日本におけるお笑い芸人は、最初から一人で活動を始めることは少なく、コンビやグループを組んでいたものの、相方やメンバーが芸能活動を止めたり、俳優になるなどでお笑い芸人ではなくなったりしたため、ピン芸人になったというパターンが多い。

なかには、コンビやグループでありながらピンでの活動が中心となっている人もいる。R-1ぐらんぷりでは、大会中のみピンとして活躍する芸人もいる。

語源

博徒用語ではサイコロの1の目を「ピン」と呼ぶ為、ここから派生したものである。芸人の社会的地位が低く、博徒と関わりが深かった時代の名残といえる。

ピン芸人のネタの芸風

グループであればボケとツッコミの担当を分担することができるが、ピン芸人が単独でネタを演じるときはそれができない。そのため以下のような方策がとられる。

  • 日常生活・メディアなどに存在する矛盾を指摘する。漫談でよく使われる手法。
  • 日常生活でよくある出来事を述べるいわゆるあるあるネタ。あるあるネタを言うだけ、もしくはそれに対して突っ込むことで聴き手の共感を得る。派生としてボヤキ・自虐ネタがあり、貧乏・不運な出来事などを織り交ぜて共感と笑いを得る。
  • ボケるのみでツッコミは行わない。ネタよりも、ボケた際に起こる微妙な間や空気そのものを笑いに繋げる。現代においてポピュラーな一人コントの形式。
  • 役者として、一人で複数役を演じることによってボケもツッコミも行う。(一人芝居。)
  • 自作のイラスト・フリップなどを用いる。アイデアがなによりも勝負のジャンルであるが、話術や画才も求められるケースが多い。
  • 物まね・形態模写。声や喋り方、歌声などの真似に限らず、そこから独自の笑いのスタイルに発展させる。

ピン芸人一覧

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関連項目